患者さんの睡眠サイクルから問診を考える【国際事業部 Step.42】

IAIR(国際統合リハビリテーション協会)
国際事業部より

 

ハロー!
IAIR国際事業部 所属の
吉田頌平です。

私のコラムでは、
「海外のリハビリ事情」をテーマに
海外でも療法士として
活躍したいと思っている方、

海外から来られた患者さんとの対応に
困っている方へ
お届けして参ります。

 

【自己紹介】

初めてお会いする方も
いらっしゃると思いますので
簡単に自己紹介をさせていただきます。

私は2012年に
作業療法士免許を取得し、
同年6月にカナダへ留学いたしました。

2012年11月より、
カナダのクリニックへ
1年間勤務したのちに帰国、

その後は急性期〜生活期の方々を対象に
整形外科の病院・クリニックで
働いております。

現在は、
IAIR関東支部で
インストラクターを務める傍で

国際事業部を担当しており、
IAIRの国際化を推進しています。

 

【本日のテーマは?】

本日のテーマは、「睡眠」です。

患者さんの生活を知る…と言っても
何から聞いたらいいか迷うことって、ありませんか?

食生活や運動習慣を聞いてはみるものの、
生活全体で解釈しようと思うと難しいですよね。

実は、睡眠は1日の生活の集大成で成り立つものであり
特に個性が表れやすい部分でもあります。

そこで今回は、睡眠における覚醒のバランスという視点から
生活を考え、リハビリでの介入の糸口を考えてみます。

 

【そもそも睡眠ってどうやって起こるの?】

普段の生活で何気なく行なっている「睡眠」ですが
果たしてどんなメカニズムで発生しているのか
ざっくり概要を整理していきましょう。

睡眠のメカニズムのポイントは、
『体温が0.5~1.5℃の範囲内で、1日の中で変化を行うことで
 発生する』ということです。

この体温変化の波を引き起こす要因として
・視床下部、視交叉上核への刺激
・生体が持つリズムの駆動
・自律神経系の調整
・運動行動
・熱放散(汗をかく、呼吸など)

これらが噛み合って、睡眠が発生します。

(視床下部:自律神経の高位中枢
視交叉上核:視神経の先にある、視交叉の後部に存在。)

運動によって筋肉を活用すると熱が出ます。
その熱を汗をかいたり呼吸を早めたり、排泄することで
調整することでも睡眠を促すことができます。

また、光刺激によって網膜から視神経が刺激され
睡眠の中枢である視交叉上核を介して、松果体が刺激されます。

松果体では、生体リズムを調整する『メラトニン』を日中に分泌するため
日中に光刺激が目に届くことがまず重要となります。
(ちなみに夜間に光刺激を受けると、メラトニン分泌は抑制されます。)

一方、視床下部では筋骨格系の活動だけでなく
食事からの影響を受けます。

 

【食事が睡眠に影響する?? 

視床下部が睡眠に影響を及ぼす上で重要なのは、
「バソプレシン」と「オレキシン」という物質です。
(オレキシン:覚醒を促すホルモン等の中枢に当たる前駆物質
視床下部外側野より分泌されます。)

まず、行動をコントロールする要素として
1.体内の水分量
2.空腹感
この2つが関わってきます。

1.体内の水分量
体内の浸透圧は、バソプレシンによる
腎臓での水分の再吸収によって調整されています。

生理学の教科書でもありましたね。
(私は大の苦手でしたが…)

水分〈  カリウム・カルシウム濃度
となると…バソプレシン分泌 となります。
すると、水分を得るために覚醒につながります。

反対に、
水分   〉カリウム・カルシウム濃度
となると…バソプレシン分泌となります。
すると、余分な水分はいらないので覚醒↓ となります。

このように、水分摂取によって
行動にも影響が現れます。

この行動を調整する中枢にあるのが、
「オレキシン」という物質です。

2.空腹感
水分を欲したり空腹を感じると、オレキシンが分泌されます。
すると、水分や食べ物を得ようと覚醒↑ させ、

身体中の筋活動を高めるように各部位へ働きかけ
身体を動かすために体温を上げます。

上記のポイントを踏まえると、
『夜間に眠れているかどうか?』という視点から
日中の覚醒度を
・空腹を感じるかどうか?
・水分摂取量はどうか?
・体温の変化はどうか?
という観点から評価することができます。

そのためには日中の様子を伺うことが必要ですよね。

プライベートなことを伺うわけなので…
そもそも患者さんとラポールを形成できていることが
必須になります。

【患者さんの主訴を把握してますか?

「あ…この人、私の話を聞いてくれてないな…」
と思う人に対して、
自分のことを話したくなりませんよね。

『自分のことを理解しようと聴いてくれてる!』
と思えて、それから深い話ができるわけですから
まずは相手の話を「傾聴」することが
重要になります。

相手の話の内容を理解しながら、
具体的に質問できることが
次に重要になってきます。

そのため、相手に聞きたいことを
瞬時に短くまとめる力が必要になってきます。

言い換えれば、
何を聞きたいのか自分の考えを簡潔にまとめる力
とも言えますね。

 

 

もし、臨床現場で
『目的の振り返り方がわからない…』
『いつの間にか、脱線しちゃう…』
『自分がどんな考えをしているのかが、わからない…』
『患者さんに、肝心なことをいつも聞きそびれてしまう…』
と、思われることがありましたら

相手の話を傾聴すること」と
自分の意見をまとめること
の2つをまず意識してみてはいかがでしょうか?

 

 

それでも難しい…と感じられたときは
英会話のエッセンスを取り入れて、
話す練習をしてみませんか?

実は、英語は
「要点をまとめて、簡潔に話すこと」
に特化した言語なので、

自分が何を考えているのかを意識でき、
話の要点をシンプルにまとめながら話したり、
相手の話を聴くことができます。

私自身、カナダで英語で患者さんと話しているときは、
自分自身の態度や考え方を
冷静に観察できていたことを覚えています。

そのエッセンスを
普段の生活場面でも活かせるように
3つのポイントに落とし込んだものが、

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日時:2018年7月20日(金)20:00 ~ 21:00
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《第14回目》
日時:2018年8月17日(金)20:00 ~ 21:00
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*参照資料

(1) 白川 修一郎  監修. 基礎講座 睡眠改善学.2008.ゆまに書房.
(2) 
桜井 武. オレキシンの生理機能の解明.http://www.md.tsukuba.ac.jp/basic-med/pharmacology/orexin.pdf

 

今後、IAIR国際事業部が発信するコラムでは
海外の療法士や患者さんと
交流できるようになるために

「海外のリハビリ事情」をテーマに
皆様にお届けできればと思います。

リハビリ分野に関わりながら海外へ出てみたい!
と思われている方は、
ぜひ「IAIR国際事業部」をチェックしてください!

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

IAIR国際事業部

吉田頌平

 

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