後輩育成が進まないときは、ここだけ見直してみよう【国際事業部 Step.63】

IAIR(国際統合リハビリテーション協会)
国際事業部より

 

ハロー!
IAIR国際事業部 所属の
吉田頌平です。

本日のテーマは、「後輩育成」です。

3年経ったけど、後輩がなかなか育たないなーって感じることってありませんか?
『フィードバックもしてるし、相談もしてくれてるし、勉強熱心なんだけどなぁ…』

実は、後輩が育たないのは「目指したい目標」がないからかもしれません。

目指したい目標って、なんなのか?
本日は「後輩育成」をテーマにお伝えいたします。

 

【後輩育成を神経運動学的に考えてみる】


まず、後輩が成長できない理由を、神経運動学の視点からメカニカルに考えてみましょう。

ものすごくザックリまとめると、
一般に運動は、大脳皮質・中脳・脳幹/脊髄・小脳によって発生・制御されています。

  • 脳幹/脊髄:末梢から感覚情報を得て、原始反射に基づいた動きを起こす
  • 中脳:脳幹で発生した原始反射をコントロールする
  • 大脳皮質:中脳から得られた感覚的な情報と動きのギャップを集約し、状況に適応できるよう動きを微調整する
  • 小脳:大脳皮質からの情報をもとに、スムーズに継続できるように動きを統合する

そして一連の流れを大まかにまとめると…
末梢 →  脳幹/脊髄 →  中脳 →  大脳皮質 →  小脳 →  脳幹/脊髄 → 末梢
このように、姿勢や運動が制御されています。
ちなみに、末梢からの感覚情報には、視覚・聴覚・表在感覚(触覚など)・固有感覚(関節の位置覚など)が主に含まれます。

臨床では、感覚を刺激するためにROMexや筋力トレーニング、バランス訓練を利用者さんと行って
「ここが動いてないんで、こう動くように意識してみましょっか」
「実はここの関節って、こんな動きをするんですよ。見ててくださいね」
「鏡でみると、こんな動きをしてるんですよ」
と、手取り足取りフィードバックを行いますよね。

これを踏まえて、後輩とのやりとりをもう一度、考えてみましょう。

【お手本を見せる重要さ】


はじめに挙げた後輩育成に取り組む場面を思い返してみると、
「フィードバックもしてるし、相談もしてくれてるし、勉強熱心なんだけどなぁ…」

主にことばや文字を使った関わりが多く、利用者さんとのリハビリのようにお手本を示す時間がグッと少なくなってますね。

渡部の研究で、お手本を見ることが脳機能へどう影響するのか興味深い内容が報告されています。

例えば Ruby and Decety (2001) は,自己視点 もしくは他者視点から行為をまねしているところ を被験者に想像させ,その時の脳活動を陽電子放 射断層撮影 (PET) によって測定した。
その結果,下頭頂小葉 (inferior parietal lobule),楔前部,中心後回 (postcentral gyrus) など体性感覚 に関与する領域が,自他の区別に特に深く関わっ ていることが示された。
また Creem et al. (2001) は,視点移動を行う際の神経メカニズムを fMRI によって調べ,左の楔前部のほか,運動前野 (premotor area) にも活性化を認めた。
さらに Wraga et al. (2005) は,より自発的な視点移動 を促して脳活動を記録した結果,左の補足運動野 (supplementary motor area) に活性化を認めた。
(引用元:)

お手本を目で見て観察することは、自身の体性感覚を活性化し、運動コントロールが上達することにつながるということです。

つまり、お手本となる動きを見せることを先ほどの後輩育成に加えることで、
後輩が成長する可能性はグッと高まってくるんです。

 

後輩が成長するために必要なのは、「先輩の背中」


こんな言葉を聞いたことはありませんか?

『やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ』(山本五十六)

人材育成の名言として、有名なひとことです。

先ほどの後輩とのやりとりを改めて振り返ってみると
臨床実習ではまず「自分で実践すること」を経験し、
現場に出て先輩たちから「経験・知識を教わる」ところまでできています。

山本の言葉のうち
『言って聞かせて、させてみせ、』
の部分まではできているんです。

相談を投げかけてくれるほどに、後輩はあなたのことを信頼してくれているので
あとは、あなたが「後輩のお手本となる動きを見せる」ことができれば、
その後輩は大きく成長できるかもしれません。

「フィードバックもしてるし、相談もしてくれてるし、勉強熱心なんだけどなぁ…」

後輩は、あなたの背中を見ています。
あなたの行動が変わると、確実に後輩に伝わります。

成長していくあなたの背中を、信頼してくれている後輩に見せてみませんか?

 

 

 

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*引用資料

( 3 )  渡部雅之.空間的視点取得の脳内機序と生涯発達.心理学評論.2013.56(3)p. 358.

*参考資料

( 1 )  内山 靖.姿勢の調節.理学療法科学.1995.10(4).p. 221-231.
( 2 )  浅井 友詞. 脳における平衡機能の統合メカニズム.理学療法学2013.40(8).P. 538 ~ 539.
( 4 )  大藪 泰.赤ちゃんの模倣行動の発達 -形態から意図の模倣へ-.

バイオメカニズム学会誌.2015.29(1).p. 3-8.

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

IAIR国際事業部

吉田頌平

【著者プロフィール】

2012年4月:作業療法士免許を取得
6月:カナダへ留学

2012年9月〜2013年9月:
カナダのクリニックへ
1年間勤務したのちに帰国

2013年12月〜:
急性期〜生活期の方々を対象に
整形外科の病院・クリニックへ勤務

現在:
IAIR関東支部で
インストラクターを務める傍で

国際事業部を担当しており、
IAIRの国際化を推進しています。

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