末梢神経痛のメカニズムから解決策を探る

「神経痛」を訴える方のリハビリテーションを担当する場面を想像してみてください。

ADL獲得を目指し、動作の練習を進めたい、そう思っていても、、、

「ビリビリ痛くてね・・・」

という訴えがあり、なかなか進まない。

 

そんな状況に陥ることが多いですよね?

 

 

神経痛の症状を訴える人に対して、どのようなアプローチを試みるでしょうか?

マッサージ?

物療?

筋膜リリース?

ストレッチ?

筋トレ?

どのようなアプローチを行うにしても、まずは「神経痛」って何だっけ?という部分を整理してみましょう。

 

今回は、「末梢神経」について「解剖学的考察」を試みます。

 

 

神経痛って?

神経痛というくらいですから、「神経の痛み」だろうと推測されますよね?

神経って痛い?

筋や皮膚が痛いのは、

受容器(自由神経終末)が化学的な変化を感知して、神経が求心性のインパルスを脳に伝え、脳の感覚中枢が知覚すること

で感じ取ります。

 

 

神経が痛いということは、

神経に受容器があって、神経の化学的変化によって興奮し、神経が求心性のインパルスを・・・

という段取りを踏んでいると仮定しましょう。

 

神経の神経?

神経の神経が存在しないと、この仮定は成り立ちません。

神経の神経は存在するのか?

おなじみの図は

(引用:生理学アトラス)

どこ?

 

 

ちゃんと存在しているようです。

神経の神経が

(引用:バトラー・神経系モビライゼーション

この図でいう「NN:神経幹神経」というものですね。

Nervi NervorumでNNと略されているようです。

 

 

痛みの原因は?

神経の神経があって、神経の変化を神経が感知しているかもしれないことは構造上推測できてきました。

 

さて、このNervi Nervorumは何を感知するのでしょう?

 

「神経が圧迫されて痛いのです」

という解釈を耳にすることがあります。

 

圧迫されていたいのだとしたら、このNNは圧変化を拾っているのでしょうか?

神経の圧迫は常に受けそうですが。。。(手根部とか臀部とか他にも・・・)

 

 

もう一度見てみましょう。

(引用:バトラー・神経系モビライゼーション

神経線維を包む神経周膜、それを包んでいる神経上膜という結合組織内に血管が分布しています。(その血管にも「血管周囲神経叢」が存在しています。)

 

例えば、神経の伸張や摩擦などの力学的な応力によって、神経上膜などの結合組織が損傷すれば、血管の破壊が起ることも予測できます。

 

そうなれば、炎症反応のプロセスが発動します。

つまり炎症物質によって神経の興奮が起るということが考えられるわけですね。

血管周囲神経叢からのインパルスも混在する可能性はありますね。

 

 

 

さて、痛みの原因は圧迫というシンプルな機械的刺激なのでしょうか?

 

神経を包む結合組織が鍵を握っていそうです。

 

そして、痛みの原因となる化学的変化あるいは、神経への伸張刺激などをNNがキャッチしている可能性がありますね。

 

 

神経痛に対して何をする?

結局、どんな対応を行うのか、という部分ですが「原因に対して対応する」という当たり前なことにつきます。

 

神経上膜に加わる機械的な刺激は何なのか?

圧迫?

伸張?

摩擦?

捻転?

 

その機械的刺激を突き止めて「その機械的刺激が末梢神経に加わらないためにどうすればよいか?」を考えるということです。

TGAは選択肢の一つになり得ます。

 

 

化学的な刺激が原因であれば、薬剤は選択肢として優先順位が高いでしょう。

しかし、その「化学的な刺激が生まれている原因」を解決しない限りにはいずれ薬剤は意味をなさなくなるでしょう。。。。

薬剤の効果を上回るペースで炎症物質が生み出されたら薬剤の意味をなさなくなりますよね?

 

なので、

「薬剤によって症状が軽減」

した場合は

「その薬剤がどのような効果をもたらすのか」

を確認します。

 

 

神経に何が起きていたかを推測するためです。

 

そして、その原因を起こしているであろう肉体的な事情、生活面での事情を解決する取り組みを考えないといけません。

 

 

例えば、

浮腫による圧迫

が原因であれば、浮腫を作り出している原因を取り除く。

 

神経の伸張

が原因であれば、伸張を作り出している原因を取り除く。

 

 

神経は関節の運動に伴い滑走しますが、ある部位で滑走が制限されれば、そのほかの部位では伸張や捻転が作られてしまいます。

 

 

筋繊維の間、筋膜間、全ての人で同じ部位を神経が走行するわけではないので、その人それぞれに確かめていかないといけません。。。

 

マッサージ?

物療?

筋膜リリース?

ストレッチ?

筋トレ?

方法はどんなものであれ、「何に対して、どんなことを」狙ってのことかをはっきりさせないと、効果は得られないかもしれません。

 

 

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神経痛のメカニズムを理解して、方法を身に付けたい方はこちらがおすすめ

DNM WS 理論と末梢神経編

 

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