突然ですが、質問です!
臨床で次のような経験はありませんか?
2回目のリハビリ時に、患者さんに確認したら、
・前回提案したホームエクササイズとは全く違うやり方になっていた。
・前回の最後に、「分かりましたか?」と質問し、「はい」といっていたのに、ほとんど理解していなかった。
あるいは、
あなた自身が、業務上で
・「分かりましたか?」と質問され、「はい」とは答えたものの、
後から、不安になること。 など
・
・
これらは、一言でいうと
「情報の共有」が十分でないのに、
十分だと思ってしまうことから
発生することだ言われています。
臨床や私生活の
コミュニケーションにおいて
<期待した通り>に
情報が伝わっていると
お互いに不必要な不快感を
感じなくてすみますね。
今回は、
そんな不快感を生まないための
知っておくと有効な
コミュニケーション法について
一緒に確認していきましょう。
きっと
これを読んだ後、
「質問」の仕方が変わると思います。
◇ “自信も育む” シンプルなコミュニケーション法とは?
では、早速
“自信も育む”シンプルなコミュニケーション法を紹介します
それは、「ティーチバック」という方法です。
聞いたことありますか?
「ティーチバック」
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「ティーチバック」の説明として
2019年6月19日 (水)に
毎日新聞社より配信された
記事を紹介します。
「欧米のヘルスリテラシー(健康や医療の情報を理解して活用する力)の
記事をよく見ますが、多くの人で低いこと、その対策として
「ティーチバック」
が効果的だと紹介されています。
直訳すれば「教え返す」という意味ですが、
医療者が説明したことを、
患者に「自分の言葉で」説明してもらうことです。
単なる復唱ではなく、
その人なりにどう理解したのかを
確認することに意味があります」
とのこと。
「教え返す」
とうい方法ですね。
臨床実習の時に書いたデイリーノートは
これに当てはまるかと思います。
その日に理解したことを
「自分の言葉で」ノートに書いて
指導者に自分の理解が
間違っていないかを
確認してもらうこと。
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・
さらに具体的な質問も
配信された記事に紹介されています。
推奨されている 質問 は、
「私がお話ししたことを、ご自分の言葉を使って教えてもらえますか。
そうすれば、あなたに必要な情報を伝えられたかが確認できます」
「家に帰ったらご家族に何と説明しますか」
などです。
そして、禁句があるとのこと!
「分かりましたか」「何か質問ありますか」は禁句だそうです。
人は分かっていないことを認めたくないものですし、
分からないと言うと相手の気分を害すると思うからです。そのため、分かっていなくても「はい」と答える人が多く、
高学歴の人ほどそうだという報告もあります。
とのこと。
なんと!
「分かりましたか」「何か質問ありますか」は【禁句】とのこと。
いかがですか?
・
・
私は、治療場面の最後などで、
何気なく使っていました。。
◇禁句の質問の変わりに
先ほど、
「私がお話ししたことを、ご自分の言葉を使って教えてもらえますか。」
という質問が紹介されていました。
相手の理解度を確認する質問でしたね。
例えば、
再診時など、二度目以降にお会いしたときには、
こちらから前回決めたエクササイズを提示するのではなく
まず、ご本人が自宅等で行っていた方法を
その場で再現していただくと
理解度を確認できるでしょう。
その時、
前回行った方法とは違った方法だっととしても
特に責めたりすることはなく
「そのように理解されたんですね」
「やってみていかがでしたか?」
「不具合はありせんでしたか?」
など確認して
その後、改めて、
もともとの方法で行ってみて、
「この方法で行ってみていかがですか?」
「先ほどの方法と比べると、どらが体が楽になりそうですか?」
など、
相手のやり方も尊重しながら
進めていくと相手も不快な思いを
せずに済むでしょう。
◇「ティーチバック」の効果
以上のことから考えると、
「ティーチバック」が望まし場面では、
「アドバイス」は減らした方が良さそうですね。
アドバイスだと、
「わかりましたか?」
「何か質問ありますか」
のときのように、
「はい」「いいえ」
で答えられてしまうので、
「この運動は、ご自宅のどこでできそうですか?」
「帰宅度、何時ころできそうですか?」
など、
より【具体的な返答】が必要になる質問が
良さそうですね。
「ティーチバック」の効果の研究では、
それを使わないより、
・病気の知識が増える、
・正しく服薬できる、
・自信が持てる、
・自己管理ができる
ことなどが分かっているようです。
◇まとめ
臨床や私生活では、様々なコミュニケーションの場面があります。
情報を<伝えた>としても、意図した通りに<伝わる>とは限りません。
情報を何度かやり取りしながら、
お互いに誤解の無いように
同じ情報を共有していくとが必要です。
今回は、
情報を理解し、それを活用していく方法として
「ティーチバック」という方法があることを
紹介しました。
経験上、すでに活用していた場面もあると思います。
今後も、
「ティーチバック」という方法を
より効果的に使って
不必要な不快感が生まれない
コミュニケーションをして
いただければと思います。
是非、すべての人々のハッピーのために
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