患者様のリハビリへの希望を伺った場合、多くの方がまず歩けるようになりたいとおっしゃることが多いです。

OTの私としては、歩けるようになったうえで(移動できるようになったうえで)何を行いたいのかが気になるところであり、そこもその後に尋ねていくのですが、とにもかくにも歩行に対する需要は患者様の中では高い部類だと考えています。

そして、歩行といえば、PTの花形というイメージがあります。(あくまで個人の意見です)

学校や養成校でもPTの方々は歩行分析をしっかりと行っており、自分が学生の頃は、その話を聞くだけでもずいぶん大変そうだなと思うことが多々ありました。

 

臨床1年目は歩行分析に苦労する?

実際現場に出てみると、まともに歩行分析を習っていなかったOTの私は勿論のこと、PTの同期も苦労しているところをよく見かけました。
今でこそ、私も歩行を評価するためのノウハウを持ってはいますが、初めのうちはどこをどのように見れば良いのかわからず困ったものです。

そして特に難しいと感じたのが体幹の評価です。

 

体幹の評価も難しい?

体の軸となる体幹の機能が安定していなければ、重心移動が頻回に生じる歩行動作において安定性を保持することが困難となり、また上下肢の正常な振り出しにも影響を及ぼします。

実際にどのように影響が生じるか考察してみましょう

 

安定性における体幹の役割

体幹には脊椎運動の分節性と、末梢の動きに合わせて協調的にコントロールする動的安定性が要求されます。

重力環境において状況に応じてダイナミックに、また協調的に運動させるためには、体幹の動的安定性は非常に重要であるとされています。

体幹の安定性に関与する体幹筋は、表層と深層の2種類の筋に区分されます。

表層に位置する比較的大きな表在筋……

深部に位置する小さな深部筋……

体幹腹部筋群脊柱起立筋群

深層筋は、椎体間の機械的安定性など局所の調節に関与しています。

一方で表在筋は、脊柱全体の運動を調節しながら、体幹に加わる外的負荷均衡を保つ役割を果たします。

これらが協調的に働くことでバランスを保持することが出来ているのです。

以上からも体幹の役割が重要であることがおわかり頂けたと思います。

 

気になる体幹機能の評価

では、実際にこれらをどのように評価していくのか気になりませんか?

体幹機能に影響する因子として以下の3つが挙げられます。

  1. 体幹深層筋の機能障害
  2. 上肢の機能障害
  3. 下肢の機能障害

これらを分析していくポイントを下記の研修会にてご紹介いたします。
興味のある方は是非下記を参照していただければと思います。

【PT限定】歩行時に必要な体幹機能の評価とアプローチ法

最後までお読み頂きありがとうございました。

道岡 健祐(みちおか けんすけ)
IAIR関東 作業療法士

認定インストラクター
道岡 健祐(みちおか けんすけ)