IAIR(国際統合リハビリテーション協会)
国際事業部より

 

ハロー!
IAIR国際事業部 所属の
吉田頌平です。

本日のテーマは、「腸」です。

うちでは妻が、お通じのことなど体調のことをよく話してくれるんですが
仕事でヘロヘロになるまで働いた後の数日は、
しばらく便秘を感じることがあるんだそうです。

そういえば、クリニックで一緒にリハビリをする患者さんからも
「仕事から解放されて、旅行に行ってるときはお通じがいいのに…」
なんてことを伺うことがあります。

便の排出を行う腸の働きと脳の活動について
改めて整理していくと

パーキンソン病をお持ちの方の病態を
改めて考えるきっかけになり、

また、1単位20分の中でどんな関わり方ができるだろう?
と考え直すきっかけになりましたので
こちらをシェアいたします。

 

【腸の活動と脳の関連】

よく緊張するとお腹が痛くなる、と言いますが
心理的なストレスと腸の動きはどんなつながりがあるんでしょうか?

乾ら(1 がまとめた内容をざっくりまとめると、

ストレスを過剰に感じる
→下垂体前葉から副腎皮質刺激ホルモンが放出
→視床下部・延髄〜筋層間(アウエルバッハ)神経叢を経由
→胃・十二指腸の活動↓、結腸の活動↑↑

(注:アウエルバッハ神経叢:腸管のぜん動運動を促す運動性の末梢神経)
という流れで影響するようです。

中枢神経系によるコントロールを受けているのが定説のようですね。

 

 

一方で、マウスを用いた最近の研究(2,3  では、
腸内細菌によって腸のぜん動運動が調整されている可能性が出てきています。

永井(3 の報告によれば、

腸内に菌が存在しないマウスの方が、腸内に脳の神経伝達物質の前駆物質(芳香族アミノ酸など)が少なく、
また、腸の蠕動運動を抑制する作用を持つドーパミン等の量が腸内に多かった。

だそうです。

ドーパミンって、腸内でもあるんだ!
しかも、腸にしっかり関わってる!

ところで、ドーパミンで思いつくのは…パーキンソン病、ではないですか??
国家試験にも出たような…

中枢神経でドーパミン前駆物質の分泌がうまく行われないことが
パーキンソン病の特徴でしたが、
果たして何か関係あるのでしょうか?

【パーキンソン病と自律神経系の関係?】

パーキンソン病をお持ちの方では、運動機能障害とともに
便秘や胃のむかつきなど、消化器系に関連した自律神経障害もよく見られますよね。

ドーパミンは大脳基底核に作用し、運動のコントロールや動作の選択などの脳機能に
働きかけると言われています(4 が、

実は、腸内のドーパミン
アウエルバッハ神経叢などの副交感神経終末でドーパミン受容体と結合すると、
腸管のぜん動運動を抑制するようになるんです。

…これ、ちょっと驚きでした。

また、パーキンソン病をお持ちの方では
1. 延髄・黒質からのドーパミン神経 脱落
 2. 神経細胞内部の異常(Lewy小体の出現)が、アウエルバッハ神経叢内で出現
によって、主に胃の消化活動が抑制される傾向にあると考えられています(4  が、

3. 腸内の細菌数が少ないために、ドーパミンが腸内で過剰分泌されること
も影響していると考えられます。

つまり、パーキンソン病をお持ちの方では
腸管を動かす神経系のうち
・中枢神経
・末梢神経の神経路
・末梢神経の神経終末
において障害されている可能性がある、ということです。

…手足の関節に置き換えて考えたら、拘縮がバリバリ起こりうる状況ですよね…
この状況だと流石に薬だけを飲んでも、拘縮は改善しないですよね。

その時にもし、徒手介入によって
腸管やアウエルバッハ神経叢を刺激し、組織間の動きを促せたら…
もしかしたら、患者さんの生活が変わるきっかけになるかもしれませんね。

運動機能の改善、というのは
関節の動きだけではないかも…。

次の臨床場面から、ほんのちょっとでも考察を考え直して
患者さんへの提案内容を工夫してみようと思います。

 

 

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*参考資料

( 1 )   乾 明夫, 藤宮 峯子.ストレスと消化管の関係.大幸薬品HP.
( 2 )  藤田 紘一郎. こころとからだの免疫学 ─腸内細菌の働きを中心に─. 心身健康科学.2012. 8(2). 69-73.
( 3 )  永井 将弘. 脳神経疾患と関連するのか? 日内会誌.2015. 104.75~80.
( 4 )  土井 啓員 他.パーキンソン病と消化管運動機能障害(L-DOPA 血中濃度との関連性). 臨床神経学.2013.53 (11). 1382-1385.

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

IAIR国際事業部

吉田頌平

【著者プロフィール】

2012年4月:作業療法士免許を取得
6月:カナダへ留学

2012年9月〜2013年9月:
カナダのクリニックへ
1年間勤務したのちに帰国

2013年12月〜:
急性期〜生活期の方々を対象に
整形外科の病院・クリニックへ勤務

現在:
IAIR関東支部で
インストラクターを務める傍で

国際事業部を担当しており、
IAIRの国際化を推進しています。

 

 

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