第132回「歩行を変えたいときにアプローチするポイント」

From.IAIR 福留良尚

 

 

歩行に限らずADL全般に言えますが、動きながらの人を評価するのはなかなか難しいです。

 

動き続けるクライアントの問題点を抽出し、アプローチ、検証作業までをたった20分の中でやろうとするならば、ある程度の経験による予測が必要になってきます。

 

しかし、経験年数が少ない若手やこれまでに担当したことがない症例の場合、手詰まりになることがあると思います。

 

 

 

結果…

 

 

【何となく可動域訓練や筋力訓練をしてしまう】

 

そんなリハビリをしたことがある人は、きっと私だけではないでしょう笑

 

 

本日は歩行に焦点を絞り、特に問題となりやすい箇所の分析方法とアプローチについて進めていきます。

 

 

 

歩行の主要な問題点

 

多くの患者さんが抱えやすい問題

 

  • 痛み
  • バランス機能
  • 持久力

 

これらの問題は、多くの患者さんが抱えており、しかも慢性化して対処しにくいところまで進行していることが多いです。

 

これらの問題点の根本にあるのは、自重をコントロール出来なくなっているということです。

 

 

 

痛みに関しては、腰部や膝に痛みを抱えるクライアントが多いです。

 

その原因は、身体に掛かる過剰な負荷(メタボリックな体重、不安定なバランス機能に対する代償的な過緊張、筋機能の低下による腰膝の関節への負荷)が、多くの場合原因となっています。

 

 

バランスに関しては、股関節や足関節のバランス制御機能(ストラテジー)の低下が主である場合が多いです。

 

バランス戦略についてはコチラの記事を参照ください。

 

それぞれの関節周囲の筋機能が低下することで、腰や膝関節への負荷が増加することがあります。

 

(…あれッ?)

 

そう思われましたか?

 

 

痛みの原因にもバランスにも同じような問題が見受けられますよね。

 

【筋機能の低下による腰膝への負荷増大】

 

バランスに関して、脳の問題を抜きにして身体機能を考える時、痛みと繋がる部分が多いのはお分かりになると思います。

 

 

 

その根本原因は…

 

【自重をコントロール出来ていない】という点です。

 

 

持久力に関して、高齢だから、臥床機関が長いからというのも理由の一つですが、もっと考えて欲しい視点は、「効率的に体を使えているか?」というところです。

 

痛みやバランスの問題と同様、身体が過剰な緊張をしている場合、非効率的な歩行になることは想像に難くないでしょう。

 

 

つまり…

 

【歩いている(動いている)のに体は固定されている】

 

そんな状態です。

 

 

 

歩行を変えたいなら

 

高齢者で多く見受ける背中が曲がった、いわゆる円背姿勢。

 

骨盤が後傾し、膝が屈曲している姿勢は、常に体を固定しているのが分かると思います。

 

しかも、腰痛や膝痛を抱えている場合が多く、身体のバランス機能も使いきれていません。

 

 

 

その原因として挙げられているのが

 

  • ハムストリングスの短縮
  • 股関節伸展筋の発揮筋力の減少
  • 足を前方へ運ぶための意図的運動
  • 腰痛
  • 腰椎の伸展制限
(参照:観察による歩行分析、Gehen verstehen著)

 

 

これらの問題点があるとして、それぞれにアプローチを行った場合、歩容の改善が見込めるでしょうか?

 

症状は軽くなるかもしれませんが、歩容や動作のパターンは変わりません。

 

何故なら、これらの問題点は結果でしかないからです。

 

 

 

根本原因は?

 

【自重をコントロール出来ていない】

 

やはりここに繋がってきます。

 

 

 

自重をコントロールするために必要な身体機能は、全身の筋を選択的に使えることです。

 

緊張を高めたり、体を曲げて固定させていては筋を選択的に使えません。

 

 

具体的なアプローチについてコチラの記事にまとめてあります。

 

 

身体の機能を引き出してあげたい、患者さんを変えてあげたいと思う時、IAIRのアプローチは効果的です。

 

 

それでは最後まで読んでいただけて感謝です。

*******************************************************

一般社団法人 国際統合リハビリテーション協会

常任理事 九州地区責任者 理学療法士

福留 良尚

E-MAIL:yoshihisa.fukudome■iairjapan.jp(←■を@に変換してください)

HP:https://iairjapan.jp/

Facebook:https://www.facebook.com/iairjapan/

個人ページ:https://www.facebook.com/yoshihisa.fukudome

*******************************************************

福留 良尚

View posts by 福留 良尚
国際統合リハビリテーション協会常任理事 IAIR九州専任講師 理学療法士 コンディショニングサロン仁愛クリニカルルーム代表 3児の父 
Scroll to top