“してはいけない!”と思っていても
ついつい・・・
“してしまう!”ことってありませんか?
・
・
・
例えば・・・
食べ過ぎてはいけない、と分かっていても
ついつい食べ過ぎてしまう。など
・
・
・
あるいは、ある人に、
「それはしないでね!」
と【何回も注意】するのに、
期待通りにならない。
(子どもなど)
・
・
・
など。
・
・
いかがでしょうか?
そのような経験はありますか?
自分でもやめようと思っても、やめられない。
関わる人に、
あることをやめてほしいのに、やめてくれない。
・
・
実は、
その理由がわかる
心理学では有名な“シロクマ実験”があります。
これを知っていると、
自分の行動
そして、
相手の行動
の理解がより深まるでしょう。
◇シロクマ実験とは?
ご存じですか? “シロクマ実験”
(すでに、ご存じの方は一緒に復習してきましょう!)
この実験を行ったのは、
アメリカの心理学者である
ダニエル・ウェグナー氏。
記憶力を試す
「シロクマ実験」を行いました。
実験参加者を、A・B・Cの3つのグループに分け、
すべての
グループにシロクマの1日を
追った同じ映像を見せ、
それぞれのグループに
以下のように指示しました。
Aグループ:
「シロクマのことを覚えておくように」
Bグループ:
「シロクマのことを考えても考えなくてもいい」
Cグループ:
「シロクマのことだけは絶対に考えないでください」
という、指示。
↓
↓
そして・・・
一定の時間が経ったあと、
実験協力者に映像について
覚えているかを尋ねたとのこと。
その結果・・・
この実験において、
最も映像について詳しく
覚えていたグループは、
・
・
・
どのグループだと思いますか?
・
・
A
・
・
B
・
・
C
・
・
最も映像について詳しく覚えていたグループは、
↓
↓
「絶対に考えないで下さい」と言われた
Cグループであったとのこと。
いかがでしょうか?
正解できましたか?
◇シロクマ実験の説明としての皮肉過程理論
このシロクマ実験のポイントは、
「禁止される」とむしろ「やめにくくなる」
ということ。
代表的な例として、
たばこがあげられています。
「タバコをやめようと考えることで
よりタバコのことを考えてしまい、
タバコが吸いたくなる」
という例です。
その説明のために【皮肉過程理論】を提唱されたようです。
その理論とは、
「何かを考えないように努力すればするほど、
かえってそのことが頭から離れなくなる」という現象を説明する理論。
皮肉過程理論では人間の思考過程を、
実行過程と監視過程に分けて考え、「考えない」という命令を実行するために
思考を監視する監視過程を実行するためには
「考えること」を覚えて置く必要があるとし、考えないという目的の達成のためには
考える必要があるとした理論である。
とのこと。
理解できましたか?
皮肉過程理論。
説明文にするとちょっとややこしいですね。
・
・
私が普段、対象の方に期待の行動を
お伝えするときに、意識しているのは、
禁止事項 より 実行する事を明確に!
お伝えすることです。
そしてその時、理由とメリット等もあわせて
お伝えしてます。
◇シロクマ実験を活かしたシンプルな例
いくつか具体例を挙げてみましょう。
=====
・不安にならないで
↓
安心して下さい。
なぜなら、・・・だからです。
=====
・腰痛のことは気にしないで
↓
腰痛を感じたら、これできそうですか?
その時、もし・・・だったら大丈夫ですよ。
=====
・転ばないように注意して下さい。
↓
足元に注意して歩いて下さい。
段差がありますから。
=====
<子どもの例>
・散らかさないでね。
↓
使ったらここにしまってね。
次に使うときお母さんが使いやすいから。
=====
などなど
◇自分の言葉を意識してみませんか?
今回は、心理学で有名なシロクマ実験を
紹介いたしました。
私は、臨床や私生活で
活かせる実験だと感じております。
他人との関わりの場面
そして、
自分とも対話する中で、
・禁止事項の発言なのか、
・具体的な行動の発言なのか
という観点で、
使っている言葉を意識して頂くだけでも、
その後の行動や感情にも
変化が起こると思います。
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