新人研修初めて物語

新人、初めての院外研修へ【5年目を過ぎた療法士の君へ】(閑話)

みなさん、いつも読んでくれてありがとうございます。

「新人」です!

……と、いきなり名乗られても困りますよね。

 

いつもこのコラムの冒頭でやり取りをしている「新人」です。

 

今日は先日、初めて院外研修に参加してきたので、そのお話をしますね。

 

ご存知の通り、私はこの4月に入職したばかりの新卒新人です。
4月中は「後輩さん(私の先輩)」の指導を受けながら、業務を覚えるので必死でした。

 

でも……5月に入って色々ヘコんでしまいました。

 

10連休がほとんどなかったんですよ!

 

4週8休って言うけど、祝祭日は別かと思ってたら、令和元年5月1日だけ追加でお休みが出たものの、他は全部出勤!
こんなはずでは……よく確認せず、思い込みが激しい自分を恨みました。

 

あ、今日の話題はそこではありませんでした。
思い込みから暴走してスミマセン!

 

 

ええと、初めての院外研修、でした。

 

休みが少なく、学生上がりにはキツイのですが、先輩方に良くしてもらっています。
業務を一通り覚えて、先輩方の担当さんを代役として関わらせてもらっています。

 

正直、いきなり担当さんを持たされて、一人放り出されるのでは、とドキドキしてました。

 

それだけに、ありがたい事だったのですが……

学校で習ったことや、実習中に体験した事が活かせないんです。

 

 

5月に入って最初の週で一気にテンションだだ下がりだったことを見透かされたのか、「科長さん」から院外研修で気分転換をしてこいと言われたのです。

 

これ以上休みが減るのは勘弁!と思ったのですが、出勤扱いでの研修会なので一安心。

 

そんなこんなでようやく先日の日曜日に初院外研修となったのです。

 

科長さんに紹介された研修会は実技中心とのことで、

「触診をテストされたり、ランドマークを質問されたりしたらどうしよう」

というドキドキ感と、

「実技を一からおしえてくれるならチャンスじゃない」

という気軽さが会場に着くまでせめぎあってました。

 

 

で……研修会は良かったんです。

講師の先生は、参加している人の様子を見ながら質問や内容の難易度を変えてくれて、適度なさじ加減というか、私たちがリハビリをされているというか……

おかげで、実技に必要な触診部位の見つけ方と、触れ方を一から教えてもらえました。

 

 

問題は……「仮説」を立てられない私だったんです。

 

 

学校や実習中に教えてもらったように、ペアの方の初期評価はできました……たぶん。

 

ですが、ペアの方のお話しを色々聴くうちに、情報量が増えるわ、身体評価の内容と関係なさそうに見えるわで、頭の中がぐるぐるし始めていました。

ペアの方は2年目とのことで、ちょうどまる一年の経験差です。

でも、その差が如何に大きいかを実感しました。

 

  • 評価で出た可動域が、生活にどう影響しているの?
  • そこを改善したら、生活がどう変わるの?
  • 改善しなかったら、次の手立ては?
  • そもそもこの人の目的はなに?
  • 最初の一歩で何をしたらいいの?

ペアの方とのやり取りのなか、何一つ繋がっていかない私は自分にガッカリしました。

 

ええ、新卒新人ですから……臨床経験1ヶ月ですから……言い訳はいくらでも出てきます。

 

正直言って、ランドマークや起始停止を質問された方がまだマシでした!
解剖学を開けば載っているんですから!

 

 

ものすごくネガティブで、心臓が痛いような、心がチクチクザワザワしてくる感じがしました。

 

そんなタイミングでインストラクターの先生に声をかけられ、ドキリとしました。

「ええと……大丈夫です(このタイミングでは困る!何も分からないのがバレちゃう!)」

困り顔のままヘラヘラと取り繕ってみたものの、何も解決はしませんでした。

 

 

何をやっているんだろう……

そう落ち込んでいると、またも見透かされたように講師の先生から全体に声が飛びます。

 

「いいですか~今日質問しないのは罪ですからね~
あ、ほら、今日はあの面倒な先輩もいないことですし……」

 

苦笑まじりなものの、どっと笑い声が上がりました。

それからです。他の参加者の声が少しずつ大きくなり、ザワザワと相談や質問をしながらの実技のなったのは。

 

もしかして、私がリハビリされてる?

そう初めて感じたのがここでした。

 

 

よく考えてみれば、仮説って

「AはBになるんじゃないかな? だからCと言う手段で確かめよう」

ってことを繰り返しているんですよね。

 

たぶん私は、

  • 「AはB」という仮説を立てる材料
  • 「AはB」を検証する評価のポイント
  • 「C」と言う手段

が分かってなかったのかもしれません。

 

「材料」がなければ「手段」を選べないし、「手段」を実行できないなら「検証」はできない。
「評価」のし様がないじゃないですか。

 

 

そんな事をもやもや考えていたら、かなり難しい顔をしていたみたいです。

落ち着いて周囲を見てみると、ペアの方だけではなく、研修会のスタッフの皆さんも心配そうにこちらを見ていました。

 

ああっ!スミマセン!
別に悪気があるわけじゃないんですが、困ってるのは事実だし、その……

と注目され、少しばかり耳が熱くなる思いはしたものの、気を取り直して実技の練習などを行ってきました。

 

 

もう、何がなんだか分からなくなってきそうなので、無理やりまとめますね。

 

 

「本当に強くなれる人は、自分の弱さを知っている人だ」って、誰かが言ってました。

 

今回の研修で得たもっとも大きな収穫は、自分はまだ何もわかっていない、と言う事でした。

「誰かと比較してはならない」と講師の先生が繰り返してもいました。

比較はしないけど、私が今、何も分かっていない事を素直に受け止められそうです。

 

 

次に参加するときには、もっと色々仮説を立てられるようにしようと心に決めました。

 

そこで早速、
「じゃあ仮説を立てられるようになるにはどんな行動をするといいか……」
の仮説を立ててみることにしました。

 

まずやるべき行動は「科長さん」に質問してみよう!です。

 

……あ、科長さんは時々話がよくわからなくなるから、まずは「先輩さん」と「後輩さん」に相談からにしておきます。

 

科長さんの話でまた頭の中をぐるぐるしたくないので。

 

 

閑話をしてみた

IAIRアプローチの考え方

今日はちょっとした幕間劇でした。

と言うのも、受講された方達の現場の悩みに、

  • 評価の視点がわからない。
  • 評価はできても効果的な検証方法(アプローチ)がわからない。
  • 仮説、検証の流れが大切だけど、うまうできない。
  • 仮説の立て方を習ったことがない。

などの声をいただきました。

仮説-アプローチ-検証-統合と解釈-アプローチ-検証……

と、考えていくのがリハビリの基本的な流れですね。

そこで、この仮説検証の流れを、内容を絞って学ぶ機会を作ってみました。

近日開催の講義一覧

 

この機会に参加をご検討ください!

副会長齋藤信
齋藤 信

 

追伸

講師のセリフは齋藤がいつも言っているネタですが、この物語はフィクションです。
講師のセリフ以外、実在する人物や団体とは一切関係ありません。

 

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Saito Makoto

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精神科作業療法に従事する。そのなか、臨床実習指導と院内改善指導に携わり、統合的な視点で医療の質向上をマネジメントする取組みを10年にわたり行ってきた。 IAIRに参加することで、病ではなく人をみる視点を手に入れ、同時に組織も人と同じく、病を抱えていることに気づく。共に育む「共育」をテーマに、療法士一人一人が組織に関わるための多角的な視点を持てるよう、人財育成とマネジメントに関する発信を行っている。
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