軟骨の再生医療/脳梗塞慢性期の治療【iairニュース】

気になったニュースや発表についてピックアップしてお届けします。

 

本日は2つ。

 

1.軟骨に対する再生医療の話
2.脳梗塞慢性期に対する治療法の話

です。

 

1.軟骨に対する再生医療の話

再生医療、膝関節で実用化 グンゼやオリンパス

(2019年1月7日の日本経済新聞より)

再生医療が商用化の段階に入る。高齢化などに伴う膝関節の病気に企業が相次いで再生医療を応用する。グンゼは軟骨の再生を促す素材を欧州で発売。オリンパスや中外製薬は培養した軟骨を使う方法の実用化を急ぐ。

リハビリの臨床で「膝関節の痛み」を訴える人と出会うことは多いですね。

その原因としては「変形性膝関節症」の診断がつくのではないでしょうか?

 

その変形性膝関節症の治療としては、薬物投与、運動療法、などがありますが、重度な症例に対しては手術が行われています。

なかでも、人工膝関節全置換術(TKA)が根本的に痛みを取り除く根治療法と紹介されています。。。

 

この記事で紹介されているのは、グンゼが発売する「軟骨の再生を促すシートを移植する」方法です。(日本では2020年に臨床試験開始)

他にもオリンパスは培養した軟骨を体内に戻す方法を申請するようです。

 

他にも旭化成、中外製薬/ツーセル、セルシードなど、他の企業も再生医療の開発に力を入れています。

 

 

日経新聞の記事ですので、医療寄りというよりは経済よりの味方で新鮮です。

手術方法が改良されたり、材料の開発が進んで、公的保険で導入できるようになってくれば、変形性膝関節症で悩んでいる人にとっては朗報かもしれません。

 

この技術を海外に輸出することも企業は考えているかもしれません。

こういった治療法とリハビリでどちらが長期的に効果があるかのテストを楽しみにしています。

 

軟骨を再生することができたとして、症状の緩和ができても、日常生活に変化がなければ再び軟骨の破壊が起こるでしょうから、リハビリは必要だと思うんですよね。。。

 

 

2.脳梗塞慢性期に対する治療法の話

Brain regulatory T cells suppress astrogliosis and potentiate neurological recovery.

こちらはNature誌

 

脳梗塞慢性期における治療で、神経症状の回復が起こせるかもしれない、という内容です。

まだマウスの実験なので、今すぐどうこうという話ではないのですけど…

 

ただ、これまでの脳梗塞の治療は「発症直後」にフォーカスされていて、その時間が経過したらリスク管理とリハビリテーション、という流れが主流でした。

 

発症から時間が経った場合は、病巣の治療ではなく、残存機能をいかに賦活していくかという見方をされていました。

それはそれでリハビリテーション技術の発展にも繋がっていると考えます。

 

プレスリリースの方に書いてありましたが、

従来、脳梗塞の慢性期には炎症は治まっていると考えられてきました。しかし、一見炎症反応が収束している慢性期にも、免疫系が活発に作動し重要な働きをしていることが明らかとなりました。
「脳梗塞慢性期において神経症状を回復させる新規脳内T細胞を発見―抗うつ剤が制御性T細胞を増やし脳梗塞の症状を緩和―」

慢性期といえども、代謝反応が止まっているわけではないのですよね。。。

 

先ほどの軟骨再生の話もそうですけど、リハビリと併せて行うことで効果が促進されていきそうな予感がします。

 

こちらはまだ人体に使われるのは先の話になりそうですが、確実に医療は前進しています。

 

 

だからといって、病気になっても大丈夫!な訳ではありませんので、やはり予防という観点は重要ですし、リハビリの技術そのものもどんどん磨かれていかないといけません。

 

医療や介護自体が進歩しているのに、リハビリが〇〇年前と同じ考え方で行われている、っていうのは変ですからね。

 

 

未来が楽しみです。

 

 

《ピックアップ》

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