高齢者に関わることの多い私たちセラピスト。
患者さん、利用者さんから「私ももう年だからね〜」
という発言をよく聞きます。
何気ない会話の中でも出てくるフレーズではあるのですが、
この「年だから」という発言が多い人に、
「元気」な人はいないなぁと最近感じています。
できない、やらないことに対する程のいい「言い訳」。
一種の免罪符的に使う方もいます。
ただ、このフレーズ。
「ご本人が心の奥底から」言っていると思いますか?
そもそも「年だから」というフレーズ。
多くは外側からもたらされることが多いです。
病院では原因がはっきりしなかったり、
症状に変化が少なかったりした時。
家族にはちょっとした物忘れや、躓いたりした時。
他にも「年なんだから」を枕詞に
「派手な色の服は避けなさい」
「畑仕事もほどほどに」
「家でゆっくりしてたら?」
などなど…。
こんな言葉を浴び続けていると、
「私も年だから・・・」
という思考になっていきます。
その思考に陥ったら最後。
「年だから」という理由をつけて、
活動と参加が減っていきます。
高齢者の体力低下をもたらす原因には
もちろん筋力低下はあります。
ただ、その筋力低下を招く前には
活動・参加の低下が背景にあります。
「フレイル予防」
http://www.iog.u-tokyo.ac.jp/wp-content/uploads/2016/04/h27_rouken_team_iijima.pdf
(下記*参照)
そしてその大元は、周囲の人からの
「もう年だから〜したらダメ」
から始まっているかもしれません。
私のケースだと
90代女性の方。今年の春まで一人暮らし。
除雪や畑仕事もこなしていた方が、些細な下肢の外傷をきっかけに
家族から「もう年だから」と畑を禁止されたり、
「今まで動き過ぎていたのが悪い」と言われたり…。
もともと勝気でテキパキ動く人生を送ってきた方が、
「怪我する前の半分でいいから動きたい」
と自らの目標を下方修正するようになりました。
一度この思考になると、また元気に生活するとは
なりにくいです。
「そう思ったら、そうなる」
某講演家の言葉です。
IAIRコンセプトでは、TGAという徒手療法を通して、
身体機能と関わる部分と、患者さんの習慣、心理、
環境面にも関わるハンズオフの概念の両輪を大切にしています。
「もう年なんだから…。」
そんな些細な言葉がけ一つで生活は変わっていきます。
皆さんなら、どんな風に声をかけますか?
どのように周囲に協力を仰ぎますか?
身体機能に関わるだけでなく、もっと広い視野で、
「そのひとの人生に関わる」
そんなセラピストが増えてもらえるようにIAIRは
活動しています。
*平成27年度 老人保健健康増進事業等補助金老人保健健康増進等事業
【口腔機能・栄養・運動・社会参加を総合化した複合型健康増進プログラムを用いての新たな健康づくり市民サポーター養成研修マニュアルの考案と検証(地域サロンを活用したモデル構築)を目的とした研究事業】東京大学 高齢社会総合研究機構 主任研究者 飯島 勝矢
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最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
IAIR 理事
理学療法士 中嶋 光秀
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