第137回「アプローチが上手くなるための3ステップ」

From.IAIR 福留良尚

 

 

リハビリテーションに限らず、人体に対するアプローチは本当に数多く存在します。

 

それだけたくさんのセラピストが、自身の経験と知恵を試行錯誤して技術を開発してきたということを意味しますので、それは大変に素晴らしいことだと思います。

 

しかし、私たちがそれら全ての技術を「知りたい!」「学びたい!」と思っても、難しいのはご承知の通りでしょう。

 

 

 

  • 時間の都合がつかない
  • 近場で学ぶことが出来ない
  • そもそもどんな技術があるのか分からない

 

 

 

少し脱線しますが…

 

現代のリハビリテーションは、西洋医学に基づいたアプローチが主となりますが、東洋医学の考え方や、伝統医療、整体、ヨガ、アロマ、按摩マッサージなどなど

 

人体を整え良くするための技法は、それぞれの分野で成長を遂げてきています。

 

 

 

「エビデンスが無い!」

 

 

 

そう主張するのは、現代の医学は「説明出来る」ことが求められるからでしょう。

 

それは果たしてクライアントのためでしょうか?

 

自分の身を守るためであるような気がしますし、「科学的に証明できない=効果がない」とは言い切れません。

 

 

 

本日は、各種の技法についてではなく、それを扱うセラピストに必要な資質について考えていきたいと思います。

 

今日から出来る「アプローチが上手くなるための3ステップ」行ってみましょう。

 

 

 

ヒトを知る

 

筋膜リリース、関節モビライゼーション、ストレッチetc

 

これらのアプローチのほとんどは、対象とする組織に何らかの変化を促す目的で実施されます。

 

筋膜の滑走を良くするため、関節の柔軟性を高めるため、筋肉の長さを改善するため。

 

 

 

では、その対象となる組織について、どの程度知っているでしょうか?

 

 

リハビリテーションにおける問題の多くは、この筋、筋膜、関節などの可動性(柔軟性)の低下に起因し、一般的にImpairmentレベルの問題と言われます。

 

この問題を解消することが、能力やADLの改善に繋がることは周知の通りです。

 

 

 

しかし、この問題には更に分析すべき原因が残っています。

 

人体は、各組織が層となり表層の皮膚から始まり、深層の内臓に至るまで何層にも渡って連なっています。

 

それらの組織の間には「結合組織」が存在し、そこにも滑走性があることが分かっているのです。

 

参照動画:「Strolling under the Skin 」https://youtu.be/eW0lvOVKDxE

 

(「この動画はめちゃめちゃお勧めです!」)

 

 

 

どの層にアプローチするにしろ、層の間にアプローチするにしろ、人体について知っておく必要があります。

 

養成校でも言われたことがあると思いますが、やはり「解剖・運動・生理学」は基本です。

 

IAIRでは、組織間の滑走を促す技術をお伝えしています。

 

 

 

 

自分を知る

 

「自分を知る」とはどういうことでしょう。

 

ここに二人のセラピストがいます。

 

年齢、経験年数、臨床での経験値はほとんど同じ程度だとしましょう。

 

 

 

2人が違う点は、それぞれの身体にあります。

 

 

 

1人目のAさんは、普段ほとんど運動をせず、タバコを吸い、BMIも肥満傾向、睡眠のバランスも良くないのか仕事中はいつも疲れたような顔をしています。

 

対してBさんは、適度な運動を普段から行っており、食生活にも注意し、仕事中は笑顔で患者さんと接しています。

 

 

 

この2人が同時に同じ技術を学んだとしたら、どちらのセラピストが上手なアプローチを患者さんに提供できるでしょうか?

 

 

 

Aさんだと思う人はきっと0(ゼロ)でしょう。

 

もし「Aさんの方が…」と思った人がいれば、多分異常です(笑)

 

 

 

誰しもが、健全で自分を律することが出来るBさんの方が、アプローチが上手いに決まっていると想像したはずですし、現実そうでしょう。

 

適度な運動をし、食生活に注意して、日々誠実に仕事をしているセラピストの方がアプローチは上手いのです。

 

 

 

自分の体を知ることは、ハードを整えるという意味があります。

 

「ハード」とは、パソコンでいう本体のことを指し、治療技術は中身の「ソフト」になります。

 

如何に良いソフト(技術)があっても、それを処理できるハード(セラピスト)が無ければ、宝の持ち腐れになるのです。

 

 

 

IAIRでは、セラピストのハードとしての機能を高める方法をお伝えしています。

 

 

 

人を知る

 

ここまで技術についてお伝えしていきましたが、最後は対象としているクライアント(患者さん利用者さん)について考えます。

 

前述の通り、今の医療は西洋医学ベースで進歩してきました。

 

 

 

治療対象が疾患

 

 

だったわけです。

 

では、私たちのリハビリテーションの対象は何でしょうか?

 

関節可動域、筋力、バランス、痛み、ADL能力…

 

 

 

対象はその人の人生

 

 

 

ではないでしょうか?

 

関わるべきは、病気や障害によってハンデを追ってしまったその人の人生だと思います。

 

そのサポートのために技術があることを忘れてはなりません。

 

 

 

これからAIの台頭によって、技術だけでは必要とされなくなる日が来ます。

 

事実このような記事がネット上には増えてきています↓↓↓

医師を超える?AIの皮膚がん診断精度

 

 

私達に出来てAIに出来ないことは、その人の人生を顧みること、人と人との繋がりの中で技術を提供することです。

 

アプローチが上手くなるために必要なことは、本心でそのクライアントを助けたいというセラピストの思いです。

 

そのために、クライアントの内情を計り知れる能力、EQ(Emotional Intelligence Quotient)を高めていかねばなりません。

 

 

 

アプローチが上手くなるための3ステップ

 

  • ヒトを知る
  • 自分を知る
  • 人を知る

 

 

 

「何から始めればいいか分からない…」という方は、是非目の前のクライアントに聞いてみてください。

 

「何でリハビリ受けようと思われたんですか?」

 

先ずは相手を知ることから始めましょう。

 

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

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国際統合リハビリテーション協会【IAIR】

理事 九州地区代表 理学療法士

福留 良尚

E-MAIL:yoshihisa.fukudome■iairjapan.jp(←■を@に変換してください)

HP:https://iairjapan.jp/

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