リハビリ制度改定への第三者の視点

以前のコラムでもお伝えしている通り、要介護・要支援者に対する医療保険の疾患別リハビリテーション料は、医師の指示がある場合を除き2019年3月で終了となりました。

4月より介護保険の訪問・通所リハビリへの移行がスタートしています。

 

但し、該当する医療機関は「みなし指定」を受けることが可能で、この指定を取っていれば同施設でのリハビリ継続が可能となります。

利用者にとっては安心に繋がりますので、制度移行について配慮がなされているということです。

 

みなし指定

このみなし指定に関しての疑義解釈では、

医療機関が介護保険の指定を受けようとする場合、2019年9月30日までの間「2019年4月1日までに指定があった」とみなして差し支えない。「介護給付費の算定に係る体制等に関する届け出」等についても、2019年4月時点で算定要件を満たしていれば、同様の取扱いをして差し支えない。こうした取扱いで指定を遡及した場合のリハビリ提供に係る介護報酬について、サービス提供から2年間は請求可能である。

 

という内容が明らかになっています。

 

もし、このような疑義照会をされておらず、利用者を他の事業所へ紹介された機関があるとすれば、経営的な視点からも機会損失は否めないでしょう。

それ以上に、前述のとおり通いなれた施設でリハビリをするということは、利用者の安心に繋がります。

 

私たち医療従事者は、医療保険介護保険の制度の下に、その専門的知識技術を行使して、報酬を得ています

当たり前のことですが、制度の変遷にはアンテナを立てておく必要があります。

もちろん、施設構造の問題やマンパワー不足によりやむを得ずという所もあったのは承知していますし、以下のような指摘もあるのは事実です。

 

医師の視点「制度改悪だ」

現場で働く医師からはこのような意見もあります。

介護保険は要介護度によってリハビリの時間が制限され、他の介護サービスとの割り振りによっては保険が使えず、全額患者さんが負担する可能性もある。リハビリを継続することで、身体機能を維持している患者さんが“リハビリ難民”になりかねない。リハビリからの「卒業(追い出し)」を目的とした制度改悪だ。

 

現場の療法士も感じているのではないでしょうか?

私自身もその感は否めないのですが、次の視点も知っておかなけらばなりません。

 

医療系コンサルタントの視点

医療保険による維持期・生活期リハビリから介護保険によるリハビリの受け皿として、注目される通所リハビリ事業所である。今までお世話型のレスパイト機能中心でやってきた通所リハを自立支援、重度化予防機能を持たせるために、「預かった上で何を提供するか」という明確な目標設定が必要となる。通所介護に設定されている個別機能訓練加算、口腔機能向上加算、栄養改善加算など取り組むべきサービス内容はいくらでもある。目標達成を意識した「目的を持った」リハビリプログラムに変えて欲しい。次期介護報酬改定では、いよいよ「自立支援」「科学的介護」が本格的に始動する。今後3年間でいかにお世話型のレスパイト機能に加えて、個別機能訓練に取り組めるかどうかが重要である。

 

これを読んで感じるのは…

「ライ〇ップだ」です(笑)

 

つまり、結果にコミットする利用者と療法士の構図が、この医療介護業界にもこれまで以上に必要になってきているという視点です。

少子高齢化の日本の状況が、現状の延長で改善するとも思えず、制度の改変について、こういった考え方が大きな流れだというのは仕方がないことなのかもしれません。

 

つまり、財源をどこから確保するのか?

 

歯科医院の閉鎖が増えている事実は、つまり「患者が来ない」ことが一番の原因です。

これを意識していない医療機関は、まだまだ多いのではないでしょうか?

日々患者利用者と向き合い、その目標にコミットすることで正当な報酬を頂く。

日本の医療保険介護保険も大きく変わっていくかもしれません。

 

芸は身を助く

この言葉のとおり、その他大勢と同じことが出来るのは当たり前です。

一芸を持つこと、つまり他の療法士に負けない何かを持っている人が、これからの変化する医療情勢の中で生き残っていくのだと思います。

 

動き始めた人は既に大勢います。

 

そんな動きもお伝えしているIAIRの研修会です。

私自身の10年の病院勤務、4年の自費コンディショニング施設運営、そしてこれからのこともお伝えしています。

是非、自分の身を自分で守れる芸を身につけましょう!

 

それでは最後まで読んでいただけてありがとうございます。

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一般社団法人 国際統合リハビリテーション協会

理事 理学療法士 福留良尚

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福留 良尚

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国際統合リハビリテーション協会常任理事 IAIR九州専任講師 理学療法士 コンディショニングサロン仁愛クリニカルルーム代表 3児の父 
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