技術が上達するための3ステップ

リハビリテーションに限らず、人体に対するアプローチは本当に数多く存在します。

それだけたくさんの人が、自身の経験と知識を試行錯誤して技術を開発してきたということですので、大変素晴らしいことだと思います。

しかし、私たちがそれら全ての技術を学びたいと思っても、難しいのはご承知の通りでしょう。

  • 時間の都合がつかない
  • 近場で学ぶことが出来ない
  • そもそもどんな技術があるのか分からない

 

少し脱線しますが…

現代のリハビリテーションは、西洋医学に基づいたアプローチが主となりますが、東洋医学の考え方や、伝統医療、整体、ヨガ、アロマ、按摩マッサージなど、人体を整え良くするための技法は、それぞれの分野で成長を遂げてきています。

 

「エビデンスが無い!」

 

そう主張するのは、現代の医学は「説明出来る」ことが求められるからでしょう。

しかし、「科学的に証明できない=効果がない」とは言い切れません。

患者さんにとっては、どちらも必要なのではないかと思います。

 

本日は、各種の技法についてではなく、それを扱うセラピストに必要な資質について考えていきます。

「今日からできるアプローチが上手くなるための3ステップ」いってみましょう。

 

ヒトを知る

筋膜リリース、関節モビライゼーション、ストレッチetc

これらのアプローチのほとんどは、対象とする組織に何らかの変化を促す目的で実施されます。

筋膜を緩めるため、関節の柔軟性を高めるため、筋肉の長さを改善するため。

 

では、その対象となる組織について、私たちはどの程度知っているでしょうか?

リハビリテーションにおける問題の多くは、この筋、筋膜、関節などの可動性(柔軟性)の低下に起因し、一般的にImpairmentレベルの問題と言われます。

この問題を解消することが、能力やADLの改善に繋がることは周知の通りです。

 

しかし、この問題点には分析すべき原因が残っています。

 

滑走という概念

人体は、各組織が層となり表層の皮膚から始まり、深層の内臓に至るまで何層にも渡って連なっています。

それらの組織の間には「結合組織」が存在し、そこにも滑走性があることが分かっています。

 

参照動画:「Strolling under the Skin 」https://youtu.be/eW0lvOVKDxE

(「この動画めちゃめちゃお勧めです!」)

 

どの組織にアプローチするにしろ、組織の間にアプローチするにしろ、人体について知っておく必要があります。

養成校でも言われたことがあると思いますが、やはり「解剖」は基本です。

 

IAIRでは、組織間の滑走を促す技術(Tissue gliding approach)をお伝えしています。

 

自分を知る

「自分を知る」とはどういうことでしょう?

ここに二人のセラピストがいます。

年齢、経験年数、臨床での経験値はほとんど同じ程度だとしましょう。

 

2人が違う点は、それぞれの身体にあります。

 

Aさんは、普段ほとんど運動をせず、タバコを吸い、BMIも肥満傾向、睡眠のバランスも良くないのか仕事中はいつも疲れたような顔をしています。

対してBさんは、適度な運動を普段から行っており、食生活にも注意し、仕事中は笑顔で患者さんと接しています。

この2人が同時に同じ技術を学んだとしたら、どちらのセラピストが上手なアプローチを患者さんに提供できるでしょうか?

 

Aさんだと思う人はきっと0(ゼロ)でしょう。

 

誰しもが、健全で自分を律することが出来るBさんの方が、アプローチが上手いに決まっていると想像したはずです。

 

自分を知るというのは、自分というハードを整えるという意味を込めています。

「ハード」とは、パソコンでいう本体のことを指し、治療技術は中身の「ソフト」になります。

如何に良いソフト(技術)があっても、それを扱えるハード(セラピスト)が無ければ、宝の持ち腐れになるのです。

 

IAIRでは、セラピストのハードとしての機能を高める方法をお伝えしています。

 

人を知る

ここまで技術についてお伝えしていきましたが、最後は対象としているクライアント(患者さん利用者さん)について考えます。

先程の「ヒト」とは意味が違います。前述の通り、今の医療は西洋医学ベースで進歩してきました。

治療対象が疾患だったわけです。

 

では、私たちのリハビリテーションの対象は何でしょうか?

関節可動域、筋力、バランス、痛み、ADL…

 

対象はその人の人生だと思っています。

 

関わるべきは、病気や障害によってハンデを追ってしまったその人の人生。

そのサポートのために技術があるのではないでしょうか?

 

これからAIの台頭によって、技術だけでは必要とされなくなる日が来るかもしれません。

事実このような記事がネット上には増えてきています↓↓↓

医師を超える?AIの皮膚がん診断精度

 

私達に出来てAIに出来ないことは、その1人1人のこれまでを顧みること、人と人との繋がりの中で技術を提供することです。

アプローチが上手くなるために必要なことは、クライアントを助けたいというセラピストの想いだと。

そのために、クライアントの内情を計り知るEQ(Emotional Intelligence Quotient)を高めていかねばなりません。

 

アプローチが上手くなるための3ステップ

  • ヒトを知る
  • 自分を知る
  • 人を知る

 

「何から始めればいいか分からない…」という方は、患者さんやご家族に聞いてみてください。

「何に困っていますか?」

先ずは相手を知ることから始めましょう。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

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国際統合リハビリテーション協会【IAIR】

理事 理学療法士 福留良尚

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福留 良尚

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国際統合リハビリテーション協会常任理事 IAIR九州専任講師 理学療法士 コンディショニングサロン仁愛クリニカルルーム代表 3児の父 
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