前回はこの5W1Hがどのような構成になっているのか簡単にお伝えいたしました。
前回のリンクはこちら
→新人の時に知っておきたいリスク管理の5W1H【概要】
改めて前回のおさらいですが、私がまとめたリスク管理における5W1Hは以下の通りとなります。
- Why(なぜ) なぜその情報が必要?
- When(いつ) いつの情報?
- Where(どこ) どこに注目すれば?
- What(なに) なにを基準にきをつければ?
- Who(だれ) だれを頼れば?
- How(どのように) どのように対応すれば?
今回はまず1.Why(なぜその情報が必要?)から説明いたします。
リスク管理も様々
まず、リスク管理にも様々あります。
例えば……起立性低血圧やショックなどの身体内部の環境変化の影響を受けるものや、介入中の転倒・転落、擦過傷などの外傷の危険性、点滴のルートやマーゲンチューブなどの管理……など挙げていこうと思えばその他にも様々なことがあります。
皆さんはきっとそれらが起こるのを避けようとするはずです。
では皆さんがそれらを回避する為に注意しようと思えるのは【なぜ】でしょうか?
それは【情報収集を行っているから】なんですよね。
情報収集をするとどうなる?
情報収集を行い、
「この方は左麻痺を呈している」という情報を得たり、
「この方は血圧の変動が激しい」という情報を得ていれば、
前者であれば、起き上がりは右側臥位から行い、ベッドからの移乗の際は健側に車椅子をつける等の対応が出来ます。
後者であれば、ギャッジアップは慎重に行う、座位を取ったら一度血圧を確認してから起立へ移行しよう等の対応が可能となります。
ですので1の Why 「なぜその情報が必要?」というのは
このような判断を行えるようにするために必要な感覚というわけですね。
その感覚があるからこそ私達は、カルテに記載されている情報を集めたり看護師、医師から話を聞くわけです。
今回のまとめ
今回のまとめです。
- 5W1Hでまず最初にくるのはWhy(なぜその情報が必要?)
- Whyの感覚はリスク管理の為の情報収集に必要な感覚だから!
この感覚をまず当たり前のようにもてることが大事ですね!
次回は2.When(いつの情報?)についてお伝えしたいと思います!
最後までお読みいただきありがとうございました!
IAIR関東
作業療法士 道岡 健祐
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