内反変形(O脚)になるのはなぜか?
from IAIR 渡邉 哲
臨床現場で、膝の内反変形(O脚)を呈している方は、
多くいらっしゃるかと思います。
膝の痛みを訴える患者さんや利用者さんからは、
「年だから痛いんだ」
「変形しているから。」
「軟骨すり減ってるから。」
「太ってるから負担かかってるから」
なんて声もよく耳にします。
確かに、上記のコメントは間違いとは言い切れません。
わたしたちは、重力の影響を受けて生活していますので、
「関節の狭小化」は起こります。
それに対抗するように、
抗重力筋を働かせて姿勢の保持を保ったり、動作を行っていますが、
その抗重力筋の弱化による”不良姿勢”や”普段の生活習慣”によっても、
使われる筋肉に差が生じてきます。
変形は直らないのか?
骨自体の変形に関していえば、
高齢の方で考えると、不可逆的な変化であるかと思います。
高齢者の姿勢を観察すると、
多くが「骨盤後傾位」で円背を呈しています。
仮に、前傾を促したとしても、
股関節や骨盤ー脊柱の可動域の問題や、
腸腰筋の働きが弱いケースが多く前傾位を取れない方が、
非常に多いですね。
体幹へのアプローチは大事だと思ってはいるけど、
実際にどこから介入していいかわからない。。。
って、経験ありませんか。
なぜ、腸腰筋は弱くなるのか??
これを考えるときは、
やはり姿勢、アライメントから考えます。
骨盤後傾位では、骨(関節)の運動連鎖から考えると、
大腿骨頭が臼蓋に押し付けられることによって、
股関節は屈曲・外旋します。
スマホでこちらの文章を読まれている方は、
立ち上がって、
体幹屈曲、骨盤後傾、股関節屈曲、外旋位の姿勢を取ってみてください。
下肢のどの筋が、優位に働いているか感じられますか?
働いている筋は、
おそらく大腿四頭筋や大腿筋膜張筋や前脛骨筋などで、
腸腰筋の働きなどは感じられないと思います。
腸腰筋の筋の長さで言えば、
縮んだ状態(短縮位)を長時間取ることで、
張力としての働きは弱くなってきます。
また荷重の面で言えば、外側荷重での保持により、
内反変形が助長されます。
このような流れで、腸腰筋は弱くなりやすいのですね。
内反変形(O脚)を戻すには?
ずばり、
下肢の荷重を正中位に戻す関わりが必要です。
そのためのポイントは、
「股関節」です。
シンプルに動くべきところを、動くように介入していきましょう。
股関節だけではなく、
膝ー足関節との連動なども含めて考えて行くことが必要です。
臨床の経験が浅いうちに、
さまざまな見方を習得しておくことで、
自分なりの評価、治療の土台ができてきます。
経験年数が増えてきている人は、
きちんと若手にも伝えられるように、
準備できていますか?
今のうちにしっかりと学んでいきましょう!
最後までお読み頂きありがとうございました。
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write by 渡邉 哲
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