下肢のむくみの原因と対策

下肢のむくみの原因と対処法

下肢のむくみの原因と対処法

年配の方、特に女性の方のリハビリを担当する際に多いのが下肢の浮腫の訴えですね。

今回はこの下肢の浮腫について原因から考えてみましょう。

 

下肢の浮腫の発生機序

浮腫とは、身体を構成する組織の水分が異常に増えた状態を指します。
原因としては様々な物が考えられますが、一般的な物としては静脈やリンパ管の流れが原因となります。
静脈やリンパ管の流れが滞ることによって、細胞外液が増加し、再吸収が適切に行われないことで水分量が増えた結果浮腫になるというわけですね。

これが一過性のものであるなら対処はより簡単です。

食べ過ぎ

一過性の浮腫の原因としては

  • 食生活の乱れ(アルコール過剰摂取、塩分過多、ビタミン・ミネラル・蛋白質不足)
  • 過度なダイエット、不動による筋力低下
  • 長時間の同一姿勢の保持
  • 体温調節頻度の不足(一定温度の環境で過ごすことによる水分代謝低下)や冷え

などが挙げられます。
これらに関しては原因がはっきりしていますので、日々の生活に配慮することで改善が見込めます。

ここで注意なのですが女性においては、男性と比較した際の元々の筋肉量の少なさ、ホルモンの影響により、男性よりもより浮腫となる可能性が高く、上記の条件に心当たりがある方は更に注意を払う必要があります。

原因は内臓?

一方、慢性的なものに関しては臓器の障害の影響や何らかの疾患の可能性もあります。
腎臓や肝臓に何らかの障害をきたすと、血中で水分の吸収排出を行うアルブミンが減少し、心臓の場合は、ポンプ機能が低下することで正常な機能を果たせず、浮腫が生じます。

その他にもリンパ浮腫、深部静脈血栓症、下肢静脈瘤など多々ありますが、リハビリに携わる上で、私達は何が原因で起きているものかを踏まえておく必要があります。

知識の基に評価を行い、対処法が判明しているのであれば、それをわかりやすく患者様、利用者様にお伝えする必要があるでしょうし、判断に難しい場合は医師の所見を仰ぐなどの対応も
可能です。
適切な対応を行い、効果が出れば患者様、利用者様との信頼関係を築くこともできます。
そのため、自分が携わる人の状態はしっかりと把握することが必要ですね。

浮腫へのアプローチ法

最後に、リハビリ介入中に行える浮腫へのアプローチを紹介したいと思います。

紹介するのは【下腿骨間膜の調整】です。

目的としては、脛骨・腓骨間とその周囲の軟部組織を滑走させることであり、それによる結合組織の変化で、膜間に存在する毛細血管や神経の解放が起こり下肢の浮腫の改善や過剰筋緊張の軽減、疼痛の軽減などの効果が期待できます。

方法としては

  1. 対象者は仰臥位で
  2. 下腿を虫様筋握りで把持し、両手をそれぞれ逆方向にねじるように動かす
  3. 抵抗感を感じるところで止めて、対象者に足関節底背屈運動を指示する

以上です。

注意点としては施術者が力を入れ過ぎると痛みを生じさせてしまうので動かすといっても力加減を配慮して行ってください。

今回はアプローチの中の1つをご紹介いたしましたが、下肢へのアプローチに悩んでいる方がいらっしゃれば是非下記もご参照ください。
今回お伝えした【下腿骨間膜の調整】だけでなく様々なアプローチを学ぶことが出来ます。

【東京】Bクラス リハビリの臨床で結果が出せる下肢アプローチ

最後までお読みいただきありがとうございました。

道岡健祐
IAIR関東

作業療法士 道岡健祐

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