◇筋膜(結合組織)と動作

リハビリテーションのゴールとされるものの一つに「動作の改善」があります。

動作とは「目的を持った運動」のことで、リハビリテーション従事者はそれぞれの専門性を発揮して動作の改善をさせていこうと取り組みます。

 

 

動作、運動、と一言で言ってもどういう切り取り方をするかで語る内容が変わってきてしまいます。

 

 

組織学、形態学的には映像技術、撮影技術の発展で、これまで目で確認することができなかった小さな世界のことが少しずつわかってきました。

そのなかでも、今回は結合組織について触れてみたいと思います。

 

 

◇筋が収縮する

我々は姿勢を保つにも、移動するにも、何かを持ち上げるにも、何かを動かすにも、筋収縮を行っています。

 

 

学校の授業では、アクチンフィラメントとミオシンフィラメントが滑走することで筋長が短くなることを学んでいます。
(生理学アトラス)

 

筋長が短くなるとき、ほかの組織との関係はどのようになるのでしょう?

 

 

◇筋膜の動き

例えば、筋繊維を包む筋膜は?

 

筋収縮が起きても皮膚が張り裂けるなどの、外見的には大きく形状を変えない私たちの体の、皮膚の下でどんなことが起きているかをリアルタイムで詳細に知るには、もっとテクノロジーの発展が必要になりそうです。

 

 

なので、わかっていることをベースに推測していくことがとても重要です。

 

過去に言われていること、権威が言っていること「だけ」を鵜呑みにして、盲信しているのは「思考停止状態」といえます。

 

どの分野も最先端では進歩していっています。頭の中で、そこに追いついていきましょう。

 

 

 

筋の長さが短くなったとして、外観的に大きく形が変わらないとしたら、「皮膚の下」で何かが動ていることが必要です。

 

まず思い浮かんだのは「筋膜」と「皮膚」の間。

 

筋が収縮してその周辺の組織との間で、形態上の何らかの変化がなければ、関節運動が成り立ちません。

 

 

 

◇組織滑走時の変化

その間の組織こそが結合組織と呼ばれるものたちです。

筋収縮が起きて、繊維の滑走が起こります。

 

筋を包む筋膜と筋膜の間、筋膜と皮膚の間をつないでいる結合組織に、何かしらの変化が起きていなければ、筋膜と筋膜の間で動きは起こらないでしょう。

 

それはそのまま関節運動を制限することに帰結します。

 

 

筋収縮で組織が滑走する時の、膜間の結合組織にはどんなことが起きているか?

 

結合組織に起こる変化は、組織の

  • 伸張
  • 移動
  • 分裂

だと言われます。

 

各組織間に存在する結合組織が、形態を変えることで辻褄をあわせているように見えます。

逆説的に考えると、形態上の変化が起きないことが、運動における機能制限になりうると考えられるわけですね。

 

 

リハビリテーションの介入において、術者が徒手的に相手の体に関与し、組織の運動を導く方法を選択するのであれば、「自分が今、相手の体に対して何を起こしているのか」知ることは重要です。

 

 

それは、ターゲットとしている機能制限に対して行った介入の効果を高めることにつながります。

 

偶然起きた結果に再現性を期待することは難しい。

できるだけ必然的に結果を導けるようにしたいと考えますよね?

 

こういった組織の振る舞いを知ることは、それらの助けになります。

 

 

こちらもあわせてどうぞ

関連記事:筋、筋膜組織の構造を知ってROM exをヴァージョンアップさせる!

 

《参考書籍》

生理学アトラス

人の生きた筋膜の構造(DVD付き) 内視鏡検査を通して示される細胞外マトリックスと細胞

ファッシャル・リリース・テクニック―身体構造のバランスを整える筋膜リリース技術

 

筋膜の機能解剖と徒手療法

 

 

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