一生ものの技術を身に付ける方法

研修会を開催している際に気になったことがあります。

壇上でお話しながら受講生の姿勢や表情を見ていると、3つのパターンに分かれているのに気づきました。

 

講師から見る受講生の特徴

私見も入っておりますが、これまで述べ1,000人以上の方にお話させてもらってきましたので、それなりにいろいろな人を見てきています。

 

  1. 姿勢良く目を輝かせながら聞いている人
  2. 姿勢は良いけど表情に曇りがある人
  3. 姿勢も悪く下を向いて表情も見えない人

 

①の人について、私のデータベース(笑)から見ると、経験年数で言えば5年目前後の方が多い印象です。

業務をすることにも慣れ、御自身の中で「分かる・分からない」の部分がはっきりされてきているという風に感じます。

こちらの話と臨床が繋がっていく感覚に、興味が湧いている様子です。

 

②の人について、これも個人的な見解ですが、経験年数3年目以下の方が多いです。

まだまだリハビリテーションは元より、医学的な見解に対して「慣れていない」印象で、新しいことを聞いて咀嚼しつつも、その場では御自身の中で明快になっていないように感じます。

 

そして③の人について。

最初に断っておきたいのは、あくまで私が見てきた経験からの個人的な見解です。講師として先輩の方で同じようなことを仰っている場合もありますが、個人の見解としてご了承ください。

 

10年目前後の人が多いように感じます。

 

研修会の参加比率も、他の年数の人に比べて多くはないのですが、「耳だけ聞いて頭だけで理解されている」そんな印象を受ける人がいらっしゃいます。

 

この③の方が実技練習をされている時に感じるのは、「頭で理解されているな…」です。

つまり「出来てはいない」のです。

自分自身も常に臨床に出ていますし、先程申し上げたように、これまで多くの療法士の方に教育者として関わってきました。

遠くから見ていてもその機微は分かります。

 

「 何てもったいない… 」

 

そんな風に感じてしまいます。

研修費というお金を使い、自分のお休みという貴重な時間を使って1日参加されているのに、学ぼうという意識が感じられないのです。

 

研修費について、自分のお給料から出されている人と、病院や施設が出されている人とでも学ぶ姿勢に明確な違いが出ます。

自分のお金で参加されている人は、ある意味それだけ「痛い思い」をしています。

そのような人は、その研修の時間を有効に使おうと必死に努力されますし、その真意は理解できるはずです。

 

「元を取らねば!」…(笑)

 

今回のテーマである「一生ものの技術を身に付ける方法」の根幹は、実はここにあります。

 

自分にコミットメントする

他人のお金で学んだ知識技術に、自分がどれだけコミットメント(責任を持てる)出来るでしょうか?

自分で働いて頂いたお給料から、「本当は欲しいものがあるけど…」「本当は行きたいところがあるけど…」という思いを押し殺して捻出している人が、どれだけその時間にコミットメントするかは、明確に違います。

 

つまり、痛い思いをして学んだことこそ一生ものの技術になり得るのです。

 

時々勘違いされるのが、「高い研修ほど~」「難しい研修ほど~」という方がいらっしゃいますが、高いとか難しいを決めるのは受講される個人個人であって、万人共通ではありません。

お給料が400万の人と1000万の人では、同じ内容であっても価値は変わります。

 

だからこそ、「ちょっとキツイな…」と思うような投資が、一生ものになるのです。

 

プロフェッショナルとアマチュアの違い

プロとアマには明確な違いがあります。

それは資格を持っているかどうかではありません。

 

「 プロは一つ一つの行動や所作に意味があることを知っている 」

「 アマは自分の感覚でやっている 」

 

これは劇団四季で学ばれた方が、プロとアマの違いのポイントを解説されたうちの一つです。

アマは全てのことを何となく感覚的にやっているため、自分の成長のための機会を掴み取ることが出来ないのです。

 

当たり前ですが、経験年数が高いほど技術力が高いわけではないです。

 

言葉は少々キツいかもしれませんが、“国家資格を持ったアマチュア”なのかもしれません。

それくらい、自分の時間を大切にする、ある意味自分というリハビリテーションの道具を大切にしてほしいのです。

 

本来学びとは贅沢なものです。

人間以外で勉強しようという生物は存在しません。

それくらい人間は生きる目的に「自分の成長」を感じたい生き物です。

 

「勉強するなら楽しく!」

 


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それでは最後まで読んでいただけて感謝です。

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国際統合リハビリテーション協会

理事 理学療法士 福留良尚

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福留 良尚

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国際統合リハビリテーション協会常任理事 IAIR九州専任講師 理学療法士 コンディショニングサロン仁愛クリニカルルーム代表 3児の父 
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