初めての共同作業を提案できるか?【5年目を過ぎた療法士の君へ】(28)

科長「うーん……○○さんから担当変えてくれだって」
新人「ええ?! そんな……」
科長「まあ、担当変えるのは簡単だから別な方法でいこう」
先輩「って事で、○○さんと君と私とで椅子を作ります!」
新人「ええっ!」

 

さてさて、これは齋藤が学生時代に実際に体験した話題。

一体、何を意図されてのことだったのでしょうか?

 

チームビルディングはどこまで?

チームビルディング

前回、リハ職が他の多職種との違いが距離感にあることをお話ししました。

それぞれの職種の持つ役割が違うことも話しましたね。

つまりチーム医療を行うには、それぞれの「得意」と「不得意」パズルの組み合わせでもあるのです。

だとしたら……ちゃんと患者さんの「得意」と「不得意」も加えてますか?

患者さんもちゃんとチームに入ってますか?

 

不得意だけに注目せず、得意にも注目!

マルチファクター

マルチファクター(多因子)の話も以前にしました。

明確な診断名に準ずる多因子が関わるものと定義しているものです。

そこに関わるために「hand’s onアプローチ」と「hand’s offアプローチ」があります……が、それは療法士視点。

患者さんの視点でも考えてみたことはあるでしょうか?

患者さんのマイナス面にばかり注目し、患者さんのプラス面を見ていますか?

 

溢れる情報を捌いてないか?

情報の海

患者さんの「得意」や「プラス」の面は多因子だらけ。

玉石混交を思うかもしれませんが、全てがその方の求めるゴールに向かっています。

全てがその人を表す因子。

仕草や行動、表情に言葉の表現、思考の流れ、話す内容から隠し事まで、全てです。

でも、ストレートにそれらを教えてくれることは稀です。

そこで再び考えて欲しい要素は「距離感」です。

 

再び「距離感」を考える!

共同作業

僕ら療法士にとって難しいことではありません。

リハビリをしっかりやることで解決されますから。

と言っても、一方的に与えるリハビリではダメ。

「共同作業」をしていることがカギです。

作業療法士で、精神科実習をしたことがある人なら、もうピンときましたよね?

 

共同作業だから作業療法ではない!

団結

もちろん、一緒に作業を……共同作業をするから、イコール作業療法士のお仕事ではありませんよ。

患者さんがリハビリに参画しているかどうか、です。

本人の本当に望むものを一緒に発見する。そのプロセスがリハビリ参画の第一歩。

そのために、hand’onアプローチを通じて信用と信頼を得ていくのもよし。

本人と共通の目的を持って取り組む何かをするもよし。

手立ては患者さんと療法士、チーム全員の数だけ存在します。

それらを共に見つけていきたいですね。

トランスファー指導
齋藤 信

オススメ講義

その実現方法まで一緒に考えるのがICFに基づくhand’s offアプローチです。

実はA-classの講義だけではなく、IAIRの各体験セミナーからお伝えしています。

この5月以降、疾患別のアプローチ法が目白押しです。

詳細はこちら>>>全国日程一覧

 



Saito Makoto

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精神科作業療法に従事する。そのなか、臨床実習指導と院内改善指導に携わり、統合的な視点で医療の質向上をマネジメントする取組みを10年にわたり行ってきた。 IAIRに参加することで、病ではなく人をみる視点を手に入れ、同時に組織も人と同じく、病を抱えていることに気づく。共に育む「共育」をテーマに、療法士一人一人が組織に関わるための多角的な視点を持てるよう、人財育成とマネジメントに関する発信を行っている。
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