物語り

自分語りではなく物語れ!【5年目を過ぎた療法士の君へ】(21)

自分の話ばかりしていると嫌われてしまう。

実際、自分語りする先輩や上司が嫌だった。

そうはなりたくないから、話さないでいたら……

「あの人何を考えているかワカラナイ」

後輩からの声が人づてに聞こえてくる始末。

どうしたらいいんだよ!
と、ガッカリしたことはありませんか?

今日はそんな時にどんな話をしたらいいかを紹介します。

 

◆「え?なんで?なんでそんな事になってるの?」

戸惑い

ある療法士は激しく戸惑ったそうです。

え?なんで?なんでそんな事になってるの?

彼はOT5年目。この職場に来てからは2年目。

仕事も覚え、上司にも従順。人付き合いは下手な方で、職場の飲み会なども一次会でサクッと消える。

職場でも酒の場でも、自分の考えを具体的に言わず、「周りがいいならいいんじゃない?」という対応ばかり。

本人は本気でそう思っていたし、それが後から入った職員のポジションと思い、その役に徹していたそうです。

でも、それが災いしました。

後輩からは、

  • 「抽象的なことばかり」
  • 「責任を取りたくないの?」
  • 「誰も信用してない人なのかな?」

と陰でいわれ、先輩OTから間接的にその話をされたのでした。

 

◆「つうか、それがOTじゃないの?」

逆ギレ

「つうか、それがOTじゃないの?」

何か核心に触れる部分があったのか、珍しく、明らかに不快な表情で先輩OTに食ってかかりました。

本人は「調和」が好きだし、この職場でまだ2年しか経ってない「新参のよそ者」が敢えて不和の元凶になる必要はないと、思っていました。

加えて「否定も肯定もしない、というスタンスでいる事が療法士として正しいあり方である」という信念を持っていました。

また、彼の養成校で受けた教育が、語らず、やって見せて、見た本人に考えさせ、再現できるよう自学自習を促すスタイルでした。

彼には、それが経験した全てであり、真実でした。

先輩OTは苦い笑いを無言で返してその話題を終わらせたのでした。

 

◆このエピソードから、何を感じた?

落とし所

さてさて、面白い事になっていますね。

非論理的信念……とまでは言いませんが、彼の中では真実のようです。

先輩OTや後輩OTたちにしてみれば、彼は自分たちとは大きく考えが違う人というレッテルを貼って終わりにしたい偏屈が服を着ている意味不明な困った存在に見えているのでしょう。

ですが、ここで考えを深めないのでは、この先ずっと、誰も成長しないし、何よりリハ科内が無駄に緊張しそうです。

と言うのは、僕の解釈。

ここまで読んでくれたあなたは、どんな解釈をしましたか?

 

◆こう言う時は、8つの問いをしてみる!

氷山のモデル

久々に齋藤式・マネジメント・シートの改造版が登場です。

これはリフレクション入門で紹介されていた「8つの問い」と「氷山のモデル」を混ぜて作ったものです。

行為の振り返りをお互いにしていくグループワークで使われるものです。

自分の視点と相手の視点で、

  • 「1.私は何をしたのか?」(doing)「5.相手は何をしたのか?」
  • 「2.私は何を考えたのか?」(thinking)「6.相手は何を考えたのか?」
  • 「3.私はどう感じたのか?」(feeling)「7.相手はどう感じたのか?」
  • 「4.私は何をしたかったのか?」(wanting)「8.相手は何をしたかったのか?」

と、それぞれ記入していくものです。

今回は皆さんが彼らの上司になって、ファシリテーションするように、それぞれの8つの問いを埋めてみましょう。
*足りない情報は、空欄でも、あなたの視点で解釈した内容を記載してもOK。

 

*このシートのPDFダウンロード版が欲しい方、基本的なBox16の使い方動画を視聴したい方は、以下のリンクよりダウンロードリンクの申請をしてください。
ダウンロードはこちら

 

◆まとめると……

今日の話をまとめると……

  • 困った彼の視点が物語られている。
  • 8つの問いに答えてみよう。
  • まとまってねーじゃねーか!

と言う事で、次回につづきます。

次回の3月9日(土)にて動画も含め紹介できるといいな~

あ、ちなみに「IAIR-Cafe」にて3月6日(水)20時!

オンライン生放送で一緒に考えていきましょう!

 

会員の皆さんはこちらをチェック!
>>> https://iairjapan.jp/archives/26880

 

まだ会員じゃない!と言う方はこちら!
>>> https://iairjapan.jp/events/event/iair-cafe-live

IAIR副会長齋藤信
IAIR 齋藤 信

参考文献

・リフレクション入門(2019)/一般社団法人学び続ける教育者のための協会編/学文社

 

追伸

IAIRでは、成長を約束しています。そこでIAIRの目指す療法士像も紹介しています。
ですが、それは各療法士の定義を侵すものではありません。
むしろ改めて「療法士でよかった!リハビリできてよかった!」と実感していただけるでしょう。
そんな講義が近日開催されます。まずは以下のリンクをチェックしてみましょう!

IAIRコンセプトに基づくTGA体験講座はこちら >>> https://iairjapan.jp/infoseminner

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齋藤 信

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精神科作業療法に従事する。そのなか、臨床実習指導と院内改善指導に携わり、統合的な視点で医療の質向上をマネジメントする取組みを10年にわたり行ってきた。 IAIRに参加することで、病ではなく人をみる視点を手に入れ、同時に組織も人と同じく、病を抱えていることに気づく。共に育む「共育」をテーマに、療法士一人一人が組織に関わるための多角的な視点を持てるよう、人財育成とマネジメントに関する発信を行っている。
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