西洋医学と東洋医学の違い リハビリテーションに東洋医学の考え方を導入するには?

From.IAIR 福留良尚

 

 

西洋医学と東洋医学は、治療に対する考え方が根本的に違います。

 

西洋医学は、解剖学や生理学などの科学的な見地から体を捉え、病の最終結果である症状に対して薬を使って対症療法が進められます。

 

端的に言えば「病を診る西洋医学」とも言われています。

 

 

 

対して東洋医学は、人体を一つのモノ(有機体)であると捉えます。

 

科学以前から発展してきた医学なので、病の根本的な原因を自己治癒力を高めて改善させることを目的とします。

 

「人を診る東洋医学」とも言われます。

 

 

 

「人体をパーツの集合体で診る西洋医学と、一つの有機体として診る東洋医学」

 

 

 

勿論、どちらが優れているかといった話ではなく、これからの医療においては、両方の特性を考えて提供しなければなりません。

 

例えば、交通事故後の外傷や急性心筋梗塞などの場合には、西洋医学的な治療が必要になりますし、慢性的に不調を抱え病院受診しても原因不明の症状を抱える患者に対しては、東洋医学の考え方が有効なケースがあります。

 

つゆくさ医院院長の伊達伯欣氏は、『WIRED』VOL.22「BODY & HEALTH 病気にならないカラダ」の中で、『現代医療の「最前線」は、西洋と東洋の「医学の融合」か』とも仰られています。

 

現代医療の最前線については、是非昨日のコラムも併せてご覧ください。

>>>厚生労働省は22年先の計画を立て始めました。その内容をチェックしましょう。【リハビリの未来】

 

 

では、我々リハビリテーションに従事するセラピストが、東洋医学の考え方を臨床に取り入れるためにはどのようなことを知っておけば良いでしょうか?

 

 

 

気・血・水

 

東洋医学の基本的な考え方に、人体は「気・血・水のバランス」によって健康な状態を維持しているというものがあります。

 

それらが異常を起こすと体調が悪くなったり、病気を引き起こすという考え方です。

 

 

 

気の概念

 

気(氣)とは、血・水と違って目に見えないものです。

 

ですが、普段私たちも「元が出ない~」とか、「合い入れろー」と言った言葉を使います。

 

活動のエネルギー源は食べ物から得られるブドウ糖ということは西洋医学的に分かっていますが、いっぱい食べているからと言って調子が良いとは限りません。

 

むしろ現代人は飽食(食べ過ぎ)と言われ、生活習慣病の原因となっています。

 

気とは、東洋医学で言うと「生命活動を維持するためのエネルギー源」と言われています。

 

 

 

血(けつ)の概念

 

血とは、全身の栄養源となる液体で、厳密にいうと血液とイコールではないと言われています。

 

血は全身に栄養を運んでいるので、行き届かない部位があると栄養不足になります。

 

顔色が悪い、立ちくらみがする、足が痙攣するといった症状は、それぞれに血が行き届いていない「血虚(けっきょ)」と言われる状態です。

 

また血の流れが悪くなると、どこかの部位で停滞することもあります。

 

顔色がどす黒くなったり、同じ場所に慢性的な痛みを感じることもあります。

 

 

 

西洋医学的に考えても、脳血管障害や心筋梗塞といった血液が流れないことによって発症する病気があります。

 

もちろん血栓が存在することによって引き起こされる病気ですが、血栓とは血液がスムーズに流れないことで血管内に生成されることからも、血液の流れと病気は関係していることが分かります。

 

 

 

水(すい)の概念

 

水とは津液(しんえき)とも言われ、血以外の全ての体液のことを指します。

 

体液というとあまり馴染みがないかもしれません、血液に加えて、リンパ液、間質液、脳脊髄液といったものが、人体の中では常に循環をしています。

 

この流れが滞ってしまったり、少なくなってしまうことで体には症状が出ると言われています。

 

 

 

例えば、関節内には液体である滑液が存在しています。

 

関節の動きを滑らかにし、痛みなく動かせるのは滑液が潤滑剤としての役目を果たしているからです。

 

しかし、年齢や栄養不良によってこの滑液が少なくなり、関節の動きがスムーズにいかなくなることがあります。

 

東洋医学的には「内燥(ないそう)」の状態にあると表現します。

 

 

 

私たち療法士は関節痛を「筋力低下」による問題と捉えることが多いですが、食生活に問題があり、滑液の量が少なくなっていた場合は対処法が変わってくるかもしれません。

 

もちろん医師による漢方処方かもしれませんが、療法士が食生活を伺うことで、その患者は生活習慣を改める機会になるかもしれません。

 

先ほどの血の低下によって筋への栄養不良が起こっていた場合、いくらトレーニングを行っても筋力が改善しない可能性もあり、この場合も食生活の改善が求められるでしょう。

 

 

 

循環不全

 

この気・血・水は、量と循環が適切に保たれていることが重要です。

 

IAIRのコンセプトの中にも「循環不全を解消する」という部分があります。

 

 

問題点の根本には、こうした身体内部の循環不全が存在しているという考え方で、TGAを活用してこの問題へアプローチするというコンセプトです。

 

現状のアプローチでは変化が出ないと悩んでいる療法士へ、是非視点を変えるために学んでほしい技術です。

 

初めての方にはコチラの研修会からお勧めしています。

https://iairjapan.jp/events/category/exp

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

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国際統合リハビリテーション協会【IAIR】

理事 九州地区代表 理学療法士

福留 良尚

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