前回は「リハビリの実施」を可視化しました。
事実、解釈、行動、調整の4つのプロセスで可視化しましたね。
先日の臨床共育TVで実際にある方の症例をベースに可視化を実践しました。
領域に分けて書き出すことで「何が足りていないのか」に本人が気づくことができました。
是非学生さんのフィードバックに活用することをお勧めします!
さて、今回はプロセスの7~9番目の可視化に進みましょう!
リハビリプロセス再々々確認!
- 医師からの指示。
- 情報収集。
- 統合と解釈・全体像の把握。
- 問題点の抽出。
- 目標設定・治療計画。
- リハビリの実施。
- 全過程の評価。
- 必要な項目の実施、修正。
- 再計画と再実施。
これが学校で教えられる一般的なリハビリテーションのプロセスです。
前回はようやく6番目でした。このシリーズを書くきっかけとなったPDCAでいうところの、「D:Do/実施」までが終わったと考えると、随分時間がかかっているものです。
それだけ、リハビリには計画が大事、ということでしょう。
PDCAでいう「C:Check/評価」の開始!
今回は「7、全過程の評価」をしていきます。が、実際のところ前回「リハビリの実施」でSMSを使ってデイリーノートのように逐次「事実→解釈→行動→調整」をしていると、行動と調整の段階で小さな評価と再計画を行なっていたことに気がつくでしょう。
ですが、それはあくまで毎回のリハビリの実施に対しての評価と微調整です。それらを改めて統合し、解釈していかなければなりません。
そこで登場するのが、前回と同じ使い方をするSMSです。
全過程の評価をSMSでどう可視化する?
さて、ここまで来たら行うことは毎回変わりはありません。「事実→解釈→行動→調整」で改めて書き出していきましょう。
この時のポイントは、テーマ欄に実施プログラムを書き込み、プログラム毎に可視化していくことです。
全体は部分でできています。部分毎で分析をし、その分析内容を再び統合して全体をみていきます。
さて、どうですか? 部分の評価は確認できましたか?
再統合の前に確認すべきこと
再統合をすぐにしたいところでしょうが、ちょっと待ってください!
目的は何でしたっけ? その目的を達成する目標は何でしたっけ?
僕にも経験のあることですが、考えているうちに目的を見失うことがあります。
手段の為に目的が変わってしまっては本末転倒です。
「そんな当たり前のこと……」とバカにしてはいけません。不意に行なっており、誰かに言われるまで気がつかない。思考の迷路にハマってますよ。必ず、深呼吸して「目的・目標は何だっけ?」と問いかけたうえで行動に移しましょう!
まあ、それもあってSMSには「テーマ欄」があるんですけどね。
まとめると……
- 「事実→解釈→行動→調整」でプログラム毎に可視化する。
- 目的、目標を確認しながら行う。
この二つをふまえて学生さんとのフィードバックに活用してくださいね。
次回は「8、必要な項目の実施、修正」を一緒に可視化していきましょう!
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学生さんと行う初めての統合と解釈シリーズ
- リハビリにPDCAは使えるのか?【臨床共育】(37)
- 学生さんと行う初めての統合と解釈(1)【臨床共育】(38)
- 学生さんと行う初めての統合と解釈(2)【臨床共育】(39)
- 学生さんと行う初めての統合と解釈(3)【臨床共育】(40)
- 学生さんと行う初めての統合と解釈(4)【臨床共育】(41)
- 学生さんと行う初めての統合と解釈(5)【臨床共育】(42)
- 学生さんと行う初めての統合と解釈(6)【臨床共育】(43)
- 学生さんと行う初めての統合と解釈(7)【臨床共育】(44)
- 学生さんと行う初めての統合と解釈(8)【臨床共育】(45)
- 学生さんと行う初めての統合と解釈(9)【臨床共育】(46)
- 学生さんと行う初めての統合と解釈(10)【臨床共育】(47)
- 学生さんと行う初めての統合と解釈(11)【臨床共育】(48)
- 学生さんと行う初めての統合と解釈(12)【臨床共育】(49)
次回からも、色々と使い方を紹介します。お楽しみに!
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