リハビリの効果を最大にする方法

リハビリの効果を最大にする方法【5年目を過ぎた療法士の君へ】(32)

新人「先輩!なぜでしょう??」
後輩「んん?どうしたの?」
新人「実は先週アプローチをした外来の方なんですが……」
後輩「お、教えたやり方どうだった?」
新人「そうなんです!その時は結果が出たんですが……」
後輩「ふむふむ」
新人「今日来たら元に戻ってたんです!」
後輩「え?あ、あ~それはね……」

 

さてさて、みなさんもこんなやり取りを現場でしたことはありませんか?

「先週アプローチした時はよかったのに、今朝会ったらまた同じ訴えをしてきた」

どうしたらいいのでしょう?

あなたなら、新人さんにどのような説明、指導を行いますか?

 

コレをやれば解決する?生活習慣

すぐに思い当たるのは「生活指導をしたのか?」でしょう。

冷静に考えてみれば、リハビリの時間は1週間のうち20分。

それを除いた日常生活を送る時間は、10,060分です!
(60分×24時間×7日=10,080分から1単位差し引き)

言い換えればリハビリの時間は非日常

毎日の「生活のなかで改善につながる助言」ができたかどうかがカギになります。

 

生活指導をする前に?

ROM

ですが、生活指導をする前に目前の問題点の解決に奔走していませんか?

「痛み」や「可動域の制限」を解決すれば解決なのでしょうか?

もちろん、IAIRおすすめのTGAで解決はできます。

「痛み」や「可動域の制限」を解決すれば「生活の制限」が改善されるでしょう。

ですが……「痛み」や「可動域の制限」はなぜ起きているのでしょう?

生活指導をする前に原因を探らないと、的外れな生活指導になりますよ。

 

そもそもなぜ「痛み」や「可動域の制限」がおきているのか?

頸部痛

ここでよく出す話題に「首が回らないお父さん」のエピソードがあります。
(詳しくは齋藤から研修会場などで直接聞いてください)

結論から言えば、食卓の座り位置を変えたら頸部の緊張が変わり、頸部の回旋運動がスムーズになりました。

他にも「振り回される祖母」のエピソードでは、屋外での歩行耐久性の向上よりペット(犬)の躾が先というトンデモ展開がありました。

ICFの個人因子や環境因子……マルチファクター(多因子)の情報をよくよく聴取しないと生活のなかに埋もれた癖、習慣、家族ルールなど本人の中の常識……原因は発掘できません。

 

まとめ

アプローチを行って、「痛み」や「可動域の制限」を解決するのは大切なことです。

ですが、その原因である「生活のなかに埋もれた本人の常識」を見つけないことには生活の改善は見込めません。

相手の方が信頼してくれる関係性をつくり、生活に関わることでリハビリの効果を最大にしてきましょう!

骨盤体験
IAIR 齋藤 信

追伸

「アプローチをして変化は出るのに、次回来た時には戻っている!」
とお悩みなら、原因は2つ。

  1. 生活とつなげる思考方法があいまい。
  2. 介入の手数が足りないから変化が部分的。

これら2つを学び、生活とリハビリをつなげるための講義が開催されます。

近日開催の予定はこちら>>> 今月の開催一覧

  • 北海道

    • イベント無し
  • 中国

    • イベント無し

 


齋藤 信

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精神科作業療法に従事する。そのなか、臨床実習指導と院内改善指導に携わり、統合的な視点で医療の質向上をマネジメントする取組みを10年にわたり行ってきた。 IAIRに参加することで、病ではなく人をみる視点を手に入れ、同時に組織も人と同じく、病を抱えていることに気づく。共に育む「共育」をテーマに、療法士一人一人が組織に関わるための多角的な視点を持てるよう、人財育成とマネジメントに関する発信を行っている。
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