「働き方が変わる?」地域包括ケアにおける保険外サービスの普及

From.IAIR 福留良尚

 

地域包括ケアが提唱され、そのシステムが徐々に地域に実装され始めています。

リハビリテーションを担うスタッフも、地域の公民館に赴いての体操教室や、一般の方向けに身体のことをお話しする機会が増えてきているのではないでしょうか?

それだけでも、以前とは働き方が変わってきていると言えるでしょう。

 

つまり、私たちが技術を提供する対象が、病気や障害を持った人だけではなくなってきているということです。

 

地域包括ケアシステム

地域包括ケアシステムとは、団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に、重度の要介護状態となっても、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることが出来るよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供する体制のことを言います。(厚生労働省 地域包括ケアシステムの実現に向けてより引用)

 

本年が2019年ですので、後6年です。

 

ですが、体感している療法士もいるかもしれません。

医療機関でこのシステムを網羅し、余すことなく提供するということは、非常に大変です。

何故なら、今目の前にいる患者さん利用者さん、つまり病気や障害を持った方への治療とケアで現場は手一杯になっています。

介護の現場においては、マンパワー不足が常に課題になっています。

 

そこで、厚生労働省や経済産業省が提唱しているのが、「保険外サービスの活用・連携促進」です。

 

保険外サービス

保険外サービスとは、医療保険介護保険に頼らない、利用者が完全自費で受けるサービスのことを指します。

特に重要視されているのが予防の分野で、「人生100年時代において、生涯現役社会を実現するには、高齢者自身の(介護が必要な状態になる前から)保険外サービスの活用による健康投資を促すことが重要」といわれています。

(厚生労働省、総務省、経済産業省 未来投資会議 構造改革徹底推進会合「健康・医療・介護」会合資料より 以下同)

 

昨今保険外のリハビリテーションがメディアにも取り沙汰され、脳梗塞リハビリセンターさんのように、日数制限により医療保険でのリハビリが出来なくなった患者利用者に対して、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士がマンツーマンでリハビリテーションを自費で提供する施設が増えてきています。

パーソナルジムのような事業所も立ち上がってきています。

 

この流れを変えることは難しいでしょう。

何故なら、日本という国が主導で保険外でのサービスも推奨し始めているからです。

 

現状点では

  • サービスの効果が十分に把握されていない(サービスを提供している施設が明確でない)
  • 自治体等の投資も進んでいない
  • (仮に良いサービスが存在しても)保険外サービスの情報にアクセスしにくい

などの理由によって、まだまだ一般に広がっていない状況です。

 

保険外サービスの普及に向けて

そこで、保険外サービスの普及に向けて3つのステップが組まれています。

  1. 保険外サービスのを提供している業種のリストアップと、各業種での自主的な認証制度、ガイドライン等の整備状況の現状整理
  2. 自治体、保険会社、健康投資に関心のある企業等が、各々のニーズに応じて必要なサービス等に関するリストを自主的に作成
  3. 自治体、保険会社等のニーズや環境変化に応じて、業種ごと/業界横断の自主的な認証制度・ガイドライン等のブラッシュアップを実施

 

つまり、現時点で保険外サービスを始めているところが対象となって、予防やヘルスケアの体制を築こうということになります。

 

療法士の育成

IAIRでは、これまで病気や障害を持った患者のみならず、年齢性別や病気の有無に限らず全ての「ヒト」を対象とした技術をお伝えしてきました。

その現時点での完成形がTGAです。

(「現時点」というのは、医療技術が日進月歩しアップデートされている背景から、TGAも常に進歩し続けているという理由です。)

 

そして、一人一人の「人」を大切にしてきました。

一人一人と向き合い、その方が大切にしていることを汲み取り、共にリハビリテーションを行っていく、そんな療法士の育成に努めてきました。

これからそんな学びを続けている療法士の必要性が高まることは、前述の通りでしょう。

 

変化に抵抗する?

イギリスの自然科学者、チャールズ・ダーウィンが残した言葉があります。

「生き残る種とは、最も強いものではない。最も知的なものでもない。それは、変化に最も良く適応したものである。」

 

私たちの働き方が変わってきているのは事実です。

私たちに求められているのは、リハ室で病気を持った人だけを対象とするいわゆる医療的リハビリテーションだけでは無くなってきているのも事実でしょう。

どんな現場にも適応できる療法士になる努力をしませんか?

IAIRは、そんな療法士の育成をずっと続けています。

 

それでは最後まで読んでいただけて感謝です。

(資料参照 厚生労働省、総務省、経済産業省 未来投資会議 構造改革徹底推進会合「健康・医療・介護」会合資料より)

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一般社団法人 国際統合リハビリテーション協会

理事 九州地区 理学療法士

福留 良尚

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福留 良尚

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国際統合リハビリテーション協会常任理事 IAIR九州専任講師 理学療法士 コンディショニングサロン仁愛クリニカルルーム代表 3児の父 
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