厚生労働省は22年先の計画を立て始めました。その内容をチェックしましょう。【リハビリの未来】

今から22年後の生活について、計画はありますでしょうか?

日本という国は、あなたの計画がどうであれ、国としての計画を練っていく準備を始めたようですよ。

10月22日に「第1回2040年を展望した社会保障・働き方改革本部」を設置する会議が開かれたようです。

今から22年後というのが、どういう時代かというと、団塊の世代の子供達にあたる世代が「高齢者」という称号が与えられ始める時代を指します。

私でいうと、22年後は61歳。。。

 

この40年後に向けた改革本部の規定によると、設置の目的は

団塊ジュニア世代が高齢者となる 2040 年を見据え、今後、国民誰もが、より長く、元気に活躍できるよう、多様な就労・社会参加の環境整備や健康寿命の延伸を進めるとともに、医療・福祉サービスの改革による生産性の向上を図りつつ、給付と負担の見直し等による社会保障の持続可能性の確保を進める

と書かれています。

 

◇2025年

高齢者というふうに呼ぶと決めた境界線を年齢で定めているので、「高齢者人口」というのが算出されるわけなのですが、2025年というのは「団塊の世代」が高齢者と呼ばれるグループに入るということで、「高齢者数が増加する」と言われます。

 

この「高齢者が増加する」 と一緒に「現役世代の減少」という言葉が一人歩きするため、「医療、介護の人手不足」が叫ばれます。

 

特に医師や看護師は、現場でも十分な人数ではないらしいので(有資格者数という意味ではない)、人手不足は「その時に深刻化する」のではなく、もう始まっているわけです。

 

 

今は足りていて、この先不足する

というのと

今も足りないけど、この先はもっとひどい

というのとでは、意味が違いますよね。。。

 

 

そういうこともあって、働き手の数に敏感な業務に関しては「海外から」の受け入れを増やしたり、「業務の効率化、ロボットの導入」がニュースに上がります。

 

リハビリテーションの業界は?

どうなるんでしょうかね?

というか、どんなアクションを予定しているのでしょうか。

 

リハビリ業界の年齢分布を見ると、圧倒的に「今」若い人が多い。

団塊の世代が高齢者に突入する、今から7年後の2025年は、「無理がきく」時間かもしれません。

 

 

長持ちはしないでしょうけど。

 

 

現状でも人がいなくて、大変な現場はあるらしいことは見聞きします。

それでも厚生労働省は「理学療法士は余りますよね」という認識らしい・・・

 

組織のトップの決断を待つのが得策か、自分で情報収集して、身辺整理をして、身軽な状態になっておくことが得策か。

この選択は、早い方がいいでしょうね。

 

 

◇2040年に向けて国が考えていること

そうやって、「人手不足の深刻化」を迎えた後、団塊ジュニアたちが高齢者となる2040年までに国が考えていることは、先ほど挙げた目的の中に見ることができます。

 

わざとネガテイブな見方をすれば、

死ぬまで働いて欲しい
病気や怪我については自己責任
保険制度を続けるのなら、給付と負担は今のままじゃ無理

こんな感じになるのではないでしょうか?

 

健康寿命の延伸

というのは、内閣総理大臣の演説からも聞かれる言葉です。

高齢になったとしても、労働力として期待したいわけですよね、きっと。

明治〜昭和初期のような肉体労働は、今後は機械が請け負う時代になるでしょう。

だから、クリアな頭と基礎的な体力を備えていれば、できる仕事ばかりになっていることでしょう。

 

そう、クリアな頭と基礎的な体力。

労働者人口の割合が減ることはすでにわかっている避けられない事実です。

その少ない人口と、デュエルを期待できない労働者で、経済を動かしていくには、労働の仕方の革命が必要になります。

当然のようにAIもロボットも入ってくることでしょう。

あらゆる業態で。

 

 

◇リハビリが必要な状態になるまで待つ?

医療や介護や福祉の世界ではどうなるでしょうか?

計画では、AIやロボットの導入はもちろん、組織の合理化、最適化も図られそうですね。

 

どこかで計算されているかもしれませんが、疾病状態で医療、介護が必要になった時にかかるコストよりも、予防にかかるコストの方が少ないと判断したのでしょうね。

あるいは、予防にコストをかけたことで、それを上回るリターンが得られるという判断もあるでしょう。

そのくらいの試算はされているはずです。

多くの日本人が、日々の健康のために食事や、生活習慣や、労働環境などを気にも留めないのは、そこに時間やお金というコストをかけるよりも、「病気になったら病院にかかって薬飲めばいいんでしょ」って考えているからだと思います。

 

つまり、その部分での緻密な戦略を立てることができないグループが、医療コストを高めているという考え方ですね。

それが以下の言葉で表現されています。

「①健康無関心層も含めた予防・健康づくりの推進」
「②地域・保険者間の格差の解消」

健康無関心層。。。

ズバリなネーミングです。。。

 

 

兎にも角にも、現行の制度だと「リハビリの関わり」というのは疾病状態のスタートまたは、加齢による生活の制限というイベントがあってから始まります。

これは、「一定数の健康無関心層」によって担保されるという見方もできます。

 

もちろん、リハビリを必要とされるケースは「不摂生によりおこった結果」ばかりではないので、突然始まったイベントに対して対応していくことの方が多いでしょう。

 

ただ、この先、リハビリの業界でも労働力の低下が叫ばれ、労働の効率化や最適化が進むことが国の計画に入るのであれば、「防げるアクシデントは防げた方が効率が良い」と考えることもできます。

 

必要とされる人に最適なリハビリテーションを行う

ことから

リハビリテーションを必要とする人を減らす

取り組みへシフトしていくタイミングを迎えるような気がしてなりません。

 

 

◇リハビリが不要な状況を作り出せるのは誰?

リハビリテーションのゴールが社会復帰だとしたら、そのゴールとなる「社会」という構造や概念がこれから変化していき、多様化を迎え複雑化していくことが考えられます。

 

ゴールに到達するという目標に対して現行のリハビリテーションが、効果的な取り組みになり得ないという切ない限界を目にすることも考えられます。

 

それなら・・・、とリハビリテーションの質を高める努力も必要でしょうし、それはこれからも進んでいくことでしょう。

でも、もう一つ「リハビリテーションが必要な状況の回避」に取り組むことを国は計画しているわけです。

 

そのための知恵は、誰が持っているのでしょう?

 

簡単ですね。

リハビリテーションを提供してきた人たちです。

つまり、我々ですね。

 

国は22年先の未来について、動き始めました。

「その歳まで生きていないから」

みたいな無責任な思考で、今と変わらない時間の過ごし方をしますか?

 

大きな時代の流れに適応しながら人生を過ごしますか?

 

 

コストパフォーマンスがいいのはどっちでしょうね?

 

 

関連記事:「国家資格さえ持っていればいいから」っていう仕事はしたくない【リハビリの未来】

 

 

 

「いまのままじゃ、ダメなんだろうけど遠い先のことなんて考えられない」

という意見もごもっともです。

 

もし、そうであれば「技術」を磨きましょう。目の前のことに集中するんです。

どんな未来が来ても大丈夫!のような魔法はありませんが、現状よりも選択肢を増やすことは可能です。

現状を変えてみたい方は、こんな知識を取り入れてみてはいかがでしょうか?

 

具体的に技術を身につけるのであれば、こちらはいかがでしょう?

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