療法士30万人時代、選ばれる療法士、選ばれない療法士【5年目を過ぎた療法士の君へ】(02)

あなたは自分のキャリアをどのようにまとめてますか?

○○大学を出て、ストレートで資格を取って、○○病院に○年間勤めて……
○○研修会に参加して○○という技術が使えて、○○や○○といった認定資格を取得しました。

こんな履歴書風に書き出すのではないでしょうか?

 

それ、あまり意味がありませんよ。

 

少なくとも、職務経歴書のようにしておかなければね。

という事で、先日開催した会員向けオンライン放送「IAIR-tv」で質問があった
「迷った時、何かを始める時に、現状を把握するポイントはありますか?」
から「療法士として今のキャリアをどうまとめるか」の話をします。

 

今後のキャリア構築の参考にしてくださいね。

 

療法士30万人時代、選ばれる療法士になれるか?

選ばれる療法士

少々ショッキングな出だしになりました。

「いや、別に現場は人手が足りてないし、大丈夫でしょ」
「2025年には認知症700万人時代じゃなかったっけ?」

そう言う声があるのも事実です。

 

ですが、だからと言ってあなたが選ばれるかどうかはわかりません。

だって、あなたが患者さんやクライエントさんを選ぶわけではありません。
どんなに人手が足りなくても、信頼に足る療法士にリハビリをしてもらいたいものです。

 

あなたが怪我をしてリハビリが必要になった時を想像してください。

 

  • A療法士「僕、なんでもできますよ。お任せください」
  • B療法士「僕はこのリハ科で○○の専門家です。お任せください」

 

Aさん、Bさんどちらにやってほしいですか?

曖昧な事を言う人よりも、専門家に頼みませんか?

 

介護の現場で療法士の専門性が期待されてない問題?

孤立

ある受講生さんの話です。

介護の現場に就職してわかったことは、
「リハビリ専門職の加算がほしいだけ(名前が欲しいだけ)」で
「専門性や専門家としての意見が求められない」こと。

だそうです。

 

だったら、
別にキャリアの見直しや洗い出し、
アピールなんて必要ない?

 

そうではありません。

 

就職の前段階で、
療法士としてどんなキャリアを積んできて、
どんな症例の方をどのようにリハビリしてきたのかを
伝えられるか否かで、
就職後のポジションが変わります。

 

ポジショニングって、大事でしょ(笑)

 

国の目指すリハビリの方向は?

成果

2018年の診療報酬と介護報酬のダブル改定から、
国は地域包括ケアシステムを介してより強力に
医療と介護のシームレス化を狙ってくるでしょう。

加えて、リハビリのアウトカム(*1)……

結果や成果を評価する仕組みが求められ、構築のさなか、
「リハビリできます。結果はハッキリ言えません。成果はでるかもしれません」
はナンセンスってことになるワケです。

事実、リハビリ実績評価から成果が出ないと判断されると診療報酬が下がる(高い入院料を算定できなくなる)仕組みになりましたね。

 

今、君は何ができるのか?

キャリア

あなたのキャリアの話に戻りましょう。

「療法士として今のキャリアをどうまとめるか」

ここがカギを握ります。

 

あなたが何を持っていて、どんなことができるのか。

 

これまでどんな患者さんと関わり、
その人生をどう幸福と健康に導いたのか?

これを端的に伝えられるか?

しかも伝える相手に合わせて
組み立て直しが可能か?

 

それらを考えていきたいですね。

 

そこで思い出して欲しいのが、
履歴書の用紙とセットになっている、
職務経歴書です。

 

書いたこと、ありませんか?

 

職務経歴書で自分の棚卸しをする

職務経歴書

職務経歴書はこれまでどんな仕事をして
経験を積み重ねてきたのかを記載するものです。

この書類で具体的な実務経験や実務能力、
スキルを使ってどのような成果を出してきたのかを
アピールします。

と言うと、職場を変える時に書けばいいや……と思いがちですね。

 

はい、エラバレナ~イ!

 

職場を変える時に慌てて書いているようじゃ遅い!

 

あらかじめ書いておき、
常に追記していく。

そのうえで、必要に応じて書き出します。

 

一番大切なのは

「相手に合わせて書き出すこと」

です。

 

自分のキャリアを全部伝えてはダメ!

選択

なぜ、相手に合わせて書き出すことが大事なのか?

忘れてませんか?

今回の根っこのテーマは「選ばれる療法士」です。

 

その上で「療法士として今のキャリアをどうまとめるか」
を考えることです。

 

さて、あなたが職場を変えたい療法士じゃないなら、
相手は誰ですか?

企業が求める人材アピールをしたいワケじゃないですよね。

 

担当する患者さん、クライエントさんの人生を
健康で幸福な状態に導くリハビリをすること。
それが目的のハズですね。

 

であれば、

  • 患者さん
  • クライエントさん
  • そのご家族
  • チームに関わる全スタッフ
  • 関連するサービス団体、企業
  • 地域の医療福祉機関
  • 市区町村役場など

に、目的に合わせて何ができる人材なのか、
を簡潔にお伝え出来るかどうかです。

 

それでようやく成果目標を共有して
そこに向かうことができます。

 

キャリアを書き出す5つのポイント

ポイント

相手に合わせて伝えるのであれば、
事前に何を書き出しておけばいいと思いますか?

 

そう、全部です!

 

全部ですが、どう書き出したものかと悩みますよね。

そこで必要項目を準備しました。

  1. 時期(いつ頃の話なのか)
  2. 実施内容を一言でまとめたもの(タイトルのようなものです)
  3. 成果(何をしてどう結果がでて、何が変わったのか)
  4. 実施概要(3のプロセスを書く)
  5. 用いたスキルと実践概要(これまで学んだことがどう活かされたのか)

 

ですが、ここでカギになるのが、
「人間性」です。

 

「どんな想いを持って
毎日リハビリを行なっているのか?」

 

一貫性のある想いが、
あなたのキャリアの軸となります。

 

もし「想い」なんてない!
と焦ってしまったなら、安心してください。

 

まずは5つのポイントを書き出してみましょう。

書き出す過程で、全てに共通するなたの想いに気づけるはずです。

 

可視化することで、
人に選ばれる療法士になる
第一歩を踏み出せますよ。

副会長齋藤信
IAIR副会長/作業療法士 齋藤 信

 

追伸 今のあなたの技術、患者さんに説明できますか?

誤魔化しなしで、今、あなたが行なっているリハビリ内容を
患者さんに説明できますか?

なぜ、徒手的なアプローチで、患者さんに変化が起きるか説明できますか?

もし、説明が曖昧だと不安になったなら、こちらがオススメです。

>>> https://iairjapan.jp/about-tga

リハビリをすると、なぜ人の身体が変化するのかを、実感できます。

 

*1:アウトカムとは

日本理学療法士協会

http://jspt.japanpt.or.jp/ebpt_glossary/outcome.html

厚労省資料:医療の成果に関する指標(アウトカム指標)及び 過程に関する指標(プロセス指標)の取扱い(第8回資料1)

https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001ywey-att/2r9852000001ywla.pdf

 

Scroll to top