すべて伝えてませんか?フィードバックは「今」を基準に、シンプルに。【国際事業部 Step.66】

IAIR(国際統合リハビリテーション協会)
国際事業部より

 

ハロー!
IAIR国際事業部 所属の
吉田頌平です。

本日のテーマは、「フィードバック」です。

利用者さんから、「これからどうなっていくのか不安で…何をしていったらいいでしょう?」と相談を受けることって、ありませんか?
療法士は身体機能面に関していろんな知識を持っているので、ついつい熱く詳しくフィードバックしちゃうこと、ありますよね。

その結果、利用者さんがポカーンとした表情で『あ…はい。わかりました。』と、早々に立ち去りたい空気を満々に出しちゃってる…って経験、私だけではないと思います。

なんで伝わらなかったんだろうか??
少し考えてみると、すごくシンプルだけど見逃している点があったんです。

【伝わるフィードバックのポイント】

そもそも、まずポカーンとしちゃって思考停止に陥る原因を考えてみました。
渕田(1)が自身の報告の中で、Hymesが定義するコミュニケーション能力の目安を

1「(どの程度)何かが形式的に可能かどうか」
2「(どの程度)何かが実行可能かどうか」
3「(どの程度)コンテクスト(=文脈)に関して何かが適切であるかどうか」
4「(どの程度)何かが実際に遂行されるかどうか、またそのことが何を結果的にもたらすのか」

上記の4つに定めています。具体的に例を挙げてみますと…

・初めて体験することであり、自分ひとりで対策を考えにくいとき
・聞きなれない言葉が多くあるとき
・一度にたくさんの情報を見聞きしたとき
・自分にどう関わるのかが理解できないとき

私自身も、自分が思考停止に陥るときは、こんな感じですね。
要するに、「今まで自分が経験してきたことと関連が薄い」ことに関しては思考停止に陥りやすくうまく伝わらないことが多いんです。

前回のコラムで「自分の話を理解して共感してもらえると、脳機能は活性化する」ことをお伝えしましたが、利用者さんが『あ、この話は自分には関係ないや』と感じて療法士の話に「共感」できなければ、思考停止の状態に陥ることは想像に難くありません。

 

【利用者さんが求めていて、『いま』必要な情報は何??】

フィードバック中、利用者さんの顔を見たことってありますか?
どんな表情をしてましたか??

私がフィードバックをうまく行えなかったと思った場面では、明らかに利用者さんの目が点になってました…

「いつまで話すの、アンタ?」
「もうええよ…早く終わってちょうだいな」
目線は時計や靴に集中し、徐々に目が合わない時間が長くなってました…

明らかに「自分に関係ないや」と思われてるな…そう感じざるを得ませんでした。

予後予測の研究報告や、疾患に対するガイドラインや疫学に関する情報がたくさん出回るようになってきた昨今、療法士もある程度の見通しを持ちながら介入プランを考えられるようになってきています。

それゆえに、利用者さんに多くのことをお伝えして「あれも必要、次にこれ、その次はこれが必要…」と、膨大な情報量を5分程度のフィードバックの中に込めてしまうことはよくあることと思います。

ですが、利用者さん自身の生活習慣によって予後予測とは異なる変化が生まれることもよくありますよね。

「これからどうなっていくのか不安で…何をしていったらいいでしょう?」
相談をもちかけられたとき、利用者さんは
「いま、私はどんな状況なのか?いまの状況を変えるには、どうしたらいいのか?」
を知りたいのが本音だと思います。

なので、フィードバックでお伝えするべき最優先事項は
「利用者さんのいまを、客観的にフィードバックすること」に絞るほうが、はるかに効果的で、利用者さんもフィードバックの内容を受け入れやすくなるはずです。

そのためには、観察・分析・評価した内容を統合し、利用者さんの「いま」を解釈して、お伝えする内容をシンプルにまとめる力が、療法士に求められるのです。

 

【まとめ

さて、本日のまとめです!

結論:フィードバックがうまく伝わってないときは、利用者さんの表情を見ながら「いま、必要な情報」をわかりやすくまとめて、お伝えすること。

以上、私の体験を分析して出てきた、フィードバックのポイントです。
利用者さん自身が、自分のことを考えられるようになれば、自立した生活を送る第一歩にも繋がりますよね。

利用者さんが「自分の人生、変わってきたよ!」と感じてくだされば、療法士という仕事の面白さも感じられると思いますよ。

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*引用資料

( 1 )  渕田 隆史.技能あるいは能力としてのコミュニケーション考.目白大学 人文学研究.2016.12.p. 239.

*参考資料

( 2 )  森下 正康, 三原まどか.親しい人との愛着関係が対人不安に与える影響─内的作業モデルと自己受容を媒介として─.京都女子大学大学院発達教育学研究科博士後期課程研究紀要.2015.(9).p. 31-42.

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

IAIR国際事業部

吉田頌平

【著者プロフィール】

2012年4月:作業療法士免許を取得
6月:カナダへ留学

2012年9月〜2013年9月:
カナダのクリニックへ
1年間勤務したのちに帰国

2013年12月〜:
急性期〜生活期の方々を対象に
整形外科の病院・クリニックへ勤務

現在:
IAIR関東支部で
インストラクターを務める傍で

国際事業部を担当しており、
IAIRの国際化を推進しています。

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