肩のROM屈曲最終域で”詰まり感”を感じている人に試してほしい事。

肩甲上腕リズムって、説明できますか?

from IAIR 渡邉 哲

 

肩が上がらない。。。

という訴えを持っている人に多く出会うことはありませんか?

 

腱板損傷後で、術後でも保存で経過した方、
脳血管疾患後の後遺症の方、
スポーツでの外傷やover use、
デスクワークなどが中心で、慢性的に肩こりや肩周辺の痛みを訴える方、
精神的な疾患をお持ちの方。

 

などなど、さまざまな状態から、
肩周辺に何らかのトラブルとして、現れることが多くありますね。

 

肩関節疾患に関するセミナーで、
まず第一にお伝えしていることは、

 

「肩だけでなく、全身を見る必要がある」

 

ということです。

 

ですが、勘違いしてはいけないのは、
肩もしっかり診ないといけません。

 

木を見て、森を見ず。
ならむ。

木も見て、森も見る。

です。

 

そして、肩を診るという視点で行くと、
肩甲上腕リズムというものを意識することが求められます。

(関連記事:肩関節のリハビリテーション〜肩甲上腕リズムの臨床への応用〜

 

そもそも肩甲上腕リズムって、なんでしょうか?


(引用文献:筋骨格のキネシオロジー 原著第2版より引用

上記の図をみて、なにか気づくことはあるでしょうか?

 

肩甲上腕関節と肩甲胸郭関節だけじゃないの?

 

僕自身が養成校で学んだ知識の記憶としては、

 

肩関節が屈曲180°の時、

 

肩甲上腕関節が120°、肩甲胸郭関節が60°動いている。
(肩甲上腕関節:肩甲胸郭関節=2:1の動き)

 

というものでした。
実際に、セミナーで参加された方に質問をさせていただくと、
同じ答えが返ってきました。

 

もちろん間違いではないですね。

 

ただ、それだけだど足りないのです。

図をよく見てみると、なんだか鎖骨の周りにも文字が見えます。

 

はて???

つまりは、こういうことです。

(↑肩関節疾患に対する骨格、筋膜系アプローチのセミナースライド)

 

肩関節が180°屈曲する際、

 

肩鎖関節は、30°上方回旋
胸鎖関節は、30°挙上

 

しているという点も見逃してはいけません。

 

ここも一緒に考えることが、
肩の屈曲可動域を広げるには、
有効でありそうです。

 

肩鎖関節や胸鎖関節の動きを阻害するものは?

 

 

肩鎖関節や胸鎖関節の評価や治療をすることの必要性は、
上記からもご理解いただけるかと思いますが、

 

 

それぞれの関節の動きを制限する因子の一つに、
周辺の軟部組織とくに筋の問題が大きくあります。

 

その影響を及ぼしている筋として、
小胸筋鎖骨下筋があります。

 

 

これらの筋へのアプローチは、
肩関節の屈曲最終域でのスムーズな動きを引き出してくれます。

 

そして、
今回のコラムでは「鎖骨下筋」へのアプローチを考えてみます。

鎖骨下筋に関してのおさらいです。

 

======================

起始:第一肋骨の胸骨端
停止:鎖骨下面の外側
神経支配:鎖骨下神経C5〜6
作用:胸鎖関節の安定、鎖骨を前下方に引く

======================

 

単独での触診は、難しいところですが、
鎖骨の下に指を潜らせるように入れていくと、
触診も可能です。

 

一番最初に上げた、

”肩が上がらない人”の姿勢には、共通点があります。

そうですね。

 

前かがみ、前傾姿勢を取っています。

 

この姿勢を長時間保持することで、
鎖骨下筋は短縮位となり、

 

脊柱は屈曲(後弯)、胸郭は下制、肩甲骨外転・上方回旋、
鎖骨は下制、肩関節内旋という姿勢になってしまいます。

 

肩関節屈曲180°の際は、
この鎖骨下筋は伸張されないと、
肩鎖関節や胸鎖関節の動きを制限してしまいます。

 

 

解剖学的な視点を確認したら、
あとは、介入してみましょう。

鎖骨下筋へのアプローチとは??

 

セルフでもアプローチが可能です。

 

 

鎖骨に沿って、指を入れていくだけです。

 

胸骨端から始まって、肩鎖関節まで、
指をゆっくり入れていくようにしましょう。

 

最初は、圧痛や筋の厚みを感じるかと思いますが、
呼吸しながら、各場所10〜20秒触れていきます。
行いながら、圧痛が軽減したり、
筋の厚みが少なくなっていくことを確認しながら、
指を進めていきます。

 

 

これだけでも、肩の屈曲の最終域で詰まり感を感じている肩には有効であると思います。

 

 

筋のストレッチやマッサージがなぜ効果が出るのかは、
こちらを参考にしてください。
(関連記事:機能制限を作り出す結合組織の変化[筋膜の滑走]」

 

なぜ、良くなるのかというものを説明できると、
説明にも説得力が増しますし、次の患者さんにも応用できますね。

 

 

これだけで、肩関節屈曲の問題が改善する訳ではありません。

 

最初にお伝えしたように、

 

肩も見て、全身とのつながりも見る必要があります。

 

 

ぜひ、視点を広げたいという方は、
まずは、こちらのセミナーもおすすめします。

 

↓肩関節の可動域制限に対しての解決方法を学ぶ。

ご不明な点などは、個別にでもメッセージをいただければご返答致します!

 

それでは、
最後までお読み頂きありがとうございました。

→【IAIRセミナーページ】
https://iairjapan.jp/calendar

write by 渡邉 哲

 

小胸筋へのアプローチなどは、こちらを参照ください。

 

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