湿布

『その湿布は有効?それとも有害?』No162

 

「湿布」

大変馴染みにある“くすり”ですね。

あなたも、一度は使ったことがあるかと思います。

使う理由は、多様だと思いますが…
今まで、あなたはどんな理由で使って来ましたか?

・・

・・

・打撲

・捻挫

・肩こり

・関節の痛み

・腰痛

など

(不思議なことに、欧米ではあまり使われないようですね)

使用期間はいかがですか?
数日から数週間、数か月とその時の状況により多様だとは思いますが。

では、あなたが、臨床で関わる方ではいかがですか?
どんな理由で使っていますか?

使用してる方は、効果はありそうですか?

非常に効果があり、有効活用されていればいいのですが…

「むしろり、湿布は、使用しないほうが調子が良くなりそうなのに…」
と思うことはありませんか?

ということで、
今回は、湿布の使い方について、特に、慢性腰痛のケースに注目し
振り返っていきましょう!

◇湿布の利用は推奨されているのか?

そもそも、慢性腰痛の方に湿布の利用は推奨されているのか…

改めて「腰痛診療ガイドライン2012」を調べてみました。

まずは、湿布の定義から

 

「経皮吸収型薬物送達システムと総称されるものには、

経皮吸収貼付剤(湿布)

ローション

クリーム

軟膏 などがある。

そのうち、湿布とは皮膚に粘着させて用いる局所作用型の剤形を示し、

皮膚から吸収される薬剤は多岐にわたる。

(中略)

NSAIDsを配合したものでは、関節痛や捻挫でのRCTでは有効性が示されているが、

腰痛でのエビデンスの高い報告はない。温湿布(カプサイシン入り貼付剤)で短期間(3週間)

では、2件のRCTで効果が認められた」

となっております。

となると、

短期間、温湿布を利用するのは、ガイドラインから

判断すると良さそうですね。

◇湿布の使用期間とその効果

短期間として、3週間という数字が出来てきました。

実際は、いかがでしょうか?

あなたが関わる方の使用期間はどのくらいですか?

そして、それをきちんと記録してますか?

私の経験では、長期間利用されている方も
少なくありませんでした。

そして、問題は!!

「使っていて効果はいかがですか?」

と伺うと、

「あまり効果は感じない」

という方も少なくないこと。

不思議ではありませんか?

効果が無いのに長期間しようすること。

他のガイドラインでもよく取り上げられていますが、
慢性期の薬物療法は、<短期間に限る>

あるいは、

<まずは薬物療法を用いない治療>を

推奨しているものあります。

 

◇長期間利用する理由の一つ

 

長期間、湿布を利用している方に伺ってみて驚いたことがあります。

それは・・・・

「湿布はくすりだということ知っていますか?」

と伺うと、

「えっ!そうなんですか?」

「知りませんでした」

という方が、いらっしゃいました。

その割合も、そこそこ少なくありませんでした。

湿布が薬だと知っていたら、安易に長期間は使わなかったという感想もあります。

くすりであれば、
副作用があることは、多くの方は知っているでしょう。

冷湿布は、体をひやすもの

温湿布は、体を温めるもの

というくらいの感覚で使われてのです。

くすりであるという当たり前のことを知っていただき、
その状況に適した使い方をし、
不必要な、多用・連用は、避けていきたいですね。

関連記事:「炎症反応を理解していない人はいませんよね?」

 

◇予防として湿布を使用している方も

湿布を予防として活用されている方もいらっしゃいました。

「遠くに外出するから、朝から足(下肢)に沢山貼って出かけまいた」と。

で、

その効果を聞いてみると

「あまり効果はなかった」と

そして、その次出かける時には、さらに使用枚数が増していきます。

湿布を貼ることで、血流は低下するとされています。

その情報を知っていれば、本人の選択も変わることが期待できます。

 

◇効果・副作用の説明の大切さ

 

あまりに一般的に使われている湿布なので、
改めてその副作用の説明を聞くことも少ないかと思います。

(薬局で説明されているかもしれませんが)

我々は、患者さんに
医師や薬剤師から、副作用の説明を受けているか、そしてそれを普段意識して
使用しているかを確認する責任があると思います。

効果がないといいながら、長期間利用していて不調が続いている方、

あるいは、

前述のように症状の予防として、湿布を使っていて効果を感じていない方等を

減らしていきたいですね。

◇有効か?有害か?を知れば選択が変わる

 

その方の今の身体の状況と使用による効果を適切に把握し、

今は、湿布が有効な時期なのか

今は、湿布が有害な時期なのか

きちんと情報としてお伝えできれば、

患者さんの選択も変わってくるでしょう!

すべての人々の“ハッピー”のために。

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複合的腰痛アプローチ
IAIR Lumber back Pain Technology(ILPT)主宰

赤羽秀徳

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