運動の動機付けに必要なもの【iairニュース】

気になったニュース、発表、論文についてピックアップしてお届けします。

 

本日は1つ。

 

1.「1日30分でも立ち上がって運動」が長生きの秘訣?

引用元:http://www.carenet.com/news/general/hdn/47397 2019年2月6日

 

長時間の座位姿勢と死亡リスクの関係や、疾病発症の関係は過去の報告にもあります。

座り続ける代わりに、1日30分でも軽い運動を行っていた人は、そうでない人に比べて早期死亡リスクが17%低いことが分かった。また、運動の強度を高めると、より大きなベネフィットが得られることも明らかになった。座っているよりも中強度の運動を1日30分行うと、早期死亡リスクは35%低減することが示された。

と記事で言われているように、1日30分の軽い運動でも効果があるようなのです。

 

 

「運動が死亡リスクや疾病発症リスクに対して効果的である」というのは、今や周知の事実のような印象もありますが、それも「健康に関心がある」人に限定されるのかもしれません。

 

 

運動不足や、栄養不足や偏りのある栄養摂取や、睡眠不足など、一般的に知られる「不健康を導く行為」も、不健康を導くことを知りながら改善されないパターンを見聞きします。

 

 

少なくとも医療関係者や健康指導者にとっては、どういうことが体によくて、どういうことが体に悪いのかという情報は、把握できていることでしょう。

 

問題は次の段階に移っているように思います。

 

 

それは「対象者がいかにして運動を始め、継続するか」にあるのではないでしょうか?

 

記事では、軽いウォーキングなどの30分程度の運動でも効果的、と紹介されています。

 

私が担当する人にも同じように説明して、ウォーキングを促したことがありました。

 

その方は、

「なんの理由もなく、ただ歩くなんてできない」

と仰るのです。

 

買い物や友人宅への訪問といった目的があれば、30分以上歩いても苦痛ではないが、ただ歩くのは嫌だ、と主張されました。

 

ごもっともですね。。。

 

 

リハビリ現場でも

「動作とは合目的的な運動である」

と(私は)習いました。

 

目的もなくただ繰り返すのはきついですよね。

 

 

なので、健康指導や自主トレ指導などで我々が重視していく必要があるのが、「動機付け」になるかと思います。

「なにによって動機づけるのか」が重要になるかと思います。

 

 

「動機付けのためにはインセンティブ付与が有効ではないか」という考えのもと、どんなインセンティブが有効かを調べた報告があります。

(引用元:身体活動量増加の動機づけに効果的なインセンティブプログラム:コンジョイント分析

 

その結果を見ると、

抽選ではなく全員に付与
高額の現金相当額の付与

が重要であると結ばれています・・・。

 

それはそうかもしれませんが、この効果は長期間は続かないですよね?

 

 

別の報告では、セルフエフィカシーと行動が関係していると言われています。

(引用元:中年者における運動行動の変容段階と運動セルフ・エフィカシーの関係

 

自分の行動が良い結果をもたらすであろう確信があれば、行動が生まれ、持続し、結果が出る、ということでしょう。

これは、すごくよくわかります。

いかにしてその確信を生むのかがポイントになります。

 

ただし、「無関心層」はセルフエフィカシーの得点が低かったようです・・・。

良くなる確信が持てないから行動しないのか、行動しないから確信が持てないのか。。。

 

今後、大規模な調査がされていく分野かもしれません。

 

 

私の臨床感覚的には「学術的根拠」と「臨床的根拠(効果の実感)」と「相手の認知パターン」と「生活環境」を統合し、上手く折り合いがつくと行動変容が起こるように感じています。

 

 

私たち自身でコントロールできるとしたら「学術的根拠と効果の実感」を提供することですので、知識と技術を高めていくのは言うまでもありませんね。

 

 

 

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