前回は問題と課題可視化を行いました。
可視化することで真の課題が見えて来そうですね。
ですが、どの課題を解決するのか? どの問題を解消するのか?
その優先順位を考えるのが大変ではありませんか?
今まで「なんとなく」やってしまい、先輩に「根拠は?」といつものツッコミをもらっていませんか?
今回は「優先順位のつけ方」を紹介します。
これまでの優先順位の決め方は?
あなたに質問です。これまで優先順位をつけるときの方法はどんなやり方ですか?
おそらく、今回のようにゆっくり考えてから実施する程ヒマじゃないですよね。
きっと現場では、「スクリーニング→評価→実施→検証→調整→実施……」とループし続けていることでしょう。
ええ、そのやり方、正しいです。
正しいですが、後で説明を求められた時に、面倒がって論理的に解説していないのではありませんか?
説明できない結果はリハビリではない!?
僕自身も経験のあることですが、色々やっているうちに良くなってしまって、なんで結果が出たのかが説明できないことがありました。
もちろん僕自身の勉強不足もありましたが、真の原因は違いました。
真の原因は2つです。
- 実施した内容で結果が出せていなかった。
- そして複数を同時に行ったことで実施と検証の因果関係が不明瞭になった。
この2つにありました。
「やってみたら良くなっちゃいました。よくなったからいいよね?」少し乱暴な言い方をすればこうなのです。
これではリハビリではありませんね。患者さんだって納得しません。
だから結果が出せる技術が必要!
だから結果が出せる技術……「AをやったらBになる」というハッキリと変化が出せるアプローチが大切。
もちろん、IAIRではTGアプローチという人体構造に基づいた「AをやったらBになる」という結果が明確なテクニックを多数お伝えしています。(IAIRアプローチについて)
時間や期間を要するアプローチを否定してはいませんよ。
ポイントは、検証できるかどうか、です。
優先順位をつけるカギ
少々フライングして話をしていましたね。
リハアプローチは優先順位をつけるカギの一つでしかありません。
「優先順位をつけるカギ」がどんなものがあるのか、改めて紹介しましょう。
- 重要度が高い。
- 緊急度が高い。
- 具体性がある。
- 共有度が高い。
- 検証(評価)可能である。
この5つです。
今回はこれらをSMS「Box25」を使って可視化してみましょう!
SMS「Box25」で可視化する!
さて、このSMS「Box25」で書き出されているのは、各課題と問題に対して点数評価をすることで優先度を数値化したものです。
一目で課題Aが最も優先的に達成すべきもの、とわかります。
ちなみに「検証」は具体性のなかに含めてしまいました。
もちろん、これらの重要度、緊急度、具体性(検証可能含む)、共有度は、前回までの「統合と解釈」、「問題と課題の抽出」の時点で文章化されています。
もししていないなら、改めて各Boxを埋めていくように書き込みをしていけば、なぜその点数となったのかの理由が説明できるでしょう。
5、3、1点を何で評価するのかは、その方を評価しながら相対的に決めていいでしょう。
このSMS「Box25」は「可視化」して、「説明可能」にするのことが目的ですから。
さて、ここまできたら次回は「目標設定・治療計画」の話ができそうです。
次回もSMSを使いながら、どんどん可視化していきますよ!
お楽しみに!
IAIR 副会長 齋藤 信
問題点を可視化しても、解決手段がなければ絵に描いた餅!
文中でも紹介しましたが……
いくら評価できても、評価とアプローチをセットで行わないと、検証できません!
あなたが確実に結果の出るテクニックを手に入れるチャンスは、以下のリンクで紹介しています。
https://iairjapan.jp/events/category/exp
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- リハビリにPDCAは使えるのか?【臨床共育】(37)
- 学生さんと行う初めての統合と解釈(1)【臨床共育】(38)
- 学生さんと行う初めての統合と解釈(2)【臨床共育】(39)
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- 学生さんと行う初めての統合と解釈(12)【臨床共育】(49)
次回からも、色々と使い方を紹介します。お楽しみに!
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