股関節の屈曲制限因子にもなる、腸腰筋。
from 渡邉 哲
こんにちは。
股関節の動きって、
人のカラダにおいては、非常に重要視されるところです。
以前のコラムでも、
【股関節の可動域制限に大きく関係する腸腰筋】
というコラムを書かせていただきました。
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腸腰筋は、”姿勢保持筋”でもある。
みなさんご存知のアナトミートレインでは、
腸腰筋は、
深前線(DFL:Deep Front Line)の中の一つに分類されています。
アナトミー・トレインとは、体中に張り巡らされた筋・筋膜の網を通して、姿勢や動作の安定がどのように得られていくのかを解明する画期的な理論です。
(http://www.japanlaim.com/anatomy/index.htmlより引用)
つまり、筋膜というものを介して、
全身(頭の先から、足の先まで)がつながっているということです。
このDFLは、
足底部(長指屈筋)から頸部(頸長筋)まで走っていて、
間には、横隔膜を経由していることからも、
呼吸機能にも関係があります。
また名前の通り、身体の深い部分を通っているものでもあり、
骨格を支える筋として、姿勢保持にも一躍になっています。。
もちろん、姿勢保持だけでなく、
股関節に関していえば、股関節の屈曲にも作用しています。
膝疾患セミナーでも話したりすることではありますが、
変形性膝関節症の方などに見られる内反変形も、
このDFLがきちんと機能させられなくなることにも関係があります。
このように筋膜のつながりがあるということで、
セラピストの中には、
頸部の痛みを足部から変化を出してしまう。なんて方もいたりします。
該当する部位以外からアプローチしたりするとかって、
不思議でしたけど、こういうつながりから考えると、
理解しやすいですよね。
腸腰筋への2つのアプローチ
そこで、
この体幹を支える腸腰筋に対してのアプローチを2つお伝えします。
まず1つ目です。
1、相手の膝を立て、術者は両手を軽く握り、腸骨の内側から手をいれていきます。(ASISの内側から手を入れていきます)
2、徐々に床方向に手を深くいれていき、手が入るところまで入ったら、腸骨筋と大腰筋の重なり合うに向かって手を中央に集めていきます。
3、腹腔臓器を中央に集めるように手をいれて、筋が緩むのを待ちます。
(コンタクトポイントから狙うべきポイント)
次に、2つ目です。
こちらは、
腸腰筋停止部(小転子)へのアプローチです。
先に、お伝えしておくと、
ここでのポイントは、
いかに、“小転子を捉えるか”です。
<方法>
1、相手の下肢を股関節屈曲、軽度外転、外旋位にします。
(小転子は、前面からは見えづらい位置にあるので、上記の姿勢をとることで前面からでも触れやすくなります。)
2、大腿骨内側顆から大腿骨を上方に辿っていき、
ASISから尾側に下ろした線とぶつかるところに、
小転子が前面に顔を出します。
3、小転子に触れたら手が最初よりも深く入っていけばokです。
写真と文章だけですが、
ぜひトライしてみてほしいと思います。
下肢のむくみがある方や、
冷えを感じている方、
腰痛、生理痛、しびれがある方などなど、
もう全ての方の腸腰筋をチェックしていただいてもいいと思っています。笑。
IAIRでは、このような視点での介入や評価の
ポイントなども、お伝えしています。
筋膜リリースというのは、
今、テレビなどのメディアでも多く取り上げられていますね。
ただ実際のところ、筋膜というものがどういうもので、
どんな働きがあるのか、つながりってどういうことなのか?
っていうところを、改めてちゃんと学びたい方は、
ぜひこちらも御覧ください。
それでは、
最後まで読んでいただきありがとうございました。
皆さまの臨床が少しでも楽しくなりますように!
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write by 渡邉 哲
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一般社団法人 国際統合リハビリテーション協会
常任理事 理学療法士 渡邉 哲
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