胃の過剰活動から起こる、姿勢保持の代償動作【国際事業部 Step.58】

IAIR(国際統合リハビリテーション協会)
国際事業部より

 

ハロー!
IAIR国際事業部 所属の
吉田頌平です。

本日のテーマは、「胃」と「体幹」です。

前回のコラムでは、
普段から食べ過ぎていると横隔膜の収縮は抑制される、と
お伝えいたしました。

この辺りをもう少し掘り下げて、お伝えいたします。

 

 

【胃と横隔膜・大腰筋の関係】

・適度に食べて、適度に胃液が出る状態であれば
→胃の消化活動は促進されつつ、横隔膜と食道下部の括約筋は収縮する。
(副交感神経、交感神経の働きが調和する)

・一時的に食べ過ぎたり、慢性的に胃液が出やすい状態だと
→胃の消化活動が亢進し、横隔膜と食道下部の括約筋は弛緩させられる。
(副交感神経の働きが亢進する)

前回のコラムにて、横隔膜と食道下部の括約筋について上記のようにお伝えしましたね。
具体的には、主に第1~4腰椎に付着し大腰筋と結合する横隔膜の脚部
食道下部の括約筋によって胃と食道をつなぐ接合部がコントロールされているそうです。

(引用元:Gray’s Anatomy)

この抑制に関して、眞部ら(6の研究では

「特に高脂肪食が胃底部に圧力を加えた時、横隔膜脚部の収縮が抑制され
 食道下部の括約筋が一時的に弛緩する」可能性が高いことを報告しています。

また、本郷ら(4 の先行研究で
「下肢挙上時に食道下部の内圧が高まり、
また吸気時、腹圧を高めるような咳漱時に横隔膜脚部は収縮する」との報告を考えると、

・横隔膜と連動した、大腰筋の収縮

は、胃の消化活動にはかなり重要だと予想できます。

 

 

【代償動作の連鎖を考える】

さて、胃と横隔膜・大腰筋との関連をイメージした上で、
全身の筋骨格系にどんな影響が及ぶのかを考えてみましょう。

とても極端ですが、
毎日、ビールをお供に大食い・早食いでお肉を食べて
食後にタバコをぷっかぷか…という生活を送っていらっしゃる方をモデルに
考えてみましょう!

胃にドスンとお肉・炭酸飲料が大量に、急に流れ込むと、
横隔膜脚部と食道下部の括約筋の働きが抑制(=弛緩)されるんでしたね。

横隔膜が弛緩する状態は、息を吐く状態です。
当然、息を吸う量は少なくなります。
さらに、消化時には酸素を活用して、代謝を促すため
身体は酸素を取り入れたい状態へどんどん偏りやすくなります。

ホントなら、横隔膜をギューっと、目一杯収縮させて
肺に空気を取り入れたいけど…
胃の働きで、それができない!!

そうなると、横隔膜を収縮させる代わりに
胸椎・腰椎の伸展や、肋骨の挙上によって
息を吸う動きを代償することが考えられます。

胸椎・腰椎・肋骨による代償動作が長引けば、
今度は息を吐く量が少なくなります。

とはいえ、胃の影響で横隔膜の収縮が抑制されているので、
胸椎・腰椎・肋骨に対抗して腹直筋・外腹斜筋を収縮させます。

そして、腹直筋・外腹斜筋が働きやすいように
骨盤を後傾させ…いわゆる「猫背姿勢」につながります。

 

そういえば、前回のコラムであげたガイドラインに、
「猫背姿勢は、腹部を圧迫して胃内部の圧を高める」
ことにつながるとありましたね…悪循環…

ちょっと長くなりましたが、
このように、食生活から筋骨格系の問題も
推察することはできそうですね^^

ぜひ、クライエントの食生活も含めて
どんな生活を送ってこられたのかを伺ってみてくださいね!

私も、食べ過ぎには注意します(๑˃̵ᴗ˂̵)

 

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*引用資料

( 7 ) Gray’s Anatomy.1918.

*参考資料

( 1 )  松尾 裕.消化管の自律神経支配―特に胃を中心として―.日本消化機病學會雜誌 .1961.58(11).1173-1179_2.
( 2 )  坂木佳壽美.腹式呼吸が自律神経機能に与える影響 臥位安静時の自律神経機能との関連.体力科学.2001. 50. 105-118.
( 3 )  岩切勝彦 坂本長逸. 食道運動機能からみた胃食道逆流症の病態. 日消誌.2003. 100.1084-1094.
( 4 )  本郷 道夫, 菅原 隆.逆流性食道炎の食道運動機能障害. 日消誌.2000. 97.1225-1232.
( 5 )  日本消化器病学会.患者さんと家族のための胃食道逆流症(GERD)ガイドブック.2010.
( 6 )  眞部 紀明, 春間 賢.食道運動機能から見た GERD の病態.日消誌.2014.111.1923―1932.

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

IAIR国際事業部

吉田頌平

【著者プロフィール】

2012年4月:作業療法士免許を取得
6月:カナダへ留学

2012年9月〜2013年9月:
カナダのクリニックへ
1年間勤務したのちに帰国

2013年12月〜:
急性期〜生活期の方々を対象に
整形外科の病院・クリニックへ勤務

現在:
IAIR関東支部で
インストラクターを務める傍で

国際事業部を担当しており、
IAIRの国際化を推進しています。

 

 

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