ベッドから起き上がるのが難しい方への介入ポイント

ベッドから起き上がるのが難しい方への介入ポイント

 

ハロー!

月曜に登場しております、
「体験を創造する」
関東支部インストラクターの
OT・吉田頌平です。

活動量が低下し、臥床傾向になられている方が
ベッドから起き上がられる時って
本当に大変そうですよね…

利用者さんが、できるだけ楽にベッドから起きるために
必要なポイントをお伝えいたします。

 

起き上がる時に必要な動き?

先行研究(1 では、
起き上がり動作は、大まかに4段階に分類されています。

1.  頸部-体幹 骨盤による動作誘導:
仰臥位から頸部-体幹が回旋し、その後下部体幹が骨盤から回旋する。

2. 回旋に伴う離殿:
頭部・肩甲骨と脊柱・骨盤が同時に回旋し、側臥位へ移行する。

3. 支持側臀部へ荷重しつつ、体幹が浮き上がる:
重心が、上体から臀部へ移動する。

4. 非支持側臀部が着座に向かう:
支持側臀部が正中位に近づくにつれ、
反対側の臀部と両下肢が安定した着座の準備を行う。

(1 より引用、翻訳

 

また、起き上がり動作の特徴について

動作分析研究:
ゆっくりとした起き上がり動作の方が
より大きな回旋動作が求められる(2

健常な方の立位での体幹の回旋動作を分析した結果、
胸郭の前方・回旋動作と
反対側への胸郭の水平移動が伴う(3

離殿する側の下肢での床押し力,
胸腰部側屈角度が必要と考えられる(4

と、これまでに報告されており、
特に体幹部の回旋をいかに行えるかが重要
と言えます。

 

どうやって評価するの?

体幹部の回旋を誘導するにあたり、
『支持側の股関節が屈曲・内外旋できること』
が重要となります。

ですので、まずは
股関節 屈曲・内外旋の関節可動域を評価してみましょう。

この時、股関節へ荷重した際に分圧する作用を持つ
「関節包」へ付着する大腰筋・腸骨筋が硬いままだと、
どうしても股関節屈曲・内外旋の動きは
阻害されやすくなります。

そのため、動く前にまず
大腰筋・腸骨筋自体が動きやすい状況に
整っていることが求められます。

もし、アプローチ方法も知りたい!
という方は、下記をご覧ください。

 

 

《 ADL時に体幹を使えるようになる3つのコア・アプローチ法    
【日 時】2018年9月8日 10時〜16時
会 場成増アクトホール 5F和室(東京都板橋区成増3-11-3)
講義内容

1. 体幹機能の不活性因子を改善する

○胸郭の軟部組織の滑走アプローチ  ○腹部ポンピングアプローチ
○大腰筋〜腸骨筋を含む体幹深部の軟部組織の滑走アプローチ

2. 体幹機能を活性化する

○Transversus abdominis muscle(TAM)促通テクニック

3. 活性化した動作時に使えるようにする

○運動療法

詳細は、こちら! 
https://iairjapan.jp/events/event/core_tokyo

そのほかの予定もご覧になりたいときは、
下記をご覧ください。

◆患者さんの問題点を解決する為の研修会

効率的にアプローチをするための触診 講習会

リハビリの臨床で結果が出せる上肢の評価と調整

最後までお読みいただきまして、
ありがとうございます!

引用文献
1)  Kaneko Junichiro et al.Relationship between Movement Patterns and Physical Fitness Elements during Rising from the Supine to Sitting Position in Community-Dwelling Elderly Persons.Journal of physical therapy science.2003. 15(2). 87-91.

参考文献

2) 江戸 優裕 他. 体幹回旋に伴う胸郭の前後および左右への並進の運動特性.理学療法科学. 2018. 33(1).173–176.

3) 西守 隆 他.体幹回旋運動を伴う起き上がり動作の 速度変化における体幹運動の解析—「普通」と「遅い」速度との比較—.

関西理学.2016. 16.55–61.

4) 新井 清代 他.寝返り動作の体幹パターンに関連する因子の検討─下肢での床押し力,身体特性,体幹機能,バランス機能に着目して─.理学療法科学.2011. 26(6).769–772.

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