糖尿病をお持ちの方とリハビリを進める3つのコツ【国際事業部 Step.59】

IAIR(国際統合リハビリテーション協会)
国際事業部より

 

ハロー!
IAIR国際事業部 所属の
吉田頌平です。

本日のテーマは、「糖尿病」です。

内臓疾患をお持ちの方とのリハビリになると、
正直、「うっ。。。どうしよう。。。」
3年目くらいまで、正直どうしたらいいのか悩みまくってました。
1年目に末期ガンをお持ちの方が、大腿骨頸部骨折をされた時は
ホントに自分がやってることに意味があるのか。。。?
自問自答して、自分がイヤになることがありました。

最近、重度の腎臓病と糖尿病をお持ちの方と一緒にリハビリをしていて
「最近、前向きに考えられるようになったんだよね〜」
「朝、散歩しないと落ち着かなくて、すっきりしないんだよ」
と伺いました。

この方、これまでずっと股関節が痛くて
お医者さんから散歩しなさいと言われ続けてきたけれど、
なかなか実行できない状況だったのだそうです。

今回は、糖尿病をお持ちの方とリハビリを進めていく上で
欠かせないと思ったポイントを3つお伝えいたします。

 

【糖尿病に対する運動療法ガイドライン】


痛いのに歩くのは・・・なかなかハードですね囧
ですが、お医者さんも運動するメリットがあるからお伝えしてるんですよね。

ところで、糖尿病に対する運動療法って、どんなメリットやポイントがあるんでしょうか?

日本糖尿病学会が公表している、糖尿病に対する運動療法ガイドライン(1 のポイントを
ざっくりまとめますと、

目的:運動することで、筋肉での糖代謝を促し、過剰なインスリン分泌を抑えること

中等度負荷までの有酸素運動を行う
 (目安:最大酸素摂取量 40~60%程度、安静時心拍数から最大心拍数の50~70%、Borg係数11~13「楽」〜「ややきつい」)
・レジスタンストレーニング、頭を下げる運動は行わない
 (血圧、眼圧コントロールのため)
・午前中に運動時間を設ける
・こまめなインスリンのセルフチェック
・アメなどによる日中の経口糖摂取
・少しずつ続ける

散歩は運動負荷をコントロールしやすく、負荷自体は低い運動のため
よく推奨されています。

 

【ガイドライン通りに運動を行えばいいのか?】

お医者さんが意図していることはよーくわかりました。

ですが、先ほどご紹介した方のように「股関節が痛くて歩けない。。。」
という方の場合は、どうでしょうか?

ガイドライン通りに運動を進めても、痛みによる「きつさ」があるだけで
筋活動を促す所にはつながりにくいでしょう。

そもそも痛いことは、続けたくないですよね。。。
となると当然、運動も習慣化もしませんよね。

それと、痛みがある部位で炎症が発生した場合、
インスリン代謝が進み、低血糖状態に陥りやすくなります。(2
また、炎症が長引けば、脂肪酸が炎症部位から血液中に流れ込み
肥満の原因にも。。。

つまり、痛いまま運動を続けることは、メリットがないだけでなく
糖尿病治療の上で逆効果になり得るんです

 

【リハビリの現場で意識するポイントは?】

ということで、糖尿病をお持ちの方の運動療法を考える上で
痛みが発生しにくい身体状態になれるようサポートすること
リハビリ時間を利用して、意図的に動く時間を設けること

そして、
・患者さんのやる気スイッチを一緒に見つけること

この3つは、とっても大事です。
特に、患者さん自身が感覚的に運動のメリットを感じられるきっかけを持てることは
運動を習慣化するためにも、とても重要です。

 


繰り返しになりますが、嫌なことは続きませんよね。
自分から何かをしたいと思えることを、「内発的動機付け」と言います。

院内で患者さんと密に関われるリハビリ専門職だからこそ、
患者さん自身が生き方を一歩ずつ変えるきっかけとなる関わりを大切にしたいですね。

まだ試したことがないポイントがありましたら、
ぜひ明日以降の現場で意識してみてください!

悩んだら、IAIRに相談してくださいね^^

 

【 講 習 会 情 報 

 IAIR 統合リハビリテーションセラピスト認定コース

→詳細はこちら

→全国各地の開催情報は、こちら

 

 

 

患者さんとのコミュニケーション方法を見直したい方に
おすすめです。
↓↓↓
***********************************************

YES!プレセミナー
(本講座は、対面式オンラインセミナーです。)

【 内 容 】
・英会話をマスターするための《3つのルール》
・勉強のための英語を、話すための英語に変える方法
・高速でリスニング↔︎翻訳できるマインド養成法
・考えたことを、英語でシンプルに伝える
【 開 催 日 時 】
《第18回目》
日時:2018年10月26日(金)20:00 ~ 21:00
《第19回目》
日時:2018年11月9日(金)20:00 ~ 21:00
《第20回目》
日時:2018年11月23日(金・祝)20:00 ~ 21:00
《第21回目》
日時:2018年12月14日(金)20:00 ~ 21:00

【YES!プレセミナーへのお申し込みは、こちら】

 

ミニコーナー「本日の英単語」

旅先でも英語が使えるようになるための
「本日の英単語」コーナー!

まとめチャンネルを作成してます。

こちらから、ぜひご覧ください!

 

》》https://youtu.be/XsfR3TpJhg8

 

************************************************

*参考資料

( 1 )  日本糖尿病学会.科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン2013.南江堂.2013.
( 2 )  Yumiko Oishi, Nathanael J. Spann, Verena M. Link etc. SREBP1 contributes to resolution of pro-inflammatory TLR4 signaling by reprogramming fatty acid metabolism.Cell Metabolism.2017. 25. 412-427. 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

IAIR国際事業部

吉田頌平

【著者プロフィール】

2012年4月:作業療法士免許を取得
6月:カナダへ留学

2012年9月〜2013年9月:
カナダのクリニックへ
1年間勤務したのちに帰国

2013年12月〜:
急性期〜生活期の方々を対象に
整形外科の病院・クリニックへ勤務

現在:
IAIR関東支部で
インストラクターを務める傍で

国際事業部を担当しており、
IAIRの国際化を推進しています。

 

 

Scroll to top