◇エクササイズの最適な回数?
「これ、1日に何回やればいいですか?」
そんな風に質問されたことはありませんか?
「5秒キープを10回の3セットやってください!!」
こういう声かけをよく耳にしますけど、何か根拠があるのでしょうかね???
どんな理由があるのか、わかりませんが、3、5、10が好きですよね、多くの人は。
キリがいいからですかね???
◇わかりやすさこそが王様
5秒にも、
10回にも、
3セットにも、
特に意味がない場面の方を多く目にしてきました。
だとしたら、何を優先して決めているのか?
相手への「わかりやすさ」の他に考えにくい。
5秒キープ、10回、3セット
覚えやすいですよね?
回数ややり方が複雑なだけで、相手のモチベーションは下がります。
シンプル イズ キング!
レジスタンストレーニングなどでは、種目によって、重さ(負荷)、回数、インターバル、フォームが根拠を持って広まっています。
なので、「筋トレ」を指導する時には、5秒・10回・3セットは何かしらの根拠に基づいている可能性があります。
4秒じゃない根拠が・・・
8回じゃない根拠が・・・
(真相はわかりません)
◇「柔らかくする」ことが目的の時は?
リハビリの場面では、「力をつける」目的のプログラムの他に、「固い体を柔らかくする」プログラムが多く行われます。
マッサージ、ストレッチ、筋膜リリースなどなど、「固い体を柔らかくする」手技は多く存在しますが、ここにも「回数、時間、頻度」の取り決めがあるのでしょうか?
結合組織の構造を見てみると、個体間の違いは大きいですし、個体内においても部位による違いは大きいです。
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あらかじめ回数や頻度を決めても、効果の出方にはバラツキが大きいことが考えられます。
◇オーダーメード
そのバラツキの大きさのせいで「柔らかくするための」プログラムにおけるその刺激量に関しては、セラピスト側が決定できないだろうことが考えられます。
では、誰が?何が?決めるのでしょうか??
「リハビリを受ける相手とその体」が最適な刺激量を決定すると言えます。
講習会などで
「そのテクニックは何回やるといいのですか?」
「そのテクニックは何秒間やるといいのですか?」
という疑問を持ったことがありますでしょうか?
それを決めるのが、「相手の体」なわけなのです。。。
手技のやり方によって
瞬間的に柔らかくなる場合もあるでしょう。
触れた感触が激変することもあるでしょう。
リハビリを受ける人の体次第で、「大きく変化する」こともあれば「変化量が少ない」こともあります。
論文に書いてある実験結果の何かと比べず、
うまくいった過去のケースと比べず、
先輩が担当しているあの人と比べず、
今、目の前にいる人の変化を追いかけて、それに対処していくことを指して、私はオーダーメードと表現します。
効果が得られない・・・
結果が出ない・・・
そんな時は
「その日の」セラピストの限界(技術・知識的な問題)
「その日の」相手の体の限界
の両方が混じり合って存在します。
そんな時、セラピストにできることは、セラピスト自身の限界を突破するべく「良い準備をする」こと以外ないかな、と感じます。
知識や方法を準備する時には「筋膜の機能解剖と徒手療法」でお手伝いできます。
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