骨盤の歪み

“骨盤の歪み”と腰痛の関係。丁寧な説明を!No170

「骨盤が歪んでいるから腰痛になるです」
 
「骨盤の歪みを治すためにしばらく治療に通って下さい」

という説明を受けて、
長期間治療に通っていたけれど、
症状はあまり変わらなかった。。。

という患者さんに
お会いすることが
時々あります。

2年ほど、毎週〇万円の治療を
続けていた方もいらっしゃいました。

その方は、私と4回お会いして
卒業となりました。

あなたは、いかがですか?

勤務している場所にもよるかと思いますが、
そのような訴えをされる患者さんに
お会いすることはありますか?

その患者さんは、
自分でできる対処法に積極的に
取り組んでいますか?

私の経験では、
そのような患者さんは、
受動的な治療が中心となり
自ら体を動かす対処法は、
あまりされていないケースが
よく見受けられます。

ということで、
今回は、骨盤のゆがみと腰痛の関係、
その説明の仕方ついて、
改めて確認していきましょう。

長引く不必要な痛みを生まないために…。

 

◇骨盤の歪みと腰痛の関係は?

 

まずは、

骨盤の歪みと腰痛の関係について
研究報告を一つ紹介します。

1999年に 「Spine」に掲載された報告です。

「発症後1年以内の腰痛患者と
健常者の骨盤の歪みを厳密に測定した結果、
どのような臨床的意義においても
骨盤の非対称性と腰痛は無関係」

という報告です。

(Levangie PK :The Association Between Static Pelvic Asymmetry and Low Back Pain.Spine 1999)

この報告をみて
どのような感想を持ちますか?

いろんな観点で
議論ができると思いますが、
体の左右差という観点で
シンプルにみてみると、

例えば、

・顔

右と左の顔は
ほとんど全ての人で
異なっています。

目の大きさ、
耳の形、
鼻の向き など

・内臓

心臓はやや左、
肝臓は右寄り
膵臓は左より

などあげればきりは
ありませんが、
左右差があります。

なので、

骨盤にも左右差があっても
それが、〝直接”痛みの原因とは
ならないことが多いでしょう。

 

◇骨盤のゆがみをなくす方向で検証を

 

とはいっても臨床で、
骨盤の左右差をなくす方向に
アプローチをすると、
身体運動が楽になったり、
症状が改善することはあると思います。

==============

大切なのは、
 
丁寧に検証すること。

==============

PSIS ASIS を触診し、
骨盤のゆがみ(非対称性)がある場合
それを解消する方向に軽く誘導してみた結果

どのような変化が起きたのか?

そのような検証作業をすることで、
歪みが今の腰痛と関連があるか
解ってきます。

しかし、、、

人間のからだは、機械ではありません。

例えが、骨盤の歪みを改善するように
徒手的に介入したとしても
触っているのは皮膚ですし、

触るということは、
セラピスト側の温度も伝わるでしょう。

その圧力によって、快や不快の
感覚にもなるでしょう。

それらの要素が複合して、
相手のからだに、「情報」
として取り込まれ

相手の結果が生まれてきます。

・歪みをとる刺激
 
  ↓
 
 結果

ではなく、

・歪みをとる刺激(情報)
 
  ↓
 
 様々な生体反応
 
  ↓ 
 
 結果
 

となっていくでしょう。

ここの様々な生体反応を
謙虚に探っていく姿勢
プロに求められるところ
だと思います。

 

◇腰痛を慢性化させる説明

 

「骨盤が歪んでいるから腰痛がでる」

という説明を強調しすぎると
きっと、その説明を受けた患者さんは、

「骨盤の歪み」という文字をみただけで、

自分の腰痛を思い出してしまうでしょう。
・痛みや硬さは
意識するほど増強していきます。

度々お伝えしていますが、
<我々医療従事者の説明>が
腰痛を作りだしていること
少なくありません。

★★だから、腰痛になる

という説明は、
相手が、不安・恐怖を感じないように
慎重にしていきたいですね。

不必要な腰痛を生まないために。

 

◇スイング動作と骨盤の歪み

 

突然話は変わりますが、
理学療法士の養成校時代に
当時の教員が、骨盤の歪みの
研究をされていたことを思い出しました。

内容は、
ゴルフのスイング動作が骨盤の歪みに
及ぼす影響でした。

学生に声がかかり、

ゴルフのスイングを
100回ほど行った前後で、

ASISとPSISの高さを計測し、
骨盤の歪みを判定しておりました。

当時は、あまり興味がなかったので、
結果を聞きませんでしたが、

今、その研究の被験者をしたとしたら
どの程度、骨盤に歪みが出るのか、

そして、その結果、

身体全体にそのような変化が生じたのか
非常に気になるところですね。

 

◇丁寧な説明を!

 

  • 骨盤の非対称性
  • 骨盤の歪み

は、

腰痛を一切感じたことがない方、
腰痛で困ったことがない方 にも

普通にみられるものです。

  • 骨盤の非対称性
  • 骨盤の歪み

が、今の腰痛などの症状に関連が
あるか、無いかは、

一人ひとり
丁寧に検証して、

相手に

不安・恐怖を与えないように
お伝えしていきたいですね。

特に、

・相手に安心していただくことは、
脳の下降性疼痛抑制系の機能から考えても、
一番のくすりですので。

是非。
すべての人々の“ハッピー”のために。
****

複合的腰痛アプローチ
IAIR Lumber back Pain Technology(ILPT)主宰

赤羽秀徳

****

追伸1

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  理学療法士 6年目 Oさん
 
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