医療×AI(…って何?)

先日九州ヘルスケア産業推進協議会が主催する研修に参加してきました。

先ず「ヘルスケアって何?」って方のために。

 

ヘルスケア(health care)とは、健康の維持や増進のための行為や健康管理のこと。東洋では、養生、あるいは未病といった概念によって、健康時からの健康の維持や増進が図られてきた。近年になり西洋でも、健康の維持・増進や予防医学にも注意が払われるようになってきている。(Wikipediaより)

 

昨今、自分の健康を意識していない人はいないでしょう。

例えば、コマーシャルで「健診結果を提出すれば保険料が安くなる」とか、「スマートウォッチ」を見ない日はありませんよね。

それだけ社会的に予防や健康増進が生活(Life)するうえでのテーマになっています。

 

「本質的な生活の質(Quality of life)が求められている」

 

そういっても過言ではないでしょう。

 

という風に、ヘルスケアが社会から求められている現状があるのですが、今回の研修で取り組みを発表されたのは、医療業界や介護業界に関する取り組みが主でした。

「何か想像していたのと違う?」と思ったのも束の間、それぞれの取り組みを聞いて、こんなにも新しい技術が生まれている(イノベーション)とは思わなかったです。

 

 

医療×AIの事例

今回の報告は、病理診断の新しい技術について。

病理診断とは、体から採取されたものを顕微鏡で観察し、病変の有無やその種類について診断すること。

医師がその診断を行っているのですが、どこの病院でもこの診断を受けられるのではなく、大学病院や病理医が常駐する中核の病院でしか出来ないのが現状です。

 

地域や係り付けの病院で診察してもらっても、その病理診断が出るまでには2-3週間待たなければならない状況が慢性的にあります。

 

原因は、病理医が少ないことと、その設備がどこの病院でもあるわけではないこと。

患者さんは「癌かもしれない…」と長い間待たなければならなかったのです。

自分の家族がそのように苦悩している姿を想像すると、胸が苦しくなります。

 

 

3週間→1分

その問題を解消しようと技術開発を行っているのが、株式会社Medmainです。

彼らの開発している技術は、「AIが病理診断をする」というもの。

検査で採取したものを写真に撮り、それをインターネットにアップするだけでAIが診断をしてくれるのです。

 

そのスピードは僅か1分!

診断の質は98.5%!

 

最終的には医師の診断が必要となりますが、このAIによる診断補助を利用することで、これまで3週間近く掛かっていた病理診断が劇的に早くなることが期待されています。

 

そして一番驚いたのは、この技術開発をしているMedmainの代表が、20代の医学部学生だったということ。

 

このAIによる画像診断技術の開発には、日本国内の大学病院や医師、技術者だけでなく、海外の有識者も数多く関わっていて、彼がそれをまとめ、意思決定をしているのです。

研修後の交流会で話す機会があり、どのように連絡を取り合っているのか、何故この仕事をしようと思ったのかなど聞くことが出来ました。

 

世界に先駆けた技術を開発してリリースしようと頑張っている彼の姿に、めちゃめちゃ心打たれました。

 

 

自分には関係ない…

この話を聞いて、大半の人が「自分には関係ない」と思うかもしれません。

20代の学生が先進的な技術を開発したところで、自分の仕事や人生には何の関係もない、そう考えるのは普通です。

 

正直、何も変わりません。

 

ただ、「この事実を知った」ということに異論はないと思います。

世の中にはそんなことをしている人もいるのだ、という情報は得られたはずです。

 

私は、この「気づき」が非常に大切だと考えています。

気づきが無ければ、「次を選ぶことさえ出来ない」からです。

 

人生は選択の連続です。

朝、ご飯を食べるかパンを食べるか、それすらも選択であり、そこに栄養の情報が入ることで、野菜や果物を摂るようになるかもしれません。

 

情報とはそのように自分の人生に活かされます。

 

だからこそ、情報を捉える目を養っておく必要があるのです。

全ての情報を自分の人生に取り入れることは不可能ですが、自分が「こう在りたい」「こんな人になりたい」と思っても、その選択肢が無ければ選ぶことさえ出来ないのです。

 

 

気づきと実践が人生を変える

人は変わりたいと思ったときに変わることが出来ます。

ただ、そこには「気づき」が必ず必要です。

 

その情報を捉える目を養うことが「勉強」です。

 

リハビリテーションの世界は、広いようで狭い気がします。

ちょうど小学生が、自分のクラスの友達が全てで、いじめられたことで自分の命を絶ってしまうように、リハビリテーションの世界は、社会の一部でしかありません。

広く社会を見渡すと、まだまだ療法士の必要性をあちこちに感じます。

 

今回の研修でも、予防における運動の重要性を発表していた企業が多くありましたし、IAIRが取り組んでいる「ウォーキング療法士」の活動も正にその一つです。

 

これから先、高齢化は進み、社会保障費は増大し、その節減が求められていきます。

我々療法士は、診療報酬だけに声を上げるだけでなく、療法士の必要性を社会に提示していく必要があるのではないでしょうか?

 

それでは最後まで読んでいただけてありがとうございます。

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一般社団法人 国際統合リハビリテーション協会

理事 理学療法士 福留良尚

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福留 良尚

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国際統合リハビリテーション協会常任理事 IAIR九州専任講師 理学療法士 コンディショニングサロン仁愛クリニカルルーム代表 3児の父 
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