職場のルールっていつ決めたやつなの?【5年目を過ぎた療法士の君へ】(26)

先輩「どう?そろそろ慣れてきたかな?」
後輩「いやいや先輩、まだ実質2週間も経ってませんって!」
新人「はい、もう、毎日がドキドキで……」
先輩「そっか、そうだよね。何でも聞いてね」
新人「はい、そうします!じゃあ早速……」

先輩・後輩(おおっと!いきなりかい!)

新人「この部分の手順が曖昧で……個人で判断してやるってことですか?」

先輩(え?それでいいんじゃない?)
後輩(あ~確かに新人時代迷ったやつだ……)

先輩・後輩「う~ん……」

 

さてさて、先輩さんと後輩くんも意見が違って、お互い顔を見合わせています。

業務のなかには、明確なプロセスがあるものと、NGラインだけでプロセスが個人任せなものがあります。
臨床の現場では、どちらかだけではなく、どちらも求められます。

という事で、今回のテーマは「職場のルール」についてお話しをします。

リハビリを行う際の患者さん、クライエントさんへの対応でも応用できる内容なので、誰かとお話しをしている様子を思い浮かべなから読んでくださいね。

 

◆ 職場の伝統的なルールの原点を知ろう!

伝統

あなたの職場に「伝統的なルール」というものはありませんか?

手順が面倒だったり、効率が悪いのに、あえてやるプロセス。

先輩が言うやり方を忠実に守っているうちに、もっといいやり方を考えなくなった事ってありませんか?

次の世代では、確実にそのルールの成り立ちが伝わりません!

むしろ、新人さんにやり方に批判や提案されて、頑固に反発しそうです。

でも「うちの伝統だから!」と言っても説得力はありません。

だいたいのルールは伝統と言うにもおこがましい、長くて2、3年程度しか経ってないものが多くを占めてますから!

 

◆ 理由の説明できない業務プロセスに意味なし!

説明

少々強い言葉で言いましたが、業務プロセスの成り立ちにはそれなりの根拠があったはずです。

ですが、その根拠を説明できないまま、ただ漫然と機械的に作業をするのであれば、大きな危険を孕んでいます。

大きな危険とは、「医療事故」そして「医療訴訟」です。

近年、医療訴訟では、組織だけではなく、個人も訴えられる時代です。

その際、業務内容を理解して、説明できる状態でおこなえていたのか否かで降りかかる火の粉の量が変わります。それ以前に事故が起きない筈ですが……

 

◆ 業務マニュアルは自分を守るためにある!

マニュアル

現場で医療事故が起きたとします。

その時考えることは、まず「個人プレーをしたのか否か」、次いで「組織で定めたルールに則っていたか否か」、「プロセス通り行ったのか」です。

本来、業務プロセスなどは、事故やエラーが起きないように整えられています。

「伝統的なやり方」で「根拠が失われている」のであれば、現場と合わずに、事故やエラーが起きやすくなってるかもしれません。

非常に危険です。

組織が患者さん利用者さんの安全を守り、かつ組織と個人を守る為に作成したはずの業務マニュアルが誰も守っていないのですから。

 

◆ 最低限コレだけは決めておこう!

IAIRコンセプト

それぞれの組織には、それぞれの現場があり、それぞれのルールがあります。

今あなたに言えることは「見直しておくといいんじゃない?」という提案までです。

相談には乗れますが、僕が今、どうこうはできません。

ですが、この場で最低限のアドバイスをするなら……上の図を見てください!

 

これはIAIRコンセプトの図です。

今、業務マニュアルが「不動」な状態にあり、健全な組織運営ができていません。

向かいたい方向……健康で幸福な状態を相互に確認し、プロセスに問題があるのか、そうせざるを得ない他の要因があるのかによって、改善方法を選んでいきます。

ベスト・ワン・ウェイ(最良の一本道)型か、ゴルフで言うところのOBライン型かの二択で考えがちですが、図で見た通り、どちらも関係している場合がほとんど。

どちらかだけではなく、どちらも見つつ、根本原因を探っていけるといいですね。

 

◆ まとめ

今回は「職場のルール」……特に伝統的に何かをしているって、実は始めた理由を忘れていることがあるから、そもそもに立ち返って、今にあわせて修正&すり合わせをしようね、ってことで。

原因も、正解不正解のような型通りのものもあれば、ゴルフのOBみたいにこれ以上はNG、その範囲内ならOKって事もあります。

一つずつ目的にあわせて調整していきましょうね。


齋藤 信

追伸

IAIRでは4つの大切な事をお伝えする準備があります。

  1. TGA(組織滑走法)
  2. マルチファクター
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これらは、リハビリテーションを行う上で、もっとも重要な4つの鍵です。

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齋藤 信

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精神科作業療法に従事する。そのなか、臨床実習指導と院内改善指導に携わり、統合的な視点で医療の質向上をマネジメントする取組みを10年にわたり行ってきた。 IAIRに参加することで、病ではなく人をみる視点を手に入れ、同時に組織も人と同じく、病を抱えていることに気づく。共に育む「共育」をテーマに、療法士一人一人が組織に関わるための多角的な視点を持てるよう、人財育成とマネジメントに関する発信を行っている。
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