IAIR(国際統合リハビリテーション協会)
国際事業部より

 

ハロー!
IAIR国際事業部 所属の
吉田頌平です。

私のコラムでは、
「海外のリハビリ事情」をテーマに
海外でも療法士として
活躍したいと思っている方、

海外から来られた患者さんとの対応に
困っている方へ
お届けして参ります。

 

【自己紹介】

初めてお会いする方も
いらっしゃると思いますので
簡単に自己紹介をさせていただきます。

私は2012年に
作業療法士免許を取得し、
同年6月にカナダへ留学いたしました。

2012年11月より、
カナダのクリニックへ
1年間勤務したのちに帰国、

その後は急性期〜生活期の方々を対象に
整形外科の病院・クリニックで
働いております。

現在は、
IAIR関東支部で
インストラクターを務める傍で

国際事業部を担当しており、
IAIRの国際化を推進しています。

 

【本日のテーマは?】

本日のテーマは、「ADLの自立」です。

身体機能の低下に着目されやすい部分ですが、
最近の研究では、自己受容がうまくできていない方に
ADL自立が進んでいない、という報告がなされています。

今回は心理面、脳機能の側面から
ADLの自立について考察いたします。

 

【自己受容とADL自立度の関連】

今回述べる自己受容とは、
自分自身の健康状態を受け入れられないことを
指します。

まず自分自身の健康状態を受容できない人に
ADL自立度が低かった、という報告(1 があります。

自分自身の健康状態に気付けていない、
または健康状態を認めたくない状況が
ADLを阻害している、というのです。

さらに、個室で一人で過ごしていたり
他者との交流が少ないなど、
孤独感を感じやすい環境にある場合にも
ADL自立度が低下している傾向にある、とも報告されています。(2,3

歩行機能など、身体機能面の低下だけでなく
自分自身の現状を受け入れられなかったり
社会的な交流が減少したことと

セルフケアを含め、生活全般で
自発的に活動できていない状況と
関係していることが読み取れます。

では、自分自身の状態を受け入れるためには
どうしたらいいのでしょうか?

もう少し突っ込んで、自己受容という点を考えてみます。

 

【自分の話をする意味

損得や感情を抜きにして、自分のことについて
ただ相手に聞いてもらっている時、

一人で話している場合と比較して
大脳半球両側の
・上側頭回
音の感覚や、音声言語処理、コミュニケーションなど

・楔前部
想像やエピソード記憶の想起

・後帯状皮質
空間認知

および
・左半球の中前頭回
感覚情報の統合や意思決定や行動計画に関わる
明らかに活性化した、という報告(4 があります。
(機能は(5)より引用)

いずれもADLで欠かせない高次脳機能ですね。
自分自身の状態を受容できない、ということは
自分の状態と向き合えない状態である、とも考えられるので

自分の人生についてお話してもらうことで
自分自身を受け入れ、ADLの向上を図る
というリハビリプログラムは
運動療法や徒手介入のように効果が見込めそうです。

ただ、患者さんが自分自身のことを振り返られるように
セラピスト自身の解釈を加えて相槌を打つことは
控えた方が良いでしょう。

重要なのは、会話を通して
自分自身を再認識することにあるので
傾聴は非常に大切なリハビリテーションの
いちプロセスであると言えます。

 

【相手の話を聞いていますか?

これまでお伝えしたように、
自分の言いたいことを話したくなるのは、人間の常であり
一種の欲でもあります。

セラピストの立場でも
「やらなければいけない!」
「言わなければいけない!」
と思うこともあるでしょう。

ですが、相手のことを知らないうちに
自分の意見を話し始めると、
あまり聞き入れてもらえないことが多くなってきます。

いくら現実的な話をしても聞き入れてもらえない時は、
そもそもその患者さん/利用者さんが
「自分自身を受け入れる」準備を
まだできていないからかもしれません。

なので、まずは相手の話を「傾聴」することが
重要になります。

伝え方を考えるのは、
患者さんが自分自身に目を向けられてからです。

自分の意見を伝える上で、
相手がどんな考えや生活をされてきた方で、
どんな話し方であれば伝わるのかな?
と、相手の状況を踏まえた上で

自分の言いたいことのポイントを抽出し、
相手に伝わるように即座に変換できることが
とても重要になってきます。

そのため、自分の話したいことを
瞬時に短くまとめる力が必要になってきます。

 

 

もし、臨床現場で
『目的の振り返り方がわからない…』
『いつの間にか、脱線しちゃう…』
『自分がどんな考えをしているのかが、わからない…』
『患者さんに、肝心なことをいつも聞きそびれてしまう…』
と、思われることがありましたら

相手の話を傾聴すること」と
自分の意見をまとめること
の2つをまず意識してみてはいかがでしょうか?

 

 

もし、それでも難しい…と感じられたときは
英会話のエッセンスを取り入れて、
話す練習をしてみませんか?

実は、英語は
「要点をまとめて、簡潔に話すこと」
に特化した言語なので、

自分が何を考えているのかを意識でき、
話の要点をシンプルにまとめながら話したり、
相手の話を聴くことができます。

私自身、カナダで英語で患者さんと話しているときは、
自分自身の態度や考え方を
冷静に観察できていたことを覚えています。

そのエッセンスを
普段の生活場面でも活かせるように
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*参照資料

1) Ramón Serrano-Urrea et al.Individual and institutional factors associated with functional disability in nursing home residents: An observational study with multilevel analysis. PLoS One. 2017; 12(8). e0183945.

(2) Serrano-Urrea R et al.Individual and institutional factors associated with functional disability in nursing home residents: An observational study with multilevel analysis.PLoS One. 2017.12(8).e0183945.

(3) RabiaHacihasanoğlu et al.Loneliness in elderly individuals, level of dependence in activities of daily living (ADL) and influential factors.Archives of Gerontology and Geriatrics.54(1).2012. 61-66.

(4) Ben Alderson-Day et al.The brain’s conversation with itself: neural substrates of dialogic inner speech.Social Cognitive and Affective Neuroscience.2016.11(1).110–120.

 

*引用資料

(5) NeuroProfile HelpCenter. http://www.araya.org/np/HelpCenter/brain.jsp?lang=ja

 

今後、IAIR国際事業部が発信するコラムでは
海外の療法士や患者さんと
交流できるようになるために

「海外のリハビリ事情」をテーマに
皆様にお届けできればと思います。

リハビリ分野に関わりながら海外へ出てみたい!
と思われている方は、
ぜひ「IAIR国際事業部」をチェックしてください!

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

IAIR国際事業部

吉田頌平

 

【P.S.】

【ミニコーナー「本日の英単語」】

旅先でも英語が使えるようになるための
「本日の英単語」コーナー!

まとめチャンネルを作成してます。

こちらから、ぜひご覧ください!

 

》》https://youtu.be/XsfR3TpJhg8

 

 

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