IAIR(国際統合リハビリテーション協会)
国際事業部より

 

ハロー!
IAIR国際事業部 所属の
吉田頌平です。

本日のテーマは、「姿勢」です。

「もう、お腹が苦しいので
座席を倒していいですか!?」

新幹線に乗っていた時、前に座っていた女性から
このように声をかけられました。

私は戸棚に収納しきれないほどに大きなスーツケースを
座席と膝の間に置いており、
女性のシートをリクライニングしなければ
なんとか座れる状況でした。

「こういう状況で申し訳ないんですが、
シートのリクライニングを浅くしていただけますか?」
とあらかじめお願いしていましたが、

女性は何度もシートを倒そうと必死です。

「もう、お腹が苦しいので
座席を倒していいですか!?」

チラリとお席を見ると、
ビールにカツ丼弁当、おつまみが並んでいます。

できる限りでご協力しましたが、
シートを倒してもお腹は苦しいままなのでは…
と、(余計な)疑問が頭をよぎりました。

仙骨座りを続けると、腰が痛くなるように
楽だと思う姿勢は意外と楽ではないことって
ありますよね。

でも、人は仙骨座りを選択する…
ちょっと不思議だと思いませんか?

今回は、姿勢保持がなぜツライのかを
考察します。

 

【「楽な姿勢」の変化を分析】

先ほどの新幹線のエピソードから、
まず座っている姿勢について考察します。

リクライニング機能を活用して、シートを倒すと
どんな姿勢の変化が起こるでしょうか?

座席シートを倒す
→骨盤が後傾し、腰椎前弯が減少する。
→抗重力筋による支持をあまり必要としない、
脊柱の骨構造による「骨性支持」となる。
→重力に抗しない形で姿勢を保持するため、胸椎前弯を増強する。
→横隔膜による胸郭の動きが小さくなってくると、
腹部内圧の維持が難しくなる。
→胸郭、脊柱の動きが固定化されていく。

こんな流れが想定できます。

ソファやリクライニング機能のあるイスで過ごしていても
同様の現象は起こりやすいですね。

楽な姿勢にしているはずなのに、身体構造上ではとても非合理的で
決して楽ではない姿勢…
なぜ、このような姿勢を
取りたくなるんでしょうか?

 

【疲労するのは、中枢神経系

特に、頭をフル回転していたときや
遊園地やショッピングで歩き続けて疲れた時に、
ソファや座椅子などにもたれて
だらんと座りたくなりませんか?

姿勢制御は、視覚や平衡覚からの情報をもとに
大脳皮質や大脳基底核、小脳などで行われますよね。

この時に、セロトニンと呼ばれる神経伝達物質が
が脳の各部位にあるレセプターを通して
抗重力筋を活性化し、姿勢をコントロールします。

このセロトニンは「トリプトファン」と呼ばれる
アミノ酸から生成されるのですが…

実はトリプトファンには別の物質「キヌレン酸」も生成する過程を持ち、
中枢神経系を疲労させる側面も持ち合わせているんです。

このトリプトファン→キヌレン酸の代謝による中枢神経系の疲労を
「中枢性疲労」と呼びます。

睡眠障害を併発した中枢性疲労を有するラットによる実験結果では、
視床下部・海馬においてトリプトファン濃度が上昇したが、
セロトニン生成濃度は高まらず

一方で、炎症反応の亢進やストレスホルモンの分泌亢進にて、
トリプトファンから生成される別の物質
キヌレン酸」の生成過程は促進された
と報告されています。(1

急激な運動負荷や長期的な運動によって発生する
ストレスや炎症性サイトカインの過剰分泌、
また精神的ストレスがかかり続ける状況にあると、

脳内ではトリプトファンからセロトニンではなく
キヌレン酸が生成されるようになり、

中枢神経系から運動機能をうまく活性化できなくなる可能性
示唆されています。

冒頭に登場した、新幹線で出会った女性の
食事や発言された時の表情などを総合すると、

もしかしたら、脳内が疲労しきっていて
もう姿勢を支えることにエネルギーを使えない状況
だったのかもしれません。

万が一、何かの機会に
この方とリハビリを一緒に行う機会があれば、
心地よく行える運動習慣や精神的ストレスがもたらされる原因を
考えられると良いかもしれません。

 

【運動だけが、リハビリじゃない

姿勢という身体機能に着目しても
中枢神経系の働きを考えると、
実は生活習慣が強く影響していることもあります。

「毎日、運動ばっかり頑張り続けるのがストレス…」
「毎回、息が上がるくらいにリハビリがきつすぎる…」
と、患者さんが感じていると

運動機能の改善は、なかなか望めないかもしれません。

そんな時は、患者さんの気持ちや現状を整理して
運動に対する認識を変えるきっかけづくりが
リハビリとしては有効になることがあります。

そこで有効なのが、傾聴です。

傾聴してもらっている間、
その方自身が自分の考えや生活、人生を
再び振り返る時間にもなります。
また、セラピスト自身も
患者さんの素直な意見を聞くことで、
考え方を整理することにつながります。

傾聴は、
お互いの意見をまとめる上でも重要なプロセスです。

そしてお互いに自分の考え、認識を確認した上で、
今度は相手に伝わるように自分の考えを
即座に変換できることが、次に重要になってきます。

そのため、自分の話したいことを
瞬時に短くまとめる力が必要になってきます。

 

 

もし、臨床現場で
『目的の振り返り方がわからない…』
『いつの間にか、脱線しちゃう…』
『自分がどんな考えをしているのかが、わからない…』
『患者さんに、肝心なことをいつも聞きそびれてしまう…』
と、思われることがありましたら

相手の話を傾聴すること」と
自分の意見をまとめること
の2つをまず意識してみてはいかがでしょうか?

 

 

もし、それでも難しい…と感じられたときは
英会話のエッセンスを取り入れて、
話す練習をしてみませんか?

実は、英語は
「要点をまとめて、簡潔に話すこと」
に特化した言語なので、

自分が何を考えているのかを意識でき、
話の要点をシンプルにまとめながら話したり、
相手の話を聴くことができます。

私自身、カナダで英語で患者さんと話しているときは、
自分自身の態度や考え方を
冷静に観察できていたことを覚えています。

そのエッセンスを
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*引用資料

( 1 )  山下 雅俊一, 山本 隆宣.トリプトファン研究の成果から見た中枢性/精神性疲労の誘発メカニズム.帝塚山大学心理学部紀要.2015.4.127-134.

( 2 )  藤田保健衛生大学 先進診断システム探索部門.http://www.adsrl-fhu.com/research/

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

IAIR国際事業部

吉田頌平

【著者プロフィール】

2012年4月:作業療法士免許を取得
6月:カナダへ留学

2012年9月〜2013年9月:
カナダのクリニックへ
1年間勤務したのちに帰国

2013年12月〜:
急性期〜生活期の方々を対象に
整形外科の病院・クリニックへ勤務

現在:
IAIR関東支部で
インストラクターを務める傍で

国際事業部を担当しており、
IAIRの国際化を推進しています。

 

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