8つの質問

分析を深掘りする8つの質問!【5年目を過ぎた療法士の君へ】(22)

前回は予定を変更して、これまでの全21回分のコラムを紹介しました。

今回は、第21回の続きです。

 

  • 頑なになってしまった相手のことを、どのようにわかろうとするのか?
  • また、行動した後に「やっちまった!」と後悔した後どうするのか?

 

お互いの考えをすり合わせることができるフレームワークとして「8つの質問」を紹介しました。

 

二週間ほど間が空きましたが、実際にやってみましたか?

今回は実際にやってみたらどうなるのか、を紹介します。

この方法は、医療事故やヒヤリハットを書く際や、書いた後のスタッフ間でのすり合わせなどに有効です。

また、後輩指導、学生指導、リハ科の業務改善など、お互いの認識をすり合わせるプロセスに、効果を発揮します。

患者さん、クライエントさんの希望を伺う時にもいいですね。

 

◆ 氷山のモデルで説明

氷山のモデル

前回ダウンロードリンクを紹介したこれは、氷山のモデルと8つの質問をあわせてものでした。

 

*このシートのPDFダウンロード版が欲しい方、基本的なBox16の使い方動画を視聴したい方は、以下のリンクよりダウンロードリンクの申請をしてください。
ダウンロードはこちら

 

これは、心理学では水面より上を健在意識、下を潜在意識を表しています。

この8つの質問では、出来事に直面した当事者の外的事象を水面より上、下に内的事象をあてはめています。

出来事や行動(Doing)には、その時当事者が何を考えていたのか(Thinking)が隠されており、それよりも奥には何を感じていたのか(Feeling)が横たわっています。そして一番奥底には、考えや感覚を左右するその人の望み、何をしたかったのか(Wanting)があることを示しています。

 

◆ プロセスは3つ

家族の対話

この表は中央に氷山のモデルを入れているので、左右に自分と相手を対比する形で置きました。

テーマを決めて、それぞれがそのテーマに対して書き込んでいけば、OKというシンプルなものです。

そのプロセスは3つ。

  • 1:お互い共通のテーマで8つの問いを埋めていく。
  • 2:どこに空欄があるのかを見る。
  • 3:空欄と関係性を分析する。

これです。それぞれ紐解いていきます。

 

◆ お互いに共通のテーマで8つの問いを埋めていく。

プロジェクト

例えば、ヒヤリハットを例にすると、1)客観的事実を書いて、何が起きたのかを明確にします。

評価や分析の項目で、2)何を考えていたのか、3)何のためにそれをしようとしていたのかを書き出します。

対策案を書き出して、提出。

そんな流れですね。

お気づきかと思いますが、1)Doing、2)Thinking、3)Wanting、4)対策案となっており、Feeling:その時どう感じたのか、がありません。

よく、2)や3)に「あの時焦ってて……」と後から付け加えたり、「感情とかいらないから」とリスクマネジャーによっては削除を求める場合もあります。

ヒヤリハットはインシデントなので埋まりやすいですが、後輩指導や学生指導ではなかなか埋まらない部分も出てきます。

それはそれでOK。

なぜ埋まらなかったのかは、後で分析していきます。

 

◆ どこに空欄ができたのかを見る。

療法士の助け合いとは

この図を一人で作成している時に陥るのが、全部埋まらない問題です。

ですが、そこにこそ振り返るチャンスがあります。

どの部分での空欄が多かったのか、と発見しましょう。

人によっては「相手」の項目を埋められない、お互いのFeelingが埋まらない、などが出てきます。

いいですね!

その時気付いていなかったことに気づいた瞬間です!

それを踏まえて、次のステップです!

 

◆ 空欄と関係性を分析する。

思考

空欄ができていたところは、あなたや相手が行動した際に、意識していなかった事です。

意識していなかったからこそ、テーマにあげた事例のような現象が起きた、と考えられます。

例えば、Feelingに空欄ができたヒヤリハットでは、事実(Doing)や思考(Thinking)、望むこと(Wanting)に、どんな感情が影響を与えたのだろう、と振り返る事で、根本的な原因を発掘することができます。

また、書き込まれたもの同士の関連性を考えることもできますね。

相手が望んでいることと自分の行なったことにギャップがあれば不和の原因になりますよね。

 

◆ どんな場面で使える?

8つの質問

この8つの質問は、自分の行動の振り返りや、チームで行うアプローチでの考えのバラツキを調整する場面で役立ちます。

それぞれの、行動、思考、感情、望みですり合わせることができますので……

  • なんだか患者さんの希望とアプローチが合ってないな。
  • 後輩の考えるリハビリと職場の理念がずれてないかな?
  • ケアマネさんとリハの考えがずれてるな。

などなど、調整ごとに向いていますので、ぜひ試しにつかってみてくださいね。

 

あ、もちろん、もっと簡単な使い方があります。

8つの質問をそのまま面談時に使うことです。

先の一覧画像。印刷して、ポケットに忍ばせておいてはいかがでしょう?

 

#IAIRと私
齋藤 信

 

参考文献

・リフレクション入門(2019)/一般社団法人学び続ける教育者のための協会編/学文社

 

追伸

IAIRでは、成長を約束しています。そこでIAIRの目指す療法士像も紹介しています。

ですが、それは各療法士の定義を侵すものではありません。

むしろ改めて「療法士でよかった!リハビリできてよかった!」と実感していただけるでしょう。

そんな講義が近日開催されます。まずは以下のリンクをチェックしてみましょう!

IAIRコンセプトに基づくTGA体験講座はこちら >>> https://iairjapan.jp/infoseminner

TGAの紹介はこちら>>>https://iairjapan.jp/about-tga

 

TGA(組織滑走法™️)が受講できる講義はこちら

  • 中国

    • イベント無し

 

Scroll to top