IAIR(国際統合リハビリテーション協会)
国際事業部より

 

ハロー!
IAIR国際事業部 所属の
吉田頌平です。

私のコラムでは、
「海外のリハビリ事情」をテーマに
海外でも療法士として
活躍したいと思っている方、

海外から来られた患者さんとの対応に
困っている方へ
お届けして参ります。

 

【自己紹介】

初めてお会いする方も
いらっしゃると思いますので
簡単に自己紹介をさせていただきます。

私は2012年に
作業療法士免許を取得し、
同年6月にカナダへ留学いたしました。

2012年11月より、
カナダのクリニックへ
1年間勤務したのちに帰国、

その後は急性期〜生活期の方々を対象に
整形外科の病院・クリニックで
働いております。

現在は、
IAIR関東支部で
インストラクターを務める傍で

国際事業部を担当しており、
IAIRの国際化を推進しています。

 

【本日のテーマは?】

本日のテーマは、「体幹」です。

体幹機能評価スケールとADLの関連について、
様々な文献で取り上げられているのですが
 
その評価スケールの特徴をまとめてみますと
ADLにつなげるためには
そのまま結果をカルテに書いても
意味はなく、
必ず解釈が必要になるのだと感じました。
 
ADLと体幹機能のつながりを考える上で
改めて療法士の考察が重要だと思う部分でしたので
その記録をシェアいたします。

 

【体幹機能を評価するもの】

よく取り上げられていたのは、
「脳卒中後の方のADL」と「体幹機能」についてでした。

疾患による影響も関連しているとは思いますが、
下記のような評価スケールが
ADLと関連していると報告されていました。

評価項目:
(脳卒中に関連するもの)
名称;Trunk Impairment Scale(TIS)A (1
目的;体幹機能の障害尺度で、脳卒中後の体幹機能障害を評価する
方法;座位姿勢にて、上肢運動・股関節外転運動・下肢プレーシング・上部/下部体幹の回旋動作を評価

名称;Trunk Impairment Scale(TIS)B (1
目的;体幹機能の障害尺度で、脳卒中後の体幹機能障害を評価する
方法;背もたれなしの座位姿勢にて、下肢を床から浮かせて体幹垂直位の知覚。
同座位にて立ち直り反射。仰臥位での麻痺側/非麻痺側への寝返り動作での体幹機能。
主に腹部筋力と体幹垂直位の知覚。

名称;Trunk Control Test (2
目的;臥位で行う体幹機能・能力の評価法
方法;麻痺側/非麻痺側への寝返り、座位保持時の動作の努力性を観察する

名称;Stroke Impairment Assessment Set(SIAS) (3
目的;脳卒中機能障害の評価
方法;主に座位での上下肢近位・遠位の運動機能・筋緊張・感覚(触覚・位置覚)
・ROM・疼痛、体幹の垂直性の知覚と保持、
腹筋群MMT、高次脳機能(視空間認知、言語)、
健側の握力・大腿四頭筋MMT

名称;頚・体幹・骨盤帯運動機能検査(NTP)(4
目的;脳卒中機能障害の評価
方法;主に背臥位、座位での上部体幹回旋・頸部回旋・骨盤回旋・ブリッジ動作、
背臥位から長座位/膝立て位への移行

(歩行機能に関するもの)
名称;Time up and go test(TUG)(5
目的;主に高齢者の歩行機能を評価する
方法;ひじ掛け椅子から立ち上がったところから3m先まで歩き、
方向転換をして再び同じルートを戻って座るまでの時間を計測する

どの評価も座位・立位で行われているものが多く、
TUGテストを除いて、体幹機能は
あまり立位では評価されていない、という点は
なかなか驚きでした。

 

【立位でのADL遂行状況を、どう分析するか?

座位と立位における体幹機能で大きく異なるのは
「股関節への荷重の有無」との関係です。

体幹を右回旋する際に、
立位・座位とも寛骨・仙骨・恥骨からなる骨盤帯が右回旋し
大腿骨が相対的に内旋位を取り、
左股関節では相対的に外旋位を取ることが報告されていますが

主に骨盤帯の動きと
股関節単体でのROMとの関係は認められなかったそうです。(6,7

関節ひとつひとつの動きを評価する視点とともに、
立位などで荷重がかかった状態で
股関節がどのように動くのかを
評価していく視点も重要となりそうです。

つまり、今回の股関節に焦点を絞って考えれば
股関節にどのように荷重しているのかを把握しつつ
今の生活を実現しているのか?
といった機能面と同時に、
余暇活動を含めた
生活の特徴を評価・分析する視点

これからどんどん求められていく、と言えます。

そのため、主訴から患者さんのDemandを抽出し
より具体的なゴール設定を行えるか
とても重要になります。

 

【患者さんの主訴を把握してますか?

リハビリを続けていると、
いつの間にか、患者さんのDemandではなく
「アライメントを整えること」
という、セラピストのneedに沿って
目標がすり替わっていること、
ありませんか?

needも大切ですが、Demandにつながるが前提にあって
needは活きてきます。

最終的に、患者さんと目指すゴールはどこなのかを
明確にしていくためには、
常に患者さんの主訴を把握することは大切です。

なので、まずは相手の話を「傾聴」することが
重要になります。

評価は、患者さんの主訴をベースに
行なっていきます。

そして評価したポイントを抽出し、
相手に伝わるように即座に変換できることが
次に重要になってきます。

そのため、自分の話したいことを
瞬時に短くまとめる力が必要になってきます。

 

 

もし、臨床現場で
『目的の振り返り方がわからない…』
『いつの間にか、脱線しちゃう…』
『自分がどんな考えをしているのかが、わからない…』
『患者さんに、肝心なことをいつも聞きそびれてしまう…』
と、思われることがありましたら

相手の話を傾聴すること」と
自分の意見をまとめること
の2つをまず意識してみてはいかがでしょうか?

 

 

もし、それでも難しい…と感じられたときは
英会話のエッセンスを取り入れて、
話す練習をしてみませんか?

実は、英語は
「要点をまとめて、簡潔に話すこと」
に特化した言語なので、

自分が何を考えているのかを意識でき、
話の要点をシンプルにまとめながら話したり、
相手の話を聴くことができます。

私自身、カナダで英語で患者さんと話しているときは、
自分自身の態度や考え方を
冷静に観察できていたことを覚えています。

そのエッセンスを
普段の生活場面でも活かせるように
3つのポイントに落とし込んだものが、

療法士のための英会話講座【YES! プレセミナー】となっています。

この講座では、英語を活用いたしますが、
英会話が苦手な方でも
楽しく学べる内容となっておりますので、
ぜひ、ご検討ください。

***********************************************
療法士のための英会話講座【YES!】
》》》https://iairjapan.jp/yes
(本講座は、対面式オンラインセミナーです。)

《 プログラム一覧 》

YES!プレセミナー
【 内 容 】
・英会話をマスターするための《3つのルール》
・勉強のための英語を、話すための英語に変える方法
・高速でリスニング↔︎翻訳できるマインド養成法
・考えたことを、英語でシンプルに伝える

【 開 催 日 時 】
《第11回目》
日時:2018年7月6日(金)20:00 ~ 21:00
《第12回目》
日時:2018年7月20日(金)20:00 ~ 21:00
《第13回目》
日時:2018年8月3日(金)20:00 ~ 21:00
《第14回目》
日時:2018年8月17日(金)20:00 ~ 21:00
《第15回目》
日時:2018年9月7日(金)20:00 ~ 21:00
《第16回目》
日時:2018年9月21日(金)20:00 ~ 21:00

【YES!プレセミナーへのお申し込みは、こちら】

************************************************

*参照資料

( 1 )  Geert Verheyden et al.The Trunk Impairment Scale: A new tool to measure motor impairment of the trunk after stroke.Clinical Rehabilitation.2004.18.326-334.
( 2 ) F. P. Franchignoni et al.Trunk Control Test as an Early Predictor of Stroke Rehabilitation Outcome.Stroke.
( 3 ) 脳卒中治療ガイドライン2009.350-351.
( 4 ) 松田淳子 他.頚・体幹・骨盤帯運動機能検査の信頼性.理学療法学.1998.25 学会特別号(第33回京都).404.
( 5 )  Diane Podsiadlo et al.The Timed “Up & Go”: A Test of Basic Functional Mobility for Frail Elderly Persons.Journal of American Geriatric Society.1991.39(2). 142-148.
( 6 ) 田中 創 他.立位回旋運動と股関節回旋の関連性.第31回九州理学療法士・作業療法士合同学会. 2009.https://doi.org/10.11496/kyushuptot.2009.0.144.0
( 7 )  小牟禮 幸大 他.端坐位体幹回旋と股関節回旋可動域の関係性.第31回九州理学療法士・作業療法士合同学会.2009.https://doi.org/10.11496/kyushuptot.2009.0.143.0

 

今後、IAIR国際事業部が発信するコラムでは
海外の療法士や患者さんと
交流できるようになるために

「海外のリハビリ事情」をテーマに
皆様にお届けできればと思います。

リハビリ分野に関わりながら海外へ出てみたい!
と思われている方は、
ぜひ「IAIR国際事業部」をチェックしてください!

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

IAIR国際事業部

吉田頌平

 

【P.S.】

【ミニコーナー「本日の英単語」】

旅先でも英語が使えるようになるための
「本日の英単語」コーナー!

まとめチャンネルを作成してます。

こちらから、ぜひご覧ください!

 

》》https://youtu.be/XsfR3TpJhg8

 

 

お問い合わせ

国際統合リハビリテーション協会へのお問い合わせフォーム

Sending

Log in with your credentials

or    

Forgot your details?

Create Account