転倒予防。モチベーションアップのコツ!No167

転倒を予防したい!

という思いは、
療法士も、利用者さんも、患者さんも
誰もが自然にいだく思いだと思います。

臨床でも、転倒を機に
身体活動レベルが低下するとや、

歩行への不安が増加してしまい
活動性が低下してしまった!
という経験もあるかと思います。

我々、療法士としては、
安全な歩行が、より長期間できるように、
専門的な立場から対象の方々の心身の
現状を把握し、モチベーションを高めながら、
効果的な支援を行っていくことが、
肝要だといえます。

 

◇ 転倒 の危険因子

 

転倒の危険因子としては、

大きく分けて、

・内的なもの

・外的なもの

があるとされています。

内的な因子は、

対象の方の

・身体的

・心理的

・認知的

・行動的

なものなどが
含まれるとされています。

今回は、内的因子について
ふれていきましょう。

◇転倒予防の動機付け

 

ところで、
臨床ではどのような評価を行っておりますか?

片脚立位保持時間

Functional Reach テスト

Timed Up & Go テスト

など、

ちょうど、この3つについての
参考記事がありますので、
ご参照ください。

参考記事バランス評価とリハビリテーションアプローチ[TUG・FRテスト・片脚立位]

大切なことは、

シンプルな方法で、
対象の方の転倒リスクを評価でき

対象の方が、
転倒予防に対するモチベーションを維持しながら、
歩行能力の維持・向上のために、
日々の取り組みを継続できることかと思います。

 

◇2ステップテスト

 

前述の3つの評価は、私も、
臨床でも使ったことがありますが、
最近知った方法で、

<2ステップテスト>という方法が
歩行能力推定法として報告されています。

原著の報告は、2003年に
昭和医学会誌にて報告されています。

 

先日、ILPT腰痛治療セミナー中に
参加者に伺ってみたところ、
介護予防の分野で行われている
ようでした。

・・

・・

ご存じですか?

<2ステップテスト>

・・

・・

方法は、シンプルです。

下図のように、

静止状態から2歩頑張ってもらいます。

2ステップテスト手順

<引用文献を改変>

「2ステップテストとは,バランスを崩さず実施可能な
最大2歩幅長(ストライド)を計測しそれを身長で標準
化した2ステップ値を算定することである」

とのこと。

無理して、転倒してはいけませんので、
「バランスを崩さず実施可能な」
2歩を計測することがポイント。

 

◇転倒リスクの予測

 

早速、上記報告の結論です。

上記の研究からわかったことは、

2ステップ値が

1.25より大きかった方々には、
半年間に転倒した方はいなかった
とのことです。

2ステップ値と転倒頻度

<引用文献を改変>

ちなみに、
研究の対象者は、

・人間ドック受診時に運動機能に問題ない
とされた108名(41歳~79歳)

・外来リハ通院患者108名(40歳~75歳)

の総計216名とのことです。

いかがでしょうか?

1.25

覚えやすく

1.3 とすると

「自分の伸長の1.3倍の距離を
2歩で進めると、安全に歩き続けられる」

という結果といえるでしょう。

 

◇是非、実際にやってみて下さい。

 

実際にこのテストを活用するか否かは、
対象者の心身機能により、
あなたが判断することと思います。

そのためにも、

まず、あなた自身が、
このテストを行ってみることを
強く強くおススメします。

ILPT腰痛治療セミナー
治療デモンストレーションでも
介入前後で評価してみましたが、

ご協力頂いた、Aさんから

「非常に簡便で分かりやすく数値として現れるため、
モチベーションアップに繋げやすいと思いました。

ただ実際やってみた感想としましては、
バランスを保つのが意外と難しく、
特に高齢者に対して行う場合は、
事前練習と近位見守りが必要だと感じました」

との感想をいただきました。
先の報告の研究方法にも、

実施方法として、

「測定に先立ち十分な練習をした後,転倒
のリスクを配慮し,近位監視で実施した.また杖と装具
を使用している場合,装具のみその使用を許可した.」

と記されています。

・十分な練習

・転倒リスク配慮

・近位監視

をし、実施する場合には、是非とも
安全に行っていただきたいと思います。

 

◇安全歩行へのモチベーションアップ

 

順番は、前後しましたが、
感想にもありました、
モチベーションアップ
について。

実は、

Aさんは、

ILPT腰痛治療セミナーで行った
たった一つの介入により

2ステップ値が

10cm

伸びました。

最初にあげた、他の評価法でも
時間や距離として数値で表されますが、

・数値

として、あらわされると、
モチベーションアップに、
効果的ですね。

そして、さらに大切なのは、
それを、【継時的に記録】し、
結果を共有していくことでしょう。

◇自分の身体の定期チェックとして

 

患者さん、利用者さんの
身体機能評価と合わせて、
私が、おススメしたいのは、
療法士自身の身体機能の
定期チェック。

知らず知らずのうちに、

・柔軟性

・バランス能力

・協調性

・感覚 など

が、年々退化しているかもしれません。

すでに、Tune UP セミナー 触診セミナーを
受講された方はご存じのように

療法士の身体の状態は、

患者さんの治療結果にも大きな差を生みます。

私があるセミナーを受講した際の
ペアでの実技練習で、

「この療法士には、
自分の体を預けたくないな…」

という扱われ方や触られ方をしたことも
何回かありました。

療法士自身は気づいていませんが、
患者さんは、確実に気づいています。

「あ!ここちよく、足をもってくれている」

「なんか、カタイ感じで、体の緊張が抜けない!」

「もって優しく触って」

など

臨床で結果が出ない原因を
新たな側面から学んでみませんか?↓

すべての人々の“ハッピー”のために。

****

引用文献:
村永信吾、平野清孝:2ステップテストを用いた簡便な歩行能力推定法の開発.昭和医会誌 第63巻 第3号〔301-308頁,2003〕

 

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複合的腰痛アプローチ
IAIR Lumber back Pain Technology(ILPT)主宰

赤羽秀徳

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追伸1

本人の【気づき】を大切にする~ILPT腰痛治療セミナー~

・「腰痛の診かたについてあまり知識がなかったので、刺激と勉強になりました!」
理学療法士 2年目 Mさん

・「実技でも効果がすぐに出たので、今後すぐにでも臨床に活かしていけると思いました」
理学療法士 7年目 Kさん

・「自分が患者さんと関わっている言葉、態度が“腰痛を生み出している”と痛感しました」
理学療法士 8年目 Mさん

などの感想をいただいております。

詳細・受付は、こちらから
>>>https://iairjapan.jp/backpain

 

追伸2

 

ILPTセミナー・コースの予習、復習となるとともに、
【温かなコミュニケーション】のコツなどもお届けしています。

>>>https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=HSrpbEvIRnM

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