Time Up and go テスト(TUGテスト)で得られた結果を、どう評価する?

 

ハロー!

月曜に登場しております、
「体験を創造する」
関東支部インストラクターの
OT・吉田頌平です。

歩行機能を評価するのに
TUGテストがよく用いられると思います。

バランス機能、ADL機能にも関連を認める評価法であり、
臨床でもよく活用されるものだと思います。

この評価中に見られた、方向転換時のふらつきを
どのように解釈するか?という点は
ADLの機能改善を目指す上でも重要になります。

今回は、ADLにも活用できる
機能的な歩行動作に向けて考察します。

TUGテストでふらつく場面を、どう分析?

まずは、TUGテストについて概要を確認します。

名称;Time up and go test(TUG)
目的;主に高齢者の歩行機能を評価する
方法;ひじ掛け椅子から立ち上がったところから3m先まで歩き、
方向転換をして再び同じルートを戻って座るまでの時間を計測する
(参照元:文献1)

ふらつく場面が多くみられるのは、
方向転換時だと思います。

支持側になる下肢が、方向を変える瞬間に
しっかりと身体支持ができないと
体幹を進行方向へ側屈させ、
上半身の重みを支持側下肢へ移動させようとします。

例えば、右下肢の支持が十分に行えないまま
右に回ろうとすると、
体幹が右側屈していきます。

すると、重心線が右側方へずれやすくなるため
右側方へふらつくリスクが高くなります。

もしくは、体幹を右側屈できないようであれば
左下肢の挙上を保持できず、
左側方へふらつくリスクが高まります。

 

ふらつきをどう考察する?

では、この歩行中のふらつきについて
考察してみましょう。

歩行時には、視線を安定して前に向けるために
全身の回旋運動が発生します。
そして、対側の手足を交互に前に出すようにして
左右の回旋運動を打ち消して、前を向いて進める状況を
作り出しています。

方向転換を行う時には、この回旋運動のリズムが
一時的に変化し、
健常な場合は頸部から体幹・骨盤へと
回旋が連動すると報告されています。(2

一方で、脳卒中後の片麻痺を患い、
且つ歩行スピードが遅い方では
この回旋運動がひと塊で行われていたと報告されており(2 、

健常な方であっても
歩行時の体幹部の回旋運動が制限されている場合には
方向転換に合わせて滑らかに動くことが難しくなると
予想できます。

そのため、ADLに活かせる機能的な歩行動作の獲得には
体幹機能に着目した評価とアプローチが
必要となります。

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    • 体幹に影響を及ぼす3つの原因(上肢・下肢・体幹深層筋)
    • 体幹機能の評価と解釈(Finger floor distance (FFD) 検査)

    PM

    • 問題点に対するアプローチ法
    • 上肢・下肢・体幹深層筋に対するアプローチ

 

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効率的にアプローチをするための触診 講習会

リハビリの臨床で結果が出せる上肢の評価と調整

最後までお読みいただきまして、
ありがとうございます!

参考文献

1) Diane Podsiadlo et al.The Timed “Up & Go”: A Test of Basic Functional Mobility for Frail Elderly Persons. Journal of American Geriatrics Society.1991.39(2).142-148.

2) Lamontagne A et al. Gaze and postural reorientation in the control of locomotor steering after stroke. Neurorehabil Neural Repair 23, 256-266, 2009

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