重心・関節モーメントの見方と臨床へのつながり①【理学療法 実践の手引き Vol.4】

FROM:藤田智史

IAIR認定インストラクターの藤田智史です

 

前回、簡単に関節モーメントの話を載せましたが

 

重心を見ることで臨床上とどのような関わり合いが出てくるか?

 

今回からは重心、関節モーメントが臨床上どのようなかかわりを持ってくるかをご紹介していきたいと思います。

 

福井勉先生1)の著書の中でも記載されていますが、

 

臨床的には関節モーメントは,

 

「現在考慮する関節から上部にある質量中心位置が,水平面上その関節からどの程度離れているか」

を評価していきます。

 

下記のたれ耳うさぎの場合、支持基底面を構成している足に対してみてみますと、

無題

(詳しい関節の位置が写真では見えないので今回誤差はご容赦ください)

座っている状況では

 

4本足にそれより上の重量がかかり、支えていることになります。

 

その4本足で構成される支持基底面の中に重心が位置することになります。

 

無題1

立ち上がると

 

後ろ足のみ(殿部もついてますかね…)で支持基底面が構成されています。

 

この姿勢を取る際には前足も含めた、後ろ足から上の重量がかかってきます。

さらに、重心位置の変化も起こってきますね。

 

特に上の質量はやや前方位に傾いているので、前に倒れようとする力が働きます。

そのためその力に抗するように後方へ動かす力を発生させる必要があることになります。

 

その力の大きさは緑の矢印部分の大きさによって変化してきます。

(もちろん、支持基底面の広さが変わるのでそのことによっても後ろ足にかかる負担は増えてきますが)

 

おそらくこれ以上前に傾くと、支持基底面から重心が外れる、もしくは後ろ足のみでは重心位置がもたらすモーメントに抗する力を発揮できない状態となり、この姿勢は保持できない状態になります。

 

 

見たままの解説になっていますが、人の体に当てはめてみるとどうでしょうか?

 

今回の写真では足の部分に関してのみ見てますが、どんな静止立位を取ることで股関節、膝関節、足関節にどのように力が必要で、どんな負担が予想されるか?

 

このことについて、重心位置と関節モーメントを使いながら見ていきたいと思います。

 

お読みいただきありがとうございました。

 

追伸

今回のモデルは写真を撮りたいと思った時には目的の行動をなかなかしてくれませんでした(笑)

 

参考文献:

山口光圀ら著(2009) 結果の出せる整形外科理学療法学  メジカルビュー社

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