IAIR(国際統合リハビリテーション協会)
国際事業部より

 

ハロー!
IAIR国際事業部 所属の
吉田頌平です。

本日のテーマは、「糖尿病」と
「筋膜の組織変性」です。

先日、慢性糖尿病を患った方と
数週間ぶりにお会いしたところ、
随分とやせておられたんですね。

どうも突発的なめまいのために
入院されていたようだったんですが、

入院食を食べずに、点滴だけで3日ほど
ベッドで寝て過ごしていたら
いつの間にかやせたそうなんです。

しかも、退院後はいつもの散歩を
なかなか快調に行えている、とのことでした。

廃用による「やせ」であれば
散歩を快調に行えている現状とマッチしませんよね?

「おやっ?」と疑問に思ったので、
そのメカニズムを時系列的に
改めて整理し,

筋筋膜との関連を
調べてみることにしました。

 

【筋膜の構造】

筋膜は、細胞外基質の一部である
弾性線維(エラスチン・フィブリリン[ミクロフィブリル、オキシタラン線維])
で構成されています。エラスチンは表層部分、
フィブリリンはベース部分を作っています。ある雑誌では、マットレスに例えて
エラスチンはコイル、
フィブリリンはコイルを挟むウレタンだと
表現していました。

そして、エラスチンとフィブリリンの一部・オキシタラン繊維は

エラスチン老化、日光(真皮層)
オキシタラン繊維せん断応力

によって、それぞれ変性すると言われています。

簡単にまとめると、

筋膜(マットレス)
→弾性繊維(エラスチン:コイル) →老化、日光によって変性
→弾性繊維(フィブリリン:ウレタン)→せん断応力によって変性

という感じです。
(ウレタンも、ずっと使ってるとへたってきますよね。)

ここからは、この弾性繊維と糖尿病との関係について
触れていきます。

 

【筋膜と糖尿病の関係】

写真のアメ細工のように、温められた糖は
コラーゲンやエラスチンなどのタンパク質と
結合しようとします。

そして、身体は糖と結びついたコラーゲンやエラスチンを異物とみなし
分解しようとします。

また、筋筋膜のエラスチンと糖が結びつくと
筋筋膜が伸縮しづらい状態となり、
筋の伸縮が制限されるようになるため
筋の代謝活動が衰えやすくなります。

糖尿病の方がやせる理由に
主に速筋繊維のタンパク質が
こうした過程で分解されたり、

また筋の伸縮が制限され
筋線維が萎縮することが挙げられます。

 

さらに糖尿病の場合、
血中に糖が大量に存在する状態を保持するように
代謝経路を変えることがあります。

この変更された代謝経路で生み出される【AGE】という物質は
タンパク質を変性させる作用を持ち、
筋筋膜を硬くすることにつながっていきます。

このように、糖尿病と筋筋膜は
深くつながっています。

 

【筋膜の状態評価は傾聴にあり】

先ほどご紹介した方の入院エピソードを聞くと、

何度も起き上がって嘔吐を繰り返していたそうです。
毎日飲んでいた牛乳ですらも受け付けなかったそうです。

嘔吐によって完全に糖を絶った状態になっていたことは
糖代謝を促すことにつながりそうですが、
点滴で最低限の糖も摂取されているので
やはり、何だかしっくりきません。

ものすごくこじつけになりますが、
普段あまり行わない嘔吐の繰り返しや
寝起きを何度も行なったことで、

普段あまり活用できていない筋や筋膜を刺激し
代謝が変化したのかもしれません。

(いつもは朝早くに起きて、
散歩を30分行って、
仕事をして、
食事も医師の指導通りに制限されています。)

 

いろんな要因は考えられますが、
整理する上で意識したのは以下の4点です。

・年齢は?
・どんな食べ物が好きなのか?
・普段の食生活は?
・普段の生活の様子は?

なんだか恋した人への質問項目みたいですね。

 

でも、こういう人となりに関する情報は
筋筋膜を組織学的に考えても
大切ってことがよくわかります。
例えば…

・年齢は?
→老化に伴う筋膜の変性
・どんな食べ物が好きなのか?
→糖の摂取量の傾向
・普段の食生活は?
→糖と弾性繊維との結合の可能性
・普段の生活の様子は?
→局所の表皮〜真皮の滑走不全をもたらす可能性

こんな感じで、
筋膜の状態を生活から評価することにも
つながるからです。

傾聴、本当に大事だなって思いましたよ。

 

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*参考資料

( 1 )   村澤 裕介 他. 物理的負荷における皮下結合組織の構造変化. 一般社団法人 日本機械学会.2017.653.
( 2 )   資生堂プレスリリース.資生堂、美しいキメと弾力線維「オキシタラン線維」の関係を解明~ 同時に、細やかで形状の整ったキメを育む対応成分を開発 ~
( 3 )   公益社団法人 東京都医学総合研究所.糖尿病合併症から身を守る 2.糖尿病の合併症(総論、眼合併症、腎症).
( 4 )   小倉有紀 他.新規真皮モデルによる三次元エラスチン線維 形成モデル.J.Soc.Cosmet.Chem.2010. 44(4).278 ─ 284.
( 5 ) からだサポート研究所.アンチエイジングと糖化.  

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

IAIR国際事業部

吉田頌平

【著者プロフィール】

2012年4月:作業療法士免許を取得
6月:カナダへ留学

2012年9月〜2013年9月:
カナダのクリニックへ
1年間勤務したのちに帰国

2013年12月〜:
急性期〜生活期の方々を対象に
整形外科の病院・クリニックへ勤務

現在:
IAIR関東支部で
インストラクターを務める傍で

国際事業部を担当しており、
IAIRの国際化を推進しています。

 

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