『それって、意味あるの?』他人から見ると無意味に見えても、本人にとっては重要かも【国際事業部 Step.52】

IAIR(国際統合リハビリテーション協会)
国際事業部より

 

ハロー!
IAIR国際事業部 所属の
吉田頌平です。

本日のテーマは、「社会参加」です。

『どんなにボロボロになっても、このタオルは手放せないの!』
生まれた時から、寝床に敷いたり、眠るときにお腹にかけたり、
普段の生活でもハンカチとしてそばにいてくれる、唯一無二の存在。

以前お会いした方から伺ったエピソードです。
端から見れば「たかがタオル」
ですが、その方から見れば
1枚のタオルは、社会とつながる上で安心感や
自身の存在を認めてくれる特別な存在だったのです。

普段、私たちが暮らしている中で、
この方のタオルの存在に当たる『社会との接点』は
必ず存在します。

では、『社会との接点』とは
具体的にどんなものがあるのでしょうか?

社会学者・マーシャル・マクルーハンが唱えた
「メディア論」から、再考しました。

 

【参加の奥深さ】

カナダの社会学者マーシャル・マクルーハンは
「メディアは身体・精神の拡張である」(1 ことを主張しました。(以下、藤井の論文(1 より引用)

テレビやラジオは中枢神経組 織(聴覚)の電気的拡張である。
また、自転車や自動 車は人間の足の拡張であり、衣服は皮膚の拡張であり、 住居は肉体の体温調節メカニズムの拡張である。さら に、貨幣は交換したいという衝動の拡張であり、弓矢 は手と腕の拡張である。

拡張は切断と表裏一体なのである。
例えば、人間の足 の拡張たる車輪というメディアは、人間に対して、一 面では、高速移動・高速運搬の能力を附与しているに もかかわらず、他面では、歩くという人間の基本機能 を麻痺させ、むしろ人間を歩けなくさせているのであ る。このように、新しいメディアは、我われに拡張と 切断の両方をもたらすというのが、マクルーハンの主 張なのである。

(以上、藤井の論文(1 より引用終了)

ICFの概念で考えると、身体機能面を活かして
物品と関わる活動、他者との交流が含まれる参加は
マクルーハンの唱える「メディア:身体・精神の拡張」が存在します。

先ほどのタオルを手放せない方や、
首は痛いけどジグソーパズルを20年以上やめられない方や、
目が疲れるけどテレビをずっと観ている方、
腰が痛いと言いつつもゴルフのスイングを続ける方、
肩が痛くなるけど車の運転を続けたい方、
指が痛くなるけど、編み物を続ける方、
足が痛くなるけど、デパートでの買い物を続ける方など…

身体的な苦痛を訴えて医療機関を受診した場合、
他人からすれば「その作業をやめたらいいじゃん」と思いますが、

受診した患者さんにとっては、マクルーハンのいう
「切断」に等しい行為であり、
ひととして生きる上で非常にツライ選択なのだと思います。

一方で、行っている作業が身体的な苦痛を伴っている事実を
患者さんが認識できていないこともあります。

そのときには、事実を客観的に整理して
『どうすれば、その作業を続けられるのか?』
を考える必要が出てきます。

そして、
『その作業のうち、何が自分にとって大切なのか?』
を、患者さん自身が気づくことが
同時に重要となってきます。

 

【傾聴してますか?

他人からすれば理解できないことって、
実は、ある個人にとっては
とても重要な意味を持っていることって
結構あると思います。

冒頭で紹介した、タオルを大切にされている方の心情は
一般社会ではなかなか理解されないところだと思います。

だからこそ、リハビリテーションの現場で
傾聴が重要となってきます。

『個人的にはこう思うんだけど…っ!!』
ぐっと自分の言葉を飲み込んで、
患者さんの言葉を待つことも
リハビリの一環です。

とはいえ、出てくる言葉が多すぎて
整理できなければ意味がありません…

もし、患者さんの話を整理して聞けない…と感じられたときは
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*引用資料

( 1 )   藤井 正希.マクルーハン理論から学ぶ  Learn from McLuhanism.社会情報学会(SSI) 学会大会.2016.

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

IAIR国際事業部

吉田頌平

【著者プロフィール】

2012年4月:作業療法士免許を取得
6月:カナダへ留学

2012年9月〜2013年9月:
カナダのクリニックへ
1年間勤務したのちに帰国

2013年12月〜:
急性期〜生活期の方々を対象に
整形外科の病院・クリニックへ勤務

現在:
IAIR関東支部で
インストラクターを務める傍で

国際事業部を担当しており、
IAIRの国際化を推進しています。

 

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