◇新人や学生は何ができるのさ?

学校を卒業したばかりで、自分には大してできることがなく、できることといえば関節可動域訓練(ROM ex)ぐらい。。。

と嘆く人向けに、筋膜の構造を知れば「関節を動かすことだけ」だって捨てたもんじゃないよ、というのをお伝えします。

 

PT,OT,STの新人や学生は、自分が解決できる範疇じゃないと、問題点としてあがってこない、という仮説を立てています。

関連記事:学生、新人が問題点に気づけない理由

 

「問題である」と気づけないのであれば、それは問題として認識されない。

これはごく当たり前の話です。

 

 

 

卒業したての療法士や、臨床実習生が「治療技術」を持ち合わせているか?

答えはNoだと思います。

 

治療の経験も「ほぼ」ありません。

学校で学ぶことは「治療」ではなく「国家試験に受かるための」勉強ですから・・・

 

それでも「関節を動かすこと」は体験してきていますよね。

関節を動かすこと一つ取っても、かなり考えることがあります。

新人でも学生でもできる「関節可動域訓練(ROM ex)」について深掘りしてみます。

 

 

◇関節可動域訓練?ストレッチ?

学校で学んだことを中心に臨床に出てみると、何は無くとも関節可動域(ROM)を測定しますね。

 

そして、その可動域が標準値に満たない場合や、左右差がある場合、ひとまず「問題点である」と認識します。

 

それから、「なぜROMが制限されるのか?」という制限因子を深く追求することなく、制限された方向へ動かす(反復する)。

関節運動の最終域、抵抗感の感じやすい範囲を重点的に動かす。(ROM ex)

 

 

こんな感じが多いのではないでしょうか?

少なくとも、私が新人の頃はこれに似た状態でした。

 

 

少し知識がついてくると、制限された運動方向の拮抗筋を対象にストレッチするようになります。

(膝関節伸展制限の時のハムストリングス ですね)

 

 

そして勉強していくと、相反抑制を取り入れてみたり、筋収縮後の弛緩効果を狙ってみたりと、ただの関節運動やただのストレッチに生理学や解剖学の理論を足していきます。

 

そうするとどうでしょう?

 

さほど効果的ではないですよね?

 

勉強して手に入れた知識や、先輩の真似事をしているけど、期待した効果は出てこない。

 

 

きっと、秘伝の技があるに違いない。

そんな期待を持って、学会やら研究会やら研修会やら、さまよう旅が始まります・・・

 

 

◇効果を構造と性質から考える

何か効果的な方法があって、それが身につくのなら、さまよってもいいと思います。

私個人的には、さまよった時間は無駄ではなかった、と感じています。(無駄にしないように努めたせいもありますが)

 

 

では、「関節運動を制限している」という状況と、何か介入した効果について、「体の構造と性質」から考えてみましょう。

 

◇筋組織

ストレッチの話題が出たので、今回は筋組織をターゲットにします。

 

 

脳からの遠心性のインパルスによって、筋が収縮して骨が動く。

自動運動であればこんな仕組みになっています(かなり簡単に説明していますが・・・)

 

 

自動運動であろうと他動運動であろうと、共通していえることは、「筋組織は隣り合う組織と接している部分で滑走が起こっている」ということです。

 

 

筋組織が伸張されたり収縮したりする際に、隣り合う組織とくっついていたら、筋収縮が正常に行われたとしても、筋長に変化が起こりません。

 

筋の長さが変わらないということは、空間上を骨が移動できないことになります。

つまり関節可動域に制限が生じる、という現象が生まれます。

 

◇ROM制限の原因は筋の短縮か?

例に挙げたように、股関節可動域制限の原因を「大臀筋の短縮」という風に処理してしまうと、効果は現れないでしょう。

 

なぜなら、、、原因にフォーカスできていないから。。。

 

 

 

逆に「隣り合う組織の滑走を妨げているもの」を考えられたら、ストレッチでも単純に骨を動かすでも、効果は期待できます。

 

 

その「滑走を妨げる」原因として着目するのが筋膜組織間の隙間を埋めている「組織間液」、「間質液」といった人体の液状成分の性質です。

 

 

 

間質液などの粘性の変化によって、隣り合う組織の滑走事情が変わってきます。

 

関節可動域制限の原因として筋にフォーカスしたのなら、間質液などの粘性に変化を生み出せれば、普通のストレッチや、従来のROM exでも効果が得られることでしょう。

 

 

 

実際の方法に関しては、文字では伝えきれませんので、是非実際にお会いしてお伝えできれば、と思います。

以下に、筋膜の構造や性質に着目したアプローチ法が学べる機会の詳細リンクがあります。

 

 

 

 

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