生活が見れず、仕事が面白くない…まず寝よう。それから聞こう。【国際事業部 Step.65】

IAIR(国際統合リハビリテーション協会)
国際事業部より

 

ハロー!
IAIR国際事業部 所属の
吉田頌平です。

本日のテーマは、「共感」です。

療法士の仕事は、面白いですか?

面白い、といってもポジティブな意味ばかりじゃありませんよね。
いろんな感情を感じ、ひとと関われる意味と深さを感じられることが、私の思う面白さです。

だから、患者さんと笑いあえる時間も面白いですし、
一緒に悩む時間は振り返ってみると「面白かったな」って思えます。

逆につまらない、と感じていたときは、ロクに人の話を聞かずにリハビリしてました。
感情を、自分からも利用者さんからも感じられず、生活にも共感できなかったんですね。

相手の生活が見えてこず、どうしてこんなに視野が狭いんだろう…と考え込み、なかなか寝付けないでいた時期もありました。

その要因を脳機能の観点から考えてみると、
どうも「充分に休めてなかった」ことが、さらに利用者さんとの関わりから遠ざかってしまってたのかなっと思います。

ひととの関わりは、まず寝ることから。
そして、脳機能的に共感することの効果・意味を考えてみました。

【眠ることが共感するための第一歩である理由】

画像引用元:( 1 )Maiken Nedergaard and Steven A. Goldman.Brain Drain.Sci Am. 2016.314(3).44–49.

福田のコラム(「夜、眠れない」睡眠不足の患者さんの脳内で起きている重要なこと)でもお伝えしていましたが、
眠っている時、脳はネットワークの相互交流を遮断して情報を整理すると考えられています。

脳は独自の老廃物排出システムを持っており、老廃物が脳内に蓄積することで神経伝達が阻害されるようです。

ちなみに、話している内容を考えて理解するのは脳の前頭前野で、
人が誰かに共感するとき、島前部と帯状皮質前部がその中核を担っている(2 と考えられています。

すなわち、共感するには脳機能が充分に働けることが必要ということです。

そもそも、利用者さんの話に共感することは求められているんでしょうか?

【共感が必要な理由】

主に3歳ごろに、母が自分を守ってくれる存在であると認知し、また自分と他者を区別する言われています。これを「内的ネットワーキング」と言います。

「自分は愛されるに値する人間」で「困っ たときに助けてもらえる人間」であり「他者は信頼で きる」というモデルである。これは養育者のみならず、 他者一般に対してもあてはまるとされ、生涯を通じて 他者との関係を築く基盤となるとされている 。(3より引用

幼児期の母親・父親との関わりから、社会生活での同性・異性との関わり方に影響するとの考え(4 を参考にすると、
「女性セラピストじゃないとダメ!」
「男性の方のほうがいいんですが…」といったこだわりは、自分に安心感を与えてくれていた母親・父親のモデルを求めているサインかもしれません。

ところで最近の研究では、お互いに共通理解をもった会話によって
話し手・聞き手両者の前頭前皮質・頭頂皮質が鏡写しのように活性化する、という報告(2 があります。

前頭前野は、社会生活を営むうえで求められる「理性」の働きを担っているため、
ここが活性化すると、他者とどう関わるか、自分と他者の違いは何か、と冷静に考えることができるようになってきます。

話を『同じように理解して』聞いてくれていると感じられると、自分に向き合うことができるようになっていくんですね。
世界観や考え方を共有できるところがポイントです。

つまり、利用者さんが自分の生活を考えられるようになるには、『自分の話をわかってくれて、聞いてくれる存在』が必要だということです。

だから共感できる力は重要なんですね〜

ちなみに、この脳機能を活性化する指標となったのは、前回も登場した赤血球(ヘモグロビン)の集積数でした。
関節の動きだけでなく、会話をするうえでもヘモグロビンは大切なんです。

 

【まとめ

さて、長くなってきましたのでまとめます!

結論:ひとと関わる面白さを感じるには、まず利用者さんの話を理解できることが重要。

そのためには、まずセラピスト自身の脳がしっかり働けるように
・寝るときは、しっかり寝ること

そして、話を理解するために
・相手の世界を想像しながら聞けること
想像することが難しければ、
・相手の言葉を、そのまんま受け容れること

以上が、私の体験を分析して出てきた、仕事を面白くするポイントです。

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*引用資料

( 1 )   Maiken Nedergaard and Steven A. Goldman.Brain Drain.Sci Am. 2016.314(3).p. 44–49.
( 3 )  則内 まどか, 菊池 吉晃.マターナル・ブレイン― その適応的メカニズム ―.日本生理人類学会誌.2016.21(4). 11.p. 135-140.

*参考資料

( 2 )  登張 真稲.共感の神経イメージング研究から分かること発達心理学研究. 2014.25(4).p. 412-421.
( 3 )  森下 正康, 三原まどか.親しい人との愛着関係が対人不安に与える影響─内的作業モデルと自己受容を媒介として─.京都女子大学大学院発達教育学研究科博士後期課程研究紀要.2015.(9).p. 31-42.

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

IAIR国際事業部

吉田頌平

【著者プロフィール】

2012年4月:作業療法士免許を取得
6月:カナダへ留学

2012年9月〜2013年9月:
カナダのクリニックへ
1年間勤務したのちに帰国

2013年12月〜:
急性期〜生活期の方々を対象に
整形外科の病院・クリニックへ勤務

現在:
IAIR関東支部で
インストラクターを務める傍で

国際事業部を担当しており、
IAIRの国際化を推進しています。


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